出会い2
「俺は葉山リト。」「仲良くしてね。リト」するとさゆは壁に何かをかきはじめた。「ここはね。病院の中では有名な場所でね壁に将来の夢をかくと叶うっていわれてるの私の夢は明日を楽しく生きること」「それってちがうくない?」リトは思ってた事がすぐに口からでてしまった。言い終わってから後悔してももう遅い。けれどさゆは嫌な顔ひとつせずに返す。「えっそう?将来ってこれから先って意味でしょ明日あさって何十年後ぜーんぶ将来でしょ」リトは心底おどろいた。はじめてだったんだ。大きくなったら~になりたいとか言う子に出会ったのが…リトのリアクションを見てさゆは「ね!!あってるでしょ。ところであなたの夢は何?」するとリトは気まずそうな顔をして答える。「まだ決まってない」リトはこれ以上きかれるのが嫌で話をずらす。「でもめずらしい夢だね」「そう?でも3人もかいてるじゃん」するとリトはおどろいた顔をして「えっそれ君がかいたんじゃないの?」「ちがうよ!まったくの他人!」そんな偶然はあるのだろうか?1文字もかわらぬまったく同じ夢。今日さゆが書いた字と同じまるみをおびたかわいい文字。リトは不思議でたまらなかった。