表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空色パレット、海色キャンバス  作者: FRIDAY
序 何色青春
1/33

そのキャンバスに、何色を描く。

 青春とはこれ如何に。


 青い春、である。

 春と言えば麗らかな陽気の心地よい季節を想起する。桜など満開になっていたりして、華やかな、輝いている季節だろう。ならば、人生における春とは、やはり華やかで輝いているものであるのだろう。


 だが、忘れてはならない。

 その春は、青いのである。


 青さとは、未熟さだ。

 世の中に、社会について無知で。

 生きるとは何たるかを語るほどの言葉を持たず。

 過去も未来も見ることなく、

 今を生きることが、

 今この瞬間に生きているということが全ての、

 目の前のただひとつのことに心血を注ぐことができるような。

 向こう見ずで、

 振り返ることもせず。

 ただ騒いでいるだけで満たされるような。

 そして、それが許されてしまうような。

 未熟な時間だ。


 ならばその色は。その春の青は、醜く汚いものだろうか。

 空ほど澄み、海ほど深い色合いを持ち合わせているのだろうか。

 どうだろう。

 もしもその春を、青を、



 青春を、



 筆を手に取って描いてみようとするのなら、一体どのような色合いになるのだろう。


 例えば。

 沢城(さわしろ)小春(こはる)なら。

 青春というものを、どんな青で描くのだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ