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"僕"を自分に置き換えて想像しながら、是非読んでみてください
頬を伝う水
微かに漂う雨の香り
サワサワと木々が揺れている
雨が………降ってきた
透明な雨が目に見える不思議
雨の絵を描くとき、水色を使って描く疑問
それらには理由があるのだろう
でも、不思議は不思議のまま、疑問は疑問のまま
僕は理由を求めない
僕は理由を探さない
その方が、世界が輝いて見えるんだ
ポツポツと降っていた雨は次第に強くなっていく
でも、僕は濡れない
人間ではないから
かと言って、動物でもない
………僕は
この小さな世界の創造主だ
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