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あの恋は散りゆく花の如し  作者: 女武将信長
4/5

2日目の放課後〜部室までの渡り廊下で〜

今日も全部の授業を終えた。教科書やノートを机からリュックへ移してる最中に理華ちゃんがやって来た。


薫子(かおり)さん、早く行きましょう」


「うん、ちょっと待って」


最後の荷物を入れてチャックを閉めた。


「よしと……。行こうか」


「はい!」


理華ちゃんは昨日、寮に帰ってからずっと写真の魅力や滉介(こうすけ)先生の髪型の悪口を言っていた。悪口を言っている割にはすごく気に入っているのが伝わってくる。


薫子(かおり)さんは滉介(こうすけ)先生の事どうおもいますの?」


「別になんとも思わないよ」


「本当ですの?」


「本当だよ。そうゆう、理華ちゃんはどう思うのよ?」


「なんだ? 俺の話か?」


突然、後から話かけられたからびっくりした。声の主は滉介(こうすけ)先生だ。昨日よりさっぱりして、目が見えている。でも、ボサボサだ。


「あら、滉介先生。丁度先生の話をしていたのですよ」


「なんだ? 何の話してるんだ? 俺の話題なんて何もないだろ?」


「半分当たっていますわ」


「先生、髪切りました? 目が見えてる……」


理華ちゃんが触れないので、触れてあげた。


「おぉー、かおりは気づいたか。そうなんだよ〜。教頭に言われたんだよ。あの後、すぐ行ったよ」


「そうなのですか? さっぱりしていいじゃないですか」


『もう、蓬髪教師と呼べなくなったな』と心の中で思いながら2人の話を聞いていた。


「今日も見学か? 昨日、生徒たちに言ったから今日はいるよ。5時までゆっくりしていけよ」


「はい。ありがとうございます」


「あの、先生!」と、部室の近くの階段を降りようとした滉介先生を呼び止めた。


「あの、私……写真部入ります!!」


自分でも、驚くくらい大声で叫んだ。


「おぉ〜ありがとうな」


私とは、対照的に普通の声の大きさで言い階段を降りた。冴えない先生だけどこの時の先生は何故かかっこよく見えた。


薫子(かおり)さん本当ですの!?」


「うん。理華ちゃんありがとうね」


「いえいえ、こちらこそありがとうございますわ!」





そろそろ、理華ちゃん以外にも生徒を出さねば

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