薬師になろう
「うん、素直に言うとクララ的にきみはめちゃくちゃ顔が良くて優しい。そしてわたしはわたしが好きな奴が好きなのだ」
「それは、まあ、生き物はみんなそうだと思います」
「そうだな。「廻」に漂る目的性に染み出るから」
確かにエーテルが見えて触れる立場になると、これも変わるな。
「うん。だからおれも、おれも透明でドルイドさんも透明でですね。貴女のルビー色の瞳と輝く白髪と肌と長い指が好みで、話も聞いてくれる人が自分を必要としてくれるから、そうとうキラキラですね」
「うん、計算的にずっときみの心を得るために努力したいと思うのだ」
「そうですね。おれもです」
「その現状を見て、まあ、そろそろわたしも眠くなって頭が落ち着いて考えると、確かにきみはまだ桜のドルイドのステラ・ロサさん的には小さかった」
わたし的には自分の背より小さいとしても、周りの他のものの感覚もちょっと残ってるから、それと比べて少年がそんなに小さいと言う感覚がしない。
「はい。自分はずっとその思いで不安でいっぱいだったから、自分が早く立派に大きくなれたらいいな、と思ってました」
「きっとデカくなるよ」
「そうなったらいいけど。」
わたしは村でずっと生活してて、体に混ざっている怪物も、まあ、怪物で。「人の頭を乗っ取ること」にマジで興味がない奴だったから(もともとそうだったから「古代魔術」などを学ぶことになって、今のようにわたしという存在を作ることになってる)男の子がどのような人がデカくなって、どのような人が伸びないか、ぜんぜんわからないけれど。まあ、わたしよりはずっと伸びると思う。
「もっとよくなるぞ。イケメンになるぞ。だから、わたしが先取りしちゃう」
「ふん」
たぶん「おれもおれが好きな人が好きだ」とか考えてる。
「「おれもおれが好きな人が好きだ」とか考えてるだろう」
「いや、純粋に貴女が美しくて愛しいと思ってました」
「そか」
「まあ、ともかく、ドルイドさんが眠いなら、おれも正直まだ睡眠時間はぜんぜん足りない状態だから、もう一回寝てもいいのです。授業まで時間あるから。明日からの生活の為の話を進む必要があるんだ」
「そうだね。「薬師」としてどうすればいいのかな」
「今は冬だから、保管されてる薬草を使う薬房があるのです。そこの詳細を調べるから、その前は、ここ何日、万が一の問いがあっても、「あれこれして、わたしは今薬師になるために調べてる。魔術ギルドの魔術師の知り合いで、なになにの区域で一緒に住んでいるんだ」と言うと、もう大丈夫です。フィレンツェで普通に生活できると思いますよ」
やっと誠になったのだ。
「泣きそう」
「嬉しいですね。そのチカラになれた以前のあれこれが報われる気分と。今のギルド長にも感謝の気持ちが改めて生じる」
「うん。もともと6才の少年を見分けて、特例に受け入れるのはすごい事だ。」
「まあ、それもそうです。先言った「特例」のものは、「天才魔術師」はすごく多いんですが、その中で自分は珍しい類ではあります」
「ふん、いったん薬師として働くと、魔術師に配達とかもよくあると思うけど」
「そうですね。普通「痛み止めの粉」とかは平凡のものなんですね。ドルイドの呪術では魔術の結果だけど」
「うん。その仕事の為にも、そのギルド長については知らないとだめだ。どのようなお方だ?」
実質、今の魔術を総括しているものとも言える。
「ギルド長は「轟」のラファエルと言って、声がデカい「風」の大魔術師です」
「「風」か!確かにシステマを総括する為にはくっそ面倒くさい過程があるから」
「そうですね。魔力の素質がない職員たちがめっちゃ鳩飛ばしたり、そんな感じの管理も全部中央堂でやってるし、使い魔の気の通路の調整や、集中できる魔術ギルドの環境を作ることなども大事だ」
「集中できる環境?」
いい香りが出たりするのかな。
「今の町がふつうに臭うのと違って、魔術ギルドの中は。普段、そんな匂いがないんです」
逆だった。
「ほう、香りで制するのではなくて、匂いがないのか。それは「ドルイドの呪術」とは違う」
「そうですね。香りの魔術は香りを追加するという過程だから」
「うん、だから、前の香りとぐちゃぐちゃになると、あまり良くないと思う」
だから、「お肉の匂いを制す」という術も、「良くする」もので、「匂いを無くす」のではない。
「なるほど」
「でも、魔術ギルドの中は、町内なのに、そんな匂い自体がしないんだ。不思議だね」
「そうですね。それが「風」の魔術の施しです。こんな感じですかね。」
そして、少年は手の手草をちょっと取って、軽く指を振ると
「ほほう」
室内なのに、なにかのちょっとの風がわたしの左のほっぺを通った。
「このようなものを、魔力リソースと先絵と色んな仕組みを張って、ずっと維持します」
「デカいな」
「デカいですね。だから、いったん何代目かのギルドがここフィレンツェに移った時から、ずっとここの建物を維持してます。」
「なるほど。」




