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伝えられなかった思い

ピー


鳴り響く心肺停止音。

リトは無意識に心臓マッサージをしようとした。

すると横からさゆのお母さんが手をだす。

「さゆは延命治療を望みません。」

必死に涙をこらえているようでペコッとお辞儀をして出ていった。


リトとさゆは病室に2人になった。

「なぁ。さゆ。俺、さゆに何も伝えれてないよ。

感謝の言葉も。

自分の気持ちも。

昔は言えなかったけど今ははっきり言えるよ。

さゆを愛してるって。

なぁさゆ。

目あけてよ。

もう一度笑ってよ。

笑顔見せてよ。


さゆ


さゆ


さゆ・・・。」


それから俺は情けないくらい泣き崩れた。

これがリトがさゆの前でみせた最初で最後の涙だった。

ここまでは鮮明に憶えてるのにお葬式あたりはぜんぜん記憶がない。

そりゃそうか。

あの時の俺はぬけがらみたいだったから。

さゆがいなくなって。

こんなのさゆが望んでるわけないよな

でもさ俺の中でさゆは全てだったんだよ


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