出会い
初めて書くので拙い部分も多々あると思いますが、最後まで見ていただけるとありがたいです。
―――空side
「朝です。起きてください。」
可愛い声が俺を呼んだ。
「朝か。」
会話だけ聞いたらまるで俺が美少女に起こして貰ってるようだが、ただのスマホのアプリだ。700円ぐらいするがこんな可愛い声が朝から聞けるなら買って正解だったな。そんな事を思いながら俺はアラームを止めた。ついでに時間を見るとまだ6時だった。
「あぁ、今日入学式だっけ?めんどくせーなー。」
そう言いながら服を着替える。朝飯を食べようとリビングに行く。ちゃちゃっとと朝飯を食った。
「んじゃあやるか。」
まぁ髪をセットするだけだけどな。アイロンとワックスを使い十五分くらいでセットした。そして、色んな角度から鏡を見る。傍から見たらナルシストに見えるかもしれないが別にそうゆうわけじゃない。ただ髪をセットするのが趣味だからってだけだ。
ブブッ
『着いたよー‼️』
あぁそーいや蒼生と行く約束してたんだっけ。
『すぐ行く』
そして荷物を持ち外に出る。
「空、おはよー!」
「あぁ。」
「せっかくこの蒼生君が迎えに来たのにテンション低くねー?俺っちショックで泣いちゃうよ?」
「眠いんだよ。」
「眠いってお前子供か。つか髪染めたんだな。水色?」
「朝は弱いんだよ。まぁそんな感じ。そーいうお前も金髪じゃねーか。」
蒼生の言う通り俺は春休みに白に若干水色が入ってるよーな色にした。なかなか気に入ってる。
「高校デビューだよ!!!どう似合ってる?」
「アホそーな感じがお前らしくていいんじゃねーの。」
コイツは、結構整ってる顔してるから似合ってる。まぁ調子にのるから言わねーけど。
「それ絶対褒めてないじゃん!てか染めていい学校で良かったよなー。」
「まーな。」
そんな会話しながら電車にのり、学校へ向かった。学校に着くと体育館に案内された。
「あの2人イケメンじゃない?」
「やばいよね!」
「話しかけてみる?」
「えー、いきなりー?」
いくら染めてもいい学校と言えど入学式からこんなに派手な髪色にしてるのは俺らぐらいなので自然と視線を集めていた。
「ねぇ、もしかして蒼生?」
―――優side
今日は高校の入学式。だから、いつもより大分早く起きた。
「あら、今日は早いのね。」
「うん。今日は入学式だから。」
「朝は愛ちゃんと行くの?」
「そーだよ。」
「じゃあ遅れないようにね。」
「うん。」
そんな会話をしてから、朝食のパンを齧った。やっぱり朝はパンだなーなんてどうでもいい事を考えていた。そんな風にしていると時間がきた。
「じゃあお母さん行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
外に出るとちょうど愛が来たようだった。
「優おはよー!」
「うん。おはよ。」
「今日から私達高校生だよ。なんか不思議だねー。」
「いまいち実感無いよね。」
「あんまし変わらないしね。優、高校でもよろしくね。」
「もちろんだよ。」
体育館に着くと人が随分集まってるところがあった。
「なんかあそこだけ人多いねー。何かあるのかな?ちょっと行ってみよ。」
「私も?」
「もちろん!」
着いてみると、人混みの原因は2人の男の子のようだ。
「かっこいいね。モデルさんとかかな?」
そう愛に言っても返事が返ってこない。どうしたのかと見てみると、なにか考え事をしているようだ。
「愛どうしたの?」
「なんか金髪の方見たことある気がするんだよね。もしかして、」
そう言うと愛は2人の方に走っていった。
私も行ったほうがいいのかな?
「ねぇ、もしかして蒼生?」
「あれ?愛ちゃん?」
「やっぱり蒼生か。」
「愛ちゃんもここの高校なの?」
一応付いてきたが、2人でずっと喋っているので私は蚊帳の外だ。どうすればいいんだろう。そう思って周りを見ると、水色っぽい髪色の子と目が合った。が、すぐ逸らされた。ちょっと傷つくな。
「あ、そーだ。友達を紹介するよ。」
愛はそう言うと私を引っ張った。自分で行けるよ。なんて心の中で愚痴を言った。
「私の幼馴染みの優だよ。」
「愛の幼馴染みの南条優です。」
「俺っちの名前は三好蒼生。これからよろー。あとこれから仲良くしたいし、タメでいいよん。」
「そっか。じゃあよろしく。」
水色の髪の男の子を見ると、興味無さそう外を見ていた。
「そんじゃあ俺っちの友達も紹介するよん。」
「向坂空。蒼生とは幼馴染み。」
空って言うんだ。だから髪色も水色なのかな?少し不機嫌な感じがするけどもしかして私達と喋るの嫌なのかな?
「空君機嫌悪そうだけど、私達嫌われてるのかな?」
「空は俺っち以外大体こんな感じなんだよ。俺っち以外に、仲良い奴作って欲しいんだけど本人は要らないみたいなんだよね。よかったら、仲良くしてあげて。」
「もっちろん。」
だからさっきもあんな態度だったんだ。
「そういえば、2人は何で知り合いなの?」
「俺っちのかーちゃんと愛ちゃんのかーちゃんが高校の同級生で、かーちゃんに連れられてよく愛ちゃん家に言ってたんだよん。」
「そーなんだ。」
「そーだ。愛ちゃん達何組だった?」
「今から見に行くところだよ。」
「そんじゃあ俺っち達も一緒に行こっと。」
蒼生君テンション高ないな。なんか犬みたい。
「蒼生君って犬みたいだよね。」
「あー、わかる。小型犬っぽい。」
「もっとかっこいい動物がよかったー。」
シュンとうなだれる蒼生君は尻尾が見えそうでやっぱり犬だなと思った。紙を見てみると4人ともA組と書いてあった。
「お、みんな一緒じゃん。」
「ほんとだ。凄い偶然だね。」
そして、入学式が終わるとクラスに案内された。クラスに入るとまだみんな緊張しているのか喋っている人は少なかった。そんな風に少し気まずい雰囲気で過ごしていると、ガラガラッととドアがあいた。若い女の人が入ってきた。
「えーと、今日からこのクラスの担任になった宮村怜です。一年間よろしく。じゃあまずはみんなに軽く自己紹介してもらおうかな。」
「青山愛です。出身中学は丸山中学です。音楽を聞くのが好きです。一年間みんなと仲良く過ごしたい思っているのでよろしくお願いします。」
その後同じような自己紹介を繰り返していった。そして、教科書とかを貰い今日は解散となった。
「ねーねー、今日クラスのみんなで親睦会やろーよー!」
そんなの声を聞きそちらを向くと言っていたのは、蒼生君だった。
「いいねそれ。俺も行くよ。」
「私もー。」
こんな感じでクラスの大半の人が行くと言っている。
「優、私達も行こ?」
「うん。いいよ。」
半分無理矢理だったが空君も行くことにしたようだ。話はどこに行くかという話になった。
「人数多いし、焼肉でいいじゃない?」
確かにこの人数行けるところ、あまり多くない。その中で1番嫌いな人が少ないものは焼肉だろう。クラスのみんなも異論はないようで焼肉に決定した。ただ昼から焼肉というのもあれなので、一旦家に帰り、夜にまた集まるということになった。
「焼肉楽しそうだね。」
「だね。今日7時に迎えに行くから準備しといてね。」
そんな話をして、愛と別れた。
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キャラ紹介
向坂 空
さきさか そら
身長172cm
体重55kg
顔はイケメン。ただ本人は自分の顔が嫌い
蒼生とは幼稚園から一緒。
三好 蒼生
みよし あお
身長165cm
体重45kg
いつでも元気
童顔
愛とは赤ちゃんの時から会ってる
南条 優
なんじょう ゆう
身長155cm
体重40kg
可愛い感じの顔
どちらかといったら大人しい
愛と幼馴染み
青山 愛
あおやま あい
身長162cm
体重43kg
綺麗な感じの顔
見た目より活発な感じ
優と幼馴染み
蒼生とは赤ちゃんの時から会ってる
今回は僕の作品を最後まで読んでくれてありがとうございます。読んでもらってここはこうした方がいいんじゃないか?ということがあったら教えて頂けると嬉しい。