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今日も僕は君を待っている。  作者: 西野未姫
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Ⅱ Love

文化祭が終わってその後すぐの席替えで僕と奏斗が隣になって、さらに奏斗の隣に陽凪。陽凪の隣は田中だった。 偶然にも一番後ろの席だったから班活動はこの4人で、ということになる。


文化祭が終わってから陽凪とはたまにLINEをしたりしている。と言っても課題の範囲だったり小テストの範囲といった事務的な内容ではあったけれども。

奏斗は授業中寝てることが多いからむしろ聞いてくることが多いし田中も同じく。 僕だって真面目には聞いているつもりだけどたまに寝てたりしてしまう。 だけど陽凪は授業中寝てることはないから聞けば必ず答え帰ってくるのだ。

僕からしたら女の子とLINEしてること自体すごい事なのだ。少しは褒めて欲しいと思う。


アクティブラーニングを導入したがった(自称)進学校の母校は、班で活動させたいらしく班活動は1日に1回は必ずあった。 と言っても後ろの席でこのメンツ。真面目にやるわけが無い。

奏斗とは田中も含めてよく話すようになった。弁当も部活のミーティングがなければ一緒に食べるしLINEも頻繁にしていた。 移動教室も一緒に行くことがほとんどだ。


その頃から陽凪と奏斗もよくはなすようになっていたのかもしれない。その頃はまだ僕にとって陽凪はただ親しいクラスメイトで珍しくそれが女の子だったって感じだったから。


でもそのうち僕は彼女を女友達として意識し始めていた。夏休み開けにみた彼女は心做しか可愛いと思った。久々だからなのかただ僕の目が悪くなったのか。今思えば、彼女はその頃から奏斗に恋をし始めていたのだろう。


けれどそんなことを知らない僕は前期の期末テスト期間の夜にテスト範囲を聞いた後に彼女から「奏斗のことが好きだ」と聞くまではただ自分に戸惑っていた。逆にそれを聞いた時ショックを受けて彼女に恋をしていたことと僕のその恋心は叶わないことに気付かされたのだった。

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