魔力と気力
ふん。エンブリオ少年と此之国と色んなところを行くのがけっこう楽しみになってきた。
わたしが一人で海岸に行った時は、本当に目を隠して歩く気分だったけど(実際ほぼ夜だった)次は道案内もされて、お金もあって、身分も安定的ならいいね。
ほかほかする。
私の母は恋愛脳だったけど、だからいつもいつもいつもいつも、どこかの国の王女が死んだり結婚したり結婚したのに死んだり結婚したから死んだり結婚できなかったから死んだり
そういうのを興味津々と言った。このような素の人は仕方ないンゴ、と思った。
まじでか…人は本当に結婚と死しかないのか?と思ったけど
最小、その過程であろう恋愛気分というものは結構気分がいいね。
そういうものが命を続いてる。
「その、助けた感謝の示して貰ったのがこのかばんと食糧だった。」
「そうですか」
「実は貰った時はちょっと茶色だったけど、わたしの魔力に染まってだいたい服と同じ色になってる」
「ほう、頭からエーテルが蒸発することと同じですね」
「うん?それはわたしの特徴ではなかったのか」
衝撃だが。
「十分特徴ですよ。色が出てるだけで、ドルイドさんみたいに夜に光るほどではない。
なるほど、それが「ブイオさんからの熱」か」
「うん、もしかすると焚き火みたいな感じか??という発想を最近やったところだ」
「それほどではないけど、体の気力を魔力に変えてそれが出てる魔術師はけっこういるのです。騎士もハンターも」
「ふん。そうなんだ」
おかしいな。この世は「髪色が珍しいもの」はめっちゃ少なかったはずだが。
「珍しいんですよ。以前、道の人たちみんな見たじゃあないですか」
「それはそうだった。ちょっと苦手だ
というか平然と心の言葉読んでるな」
「これは貴女のことをずっと思ってるから」
「紛らわしい」
「まあ、魔力が出てることか。」
「そうだ、そんな話だった」
「基本的に非凡のものは、飯食って水飲んで寝ると、気力が増す。それを体で回すのが騎士、ハンターみたいなもの。そして魔力に変換し、周りの素材と、より還元されてるエーテルを使い、廻を認識し、目的性にあう魔術を施すのが魔術師とドルイドで。黒魔術師も同じか」
「黒魔術師はふつうに聞いたことあるな」
「まあ、常識でしょう。野菜食べなくて物事にちょっかい出して夜にろくに寝ないと灰色に落ちてしまうという事ですね」
「うん、そうなんだよな」
その全部をやったものがわたしであるけど、エーテルの素質がなくて助かったかもしれない。
「そしてステラさんはもともとその仕組みが生前の人の頃」
「うん、クララという娘」
「クララさんの頃の体を基づいているから効率が良くなくて、そして「非凡」としてはなんかバラバラで、それを人の姿に維持することに余力を使う」
「そうだね」
「ふん、なんか上手く回すと、身体的に今より強くなりそうな気もしますが、これは本当に魔術ギルドにあってたまるかの例なので。研究の課題ですね」
「一生かけてゆっくり研究していいよ」
「はずかしい!!!!」
「ふん、やっと勝った」




