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男子と寝るのは初めてだ

「たぶん、「白神女(しらかみおんな)」さまもそうだけど、「賢者の国」の記憶もあると思うんだ」


「そうなんですか!」


「あまり覚えてないけど。わたしは「木」の専門だった」


「なるほど」


木属性の学校を通いながら、「これは「風」属性の仕事も一緒にしてるな」と思った。そしてそれは師匠の反応が明らかで、「前は「風」が居た」ということだ。

まあ、人は過去の記憶と今の情報と感情の調合だから、他はだいたい「四元素」だったろう


「覚えてないけど、風属性が無くなって。木の専門がそれも務めた感じがあったよ。高級情報か?」


「なに!?」


少年は結構ねむたか?と思った気配がぜんぜんなくなった。


「やはりか」


「木属性の呪術で風属性のお仕事を代わってできる、「風の賢者」が居た、そしてなにかの事件が起きて、風がなくなって、それでもシステマは維持していた。いちおう。でも、それが崩れて終わった」


「ふんふん確かに。整理上手いな。これからもわたしの色んな思想を整理してくれると嬉しい」


「任せてくださいよ。

「そしてその終わりが「ムーの最悪」」だ。ちなみにおれは「その直後」と「ドルイドさんに混ざってる人と賢者さんの会話」と「その前のよくわからない偉い人」の記憶があるから、その賢者の人が「木」属性担当で。他の賢者が居た。何人かいたでしょう。今の「魔術ギルド」もそうだし「教皇庁」もその前のローマの政治もそうだと聞きます。何人か上に座る」


「ふむ。ちなみに「人」では無くて「深紅の悪魔」」


「「ドルイドさんに混ざっている深紅の悪魔と賢者さんの会話」」


「よし。まあ、もともとその事実自体が危ういから、大事な人を頑張って守ってくれ」


「ええ。えーと。「一回崩れた」事件があったことから、賢者さんたちも今の人たちみたいに怒ったり無理だったり戦ったりしたと思いまして。今の情報は、ないか。」


「わたしは体の仕組み的に「深紅の悪魔」を倒してそのエーテルを頂くと、より記憶が戻るけど、もっと思い出しても根本はそれが全部だ」


「そうですか。確かに記憶というものは茎と枝に言葉が付いているもので、パンの一部がちぎれるとかよりは、筋は残ってるのにぼろぼろになる、そんな印象だ。大きい筋は残っているということですね」


「うん、わかりやすいけど、よくそんな奇怪な例えが言えるな」


「なんか、記憶と心を弄ぶ「ファンタジア」というものがあるのです。「幻想魔術」と書いてふぁんたじあ。」


「わるさによく使えそうだ」


「正しい。」


そして、「ムー大陸」の推理がちょっと進んだところ、流石に眠かった。


「そろそろ寝ようと思ってる」


「そうですね」


「ちなみにわたしが客なので、適当に座るか床で寝るよ」


「大丈夫ですか?」


「きみはよく育ってわたしの立派な男になる必要があるんだ。そしてわたしはきみもよく知ってるように不変の性質をもっていて、このマントもあるんだ」


「なんかそんな回答が来ると思ってたけど、それでもちょっとは「いやいや僕が床で」みたいなことを思っちゃいます」


「それを正しいと思った男子がよくこどもを残した」


「なんですかめっちゃ慣れてない言い方だ」


「そうか?」


これはクララとしても自然に感じるけど、一応「古代魔術「木」」の記憶だから、確かに現代人として問題発言だったかも知れない。


「まあ、クララさんとしての素も、古代の記憶も、それが正しいと感じたでしょうが」


「そうかも知れないな。外で今みたいな言い方はやめようと思うけど、一応これがきみが好むわたしの素なのかもしれない」


「わかりました」


「これも多分眠くて判断力が落ちている。寝て起きるとよくなるだろう」


「はい」


「一緒に寝る選択肢もあったな」


「それは多分おれの心気持ちが耐えないと思います」


「そか」


夜は深く、魔術ギルドはお金持ちなので、少年の部屋は普通に蠟燭(ロウソク)で映してる。


「それでは、明日の朝、お会い致しましょう」


「お休みなさい」


そして、朝から「本当にこれからどう生きるか、もし「白神女」が今のように存在してないと、たぶん魔力のお仕事は魔術ギルドを経由して貰うしかないけど、「四属性」の才などぜんぜんないし、身分はあやしくて心もあやしくて狼さまも怪しくてもう病んだ」から

「少年の心を握ってこのものをいったん「あらあ!一生もの!」としようと邪悪に思っていたが、なんかこいつ、わたしの事がしんぱいで何日もよく寝れて無くて(わたしはめっちゃ寝た)そして寝顔が凄く綺麗で金髪がさらさらで「ふん、このものがこのまま育つと相当のイケメンになるに違いない」と評価して、いったんこいつの心を得る方法など、隠れ郷出身の10歳の病弱美少女がわかるはずが無いので起きるまで、こいつが文を書く形でもぜんぶ真似るか」で

「明日からの嘘ではない身分を解決してくれたし、寒く無くて夜にも火が付けれる生活ができて、なんかビジョンありそうで、どんどんわたしが好きでその好きの形が外見がかわいいとか肌がもちもちだとかそれだけではなくてわたしの混ざっているバラバラの性質そのものに興奮してるようで、ふん、本当に他にこんな奴がいるはずがない気がしてきた」のわたしは、


この意識がばらばらに、こなごなになって明日朝起きたら「誰だてめえ!」になるのではないか、ちょっと怖いけれど


その、そんな事が怖いと思う自体が、たぶん自分自身を恋心娘(こいごころむすめ)にしてくれて、自分の「ばらばらこなごな」からもけっこう安定さを維持してくれるだろうから多分大丈夫だと

そんな俯瞰(ふかん)をしながら


母みたいにデカくなった大きさで体が止まって、美しくて本当に良かったと

「深紅の悪魔の平均の大きさ」にまで感謝しながら、少年をちょっと愛した。

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