毎日続く元気さが大事なのだよ
少年が起きるまでの間、ちょっと昨日見てなかった文でも読むかと思って。
ぜんぜんわからない文字をちょっと目にした。エンブリオのものでは無くて、なにかの教科書だ。
うん、ぜんぶ書いた事ある文字になったな。これが記憶だ。
わたしは文など見た事も読んだ事もない娘だが。
フィレンツェの隣の山の隠れ里の狩り人の娘のクララであるが、同時に古代魔術を学んで、人よりちょっとものを覚えることが上手い特性を持つものでもある。
「うん、まあ、文字を見て読むのを何回見て聞くと、だいたい現代語は使えるようになりますな」
「やはり■■■は頭がいいな」
「半端ものです。全部が同じことを共有して超越するには至らない。自分の「性」を禁じられると病む。■■■■■■■の衝撃波もだいたいの個体は予測してなかった。馬鹿だ」
「そうだな。わたくしもぜんぜん愛しないし」
「それもそうだ。そこから逃げたんですよね。わたしはいったん、人のドルイドでもありますから、もちろん今日からただの薬師ですな、ですが、とりあえずドルイドであるから「住んでるところ」が大事なのはどうぜんだと感じるのに」
「悲しいことだよ」
「とりあえず、物事を見て、それを川の写しをずっと見る様に覚えること、聞いたもの、見たものの調合からの意味を推測していったん結合することとかは普通に「風」の仕事でもありました。そこはぜんぜん覚えてないけど、「そんなのやった」という曖昧は、空白は残ってるから」
「そか」
本当に文字は全部知ってるものになってたから、知らんけど重要そうな文章を何個か書いてみる。
発動していた「小麦粉」で凄く早い速度で一文字一文字一文章書いてるのだ。
これ、書くのは自動ではない。全部じぶんでやるのだ。なんか「魔法みたいに」「指先から現れる」とか、この世界にはないのだ。(それこそ、騎士小説を読みすぎ、なのだ)ぜんぶ。ぜんぶぜんーぶ、自分で一々書かなければいけない。
「だから「陣」を描いておくのね」
呪文は詠唱が長くなる。そして、風邪引いて声が出ないかもしれないじゃあないか。その場合、呪文の目的性と方向とタイミングを自分自身がわかる奴を適切に書く。
それはクララは見た事は無くて聞いただけの、ドルイドと魔術師が共有する「魔法陣」の事だ。
これが魔法陣か。本当に「元素魔術」は「古代魔術」と似ているもんだ。
流石に知らない文字ばかり書いても虚無なので、魔法陣の形もちょっと参考したり。
いったいこれはなんの魔術なのか?
なんか人が目にゴミが入って苦しんでるような絵図が描いていて、「ふん、卑怯に戦うための術だ。有用そうで、しょうぼいな」くらいの感想しかないんだけど。
まあ、後で少年に聞くことにする。
彼が起きるにはもうちょっとありそうで、たぶんわたしに惚れて寝つきがわるかったとしても、睡眠時間がめっちゃ不足だったとしても、まあ、学校で成績がいいやつはどうにかなるのだ。
問題ないだろうと思って「元素魔術」の勉強をやってみた。
「あ、「型物理性のデメリット」って、真面目に勉強して使える様になると問題ないよ」
「そうですね。」
それくらいは知ってる、桜のドルイドさんなのだ。




