18話
皆さんは『猿の惑○』という映画をご存知ですか?私は子供の頃この映画を観た時、「猿になるなら僕はナマケモノになりたいな」とか考えていました。良かったな少年……なれたぞ^ ^
ちなみに調べた所、ナマケモノは猿ではなくアリクイと仲間らしいです。ポケ○ンのナマケ○の進化であるヤ○キモノは【あばれ"ザル"ポケモン』だったので、進化というより突然変異と言えますね(なんの話だ)。残念だったな少年……アリは食べてないぞ。
18
ノニは薬だと思って食べましょう
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「……」
「……」
変な空気だ、いや俺のせいなんだけど。
「なぁ」
「ねぇ」
「「あ、そっちから……」」
くそ、噛み合わない。こんな時に限ってクルウ達は大人しく従魔だけで遊んでるし、客は来ねぇし。客が来ないのは元からか。
「えーと、飯……食うか」
「そ、そうだね。もういい時間だしね」
まだ15時ですけど?この家の夕食は19時くらいだよね?言い出したのは俺だけど!
「何食うか」
「さっきパフェ食べたばかり……はっ!」
なんだその言っちゃったみたいな顔。要らぬ気を使うな。
「さすがにまだ腹減ってねぇか」
「そ、そうだね。ごめんね」
うーむ、落ち着かない。
「……フラウ」
「ん?ちょま、ヒン!」
フラウを抱きしめてみる。抱きしめる瞬間フラウが変な声を出したが気にしないでおこう。
「な、何。どうしたの?」
フラウの顔を見下ろす。間近で見ると薄い唇や長い睫毛がよく見える。珍しい深い翠の2つの瞳が見上げてくる。じっくりと顔を見るとフラウが美しい少女だったのだと気付いた。今まで他人にそこまで興味を持たなかった弊害だな。
「その……見つめられると恥ずかしいよ」
頬をかすかに染めた顔に心臓が跳ね、ゆっくりと体が動く。その薄い唇に吸い込まれる様に動いて……
「え、ほんと?心の準備が—」
あと少し……
『ワン!』
「「!」」
ヒメのせい?おかげ?でバッとフラウから離れる。
「ハァハァ」
「触れた?タッチした?」
意外と細い指を唇に這わせて呟くフラウ。
「俺は何を……」
他人と長く暮らしすぎたんだ。離れないと……
「……あ!クライス!?」
エキドナを飛び出して森に走る。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
だいぶ深いとこまで来た。力無く木の根元に座り込む。
「ハァハァ、ング、ハァハァ」
唾を呑み込んで、荒く息をして何も考えないようにボーッとする。
「今まで、上手くいっていたのに」
できるだけ人と関わらないように王宮に住み、休みも部屋に篭っていたのに……
「気付かないうちに心惹かれていたのか……フラウに」
最初はただ利用するだけの、ヒメが育つまでの仮の宿のつもりだった。なのに……
1週間にも満たない期間で心惹かれるとはな、我ながら笑える。
「忘れるな……俺は」
俺は……人を愛してはいけないんだ




