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聖女の婚約は女神の推し活の生贄です

作者: 満原AIこもじ
掲載日:2026/06/13

 AI利用状況設定が必須化されましたので、あえてAIをメインで使用したお話を投稿してみました。

 食わず嫌いはよろしくないかと思って。

 いかがでしょう?

『聖女エレーナよ、聞きなさい。……あなたの婚約相手が決まりました』


 王都郊外の神殿の最奥、ステンドグラスから差し込む光の中で、ラティエラ王国第一王女であり聖女でもあるエレーナは、天から響く女神リミエルの声に膝をついた。

 エレーナは困惑した。

 彼女は聖女として、一生を神に捧げる独身の誓いを立てる直前だったからだ。

 どうして婚約ということになったのか?

 それにそもそも女神がエレーナの婚約を決めるというのもおかしい。

 

「女神様、恐れながら……わたくしは女神様への忠誠のため、どなたとも結婚せぬ覚悟でございます。それなのに、何故今になって婚約を?」

『……いや、その。……顔が良過ぎるのよ』

「はい?」


 エレーナは聞き違えたかと思った。

 顔が良過ぎる、と聞こえたけれど?

 すると雲の上から聞こえる女神の声が、急に早口で、かつ非常に世俗的なトーンに変わった。


『いい?  私、最近天界で暇だったから下界を覗いてたんだけど、隣国メルフルのアルベルト・ロッドフォード公爵を知ってるでしょ? 見たこともあるわよね!』

「は、はい。アルベルト様でしたらまだ爵位を継ぐ前だったですが、我がラティエラ王国にいらしたことがありますから」

『あの黒髪! あの冷徹な瞳! そしてあの筋肉のつき方! 私の推しなのよ。でも彼ったら仕事人間過ぎて、全然浮いた話がないんだもの。このままだと彼の子孫が絶えて、私の楽しみが減っちゃうじゃない!」

「途轍もなく女神様らしい理由ですね」


 エレーナはこれまでの付き合いで、ある程度女神の自分勝手な性格を把握していた。

 波長が合うため女神の話を聞くことのできる聖女エレーナには無茶を言ってくるのだ。

 甘えてくるとも言う。

 エレーナは頭を抱えた。

 この世界を管轄する女神は、重度の推し活の真っ最中と知ったから。

 しかし女神の話を無視すると、どこにどんな影響が出るかわからない。


『だから、エレーナ。一番私の贔屓であるあなたの手で、アルベルトきゅんをデレさせてちょうだい。これは重要な聖務よ』

「聖務って、明らかな私情ではないですか」

『私情で何が悪いの! 女神の私情を放置したら、宇宙の法則が乱れるんですからねっ!』

「うわあ……」


 宇宙の法則が乱れるとどうなるか、エレーナは知らない。

 しかしロクなことにならないのだろうと察した。


『彼とのイチャイチャを私のハイパーズームゴッドアイに見せてくれたら、次の百年はこの国を安泰にしてあげるわ!』

「……女神様、それ、公私混同が過ぎませんか?」

『そんなことないわよ? ロッドフォード公爵領はラティエラとメルフルの国境に位置する重要な場所じゃない。公爵の配偶者が決まっていないという現状は、両国の平和の波乱要因よ?』

「うわあ……」


 女神はすかさず有無を言わせない理由をねじ込んできた。

 もっともなことでもあるし、エレーナもアルベルトに嫁ぐことが嫌なわけではなかった。

 凛として神秘的で、超絶美形の殿方だなあと思っていたから。


「女神様の仰ることは理解いたしました」

『とっても物わかりがいいわ、エレーナ。早く推しのデレるところが見たいわあ』

「しかしわたくしは現状非婚の誓いをするだろうと思われている聖女です。またわたくし自身に婚約の権限がありません。どうしたらいいでしょうか?」

『あ、その辺の段取りは私に任せてちょうだい。ラティエラ王を説得しますからね』

「女神様は陛下と話せるのでしたっけ?」

『聖女であるエレーナとのように自由に話せるわけではありませんが、王の夢の中に現れて神託を授けることはできますのよ』


 神託を推し活に使う女神。

 こうしてエレーナは、女神の私情によって推しを落とすための刺客としてロッドフォード公爵家へ送り込まるのであった。


          ◇


「ようこそ、ラティエラ王国第一王女であり聖女でもあるエレーナ殿下」

「はい、お久しぶりです」


 エレーナはロッドフォード公爵領に到着した。

 大仰で畏まったアルベルトの物言いに、歓迎されていないと感じるのは容易だった。

 相手のアルベルト・ロッドフォード公爵は、確かに美男ではあったが『氷の剣』と恐れられる冷徹な男。

 久々の挨拶でも、彼はエレーナを冷たく一瞥しただけだった。


「私は婚約に同意したわけではない。王女であろうと聖女であろうと、私の生活を乱すことは許さない。適当に過ごして、時期が来たら国に帰るとよろしい」

(手厳しい。でもアルベルト様を落とさないと、両国の平和が危ういという女神様の意見も一理あるのよね。さて、困ったわ。どうしたものでしょう……)


 エレーナが途方に暮れていると、脳内に直接、女神のノリノリな声が響く。


『エレーナ! 今よ、転びなさい! 転んでアルベルトきゅんの胸に飛び込むのよ! ベタだけどそれが一番効くんだから!』

(ムリですよ! 恥ずかし過ぎます!)

『いいからやりなさい! じゃないと明日から神殿の聖水、全部タピオカミルクティーに変えるわよ!』

(何という女神様らしい嫌がらせを……)


 エレーナはタピオカが何なのかは知らなかったが、逆らうとどうせ面倒事が待ち受けるのだろうと諦めた。

 エレーナは半ば自暴自棄になり、わざとらしく絨毯に足を取られた。


「あっ!」

「……危ない!」


 ガシッ、と強い腕がエレーナの腰を抱きとめる。

 見上げれば至近距離に公爵の整った顔。

 アルベルトは一瞬だけ目を見開き、耳の端をわずかに赤くした。


『キターーー! 見た? 今の耳の赤らみ! 私のハイパーズームゴッドアイが捕らえて脳内ストレージに記録、さらにバックアップも取ったわ! エレーナ、グッジョブよ!』


 脳内で狂喜乱舞する女神の絶叫を聞きながら、エレーナは別のことを考えていた。

 アルベルトは親切で、決して『氷の剣』と恐れられるような人ではない。

 それどころかわたくしに好意があるような素振りではないか、と。


「申し訳ありませんでした。わたくし、そそっかしいところがございまして」

「い、いや……。私のほうこそ迂闊に貴女に触れてすまなかった」


 迂闊に触れて?

 まだ耳が赤いアルベルトを見て、エレーナは思う。

 ひょっとしてアルベルトは極端に初心なだけでは?


(女神様。アルベルト様の情報をもう少し寄越してください)

『もちろんエレーナには全面協力するわ! アルベルトきゅんについて語ると三日三晩はかかるけどいいかしら?』

(よくないです)


 エレーナは確信した。

 この婚約の成立不成立に関する一番の敵はアルベルトではなく、このガチ恋オタクな女神様だ、と。


(アルベルト様はメルフル王国でどう見られている殿方なのでしょうか? 特に令嬢方の間で)

『もちろんモテモテよ。幼い頃はあまりにも可愛らし過ぎて、誘拐されかけたこともあったらしいわ』

(誘拐?)

『犯人は若い女性でね。でもわかるわあ。私もアルベルトきゅんを幼少期から知りたかったわあ。そしてできることなら私が誘拐したかった。一生の不覚!』


 暴走し始めた女神を尻目にエレーナは思う。


(ロッドフォード公爵家の当主ともあろうアルベルト様が、自らの立ち位置を理解していないはずはないです。だから結婚は必須と考えているのでしょうが、『氷の剣』と呼ばれるほど冷たい対応なのは、女性に対する不信感があるから? ならば理性的に話せばわかってくださるのでは)


 エレーナはアルベルトの顔を見上げた。

 見下ろすアルベルトと微妙に視線が合わないのはわたくしの推測が正しいからと、エレーナは勝負に出る。

 努めて冷静さを装って。


「アルベルト様」

「何だ?」

「ラティエラ王国第一王女であり聖女でもあるわたくしは、アルベルト様の婚約者として身分に不足があるとは思いません。またラティエラ王国としては最高の礼を尽くしていると断言できます」

「……うむ」


 アルベルトの目が微妙に泳いでいた。

 正論は通じると、エレーナは思った。


『エレーナ、イケるわ! アルベルトきゅんを落とせるわ! 今の迷える子犬のような顔も私の脳内ストレージに記録したわ!』

(女神様、黙っていてください。集中が削がれます)


 エレーナは気を取り直してアルベルトを見た。

 やや挙動不審気味のアルベルトもわたくしの心の柔らかい部分を刺激すると、女神に似たことを思った。


「わたくしにもラティエラ王国の威信がかかっております。子供の遣いではありません。成果を残せず尻尾を巻いて帰るわけにはいかないというのは御理解ください」

「う、うむ」

「ではしばらく滞在させていただきますね」


 領主でありながら所在なさげにしているアルベルトを見て、まずはこれでいいとエレーナは頷いた。


          ◇ 


 公爵アルベルトとの生活が始まって一週間。

 相変わらず彼は氷のように冷たい……ように見せていたが、エレーナはその氷が解ける気配を感じていた。

 しかし逆転のための決定的なきっかけがないのも事実だった。

 エレーナの脳内には相変わらず、四六時中推し活に励む女神リミエルの実況が響き渡っている。


『エレーナ! 今よ! 今こそ彼の胃袋を掴むの! 男はね、おいしいものに弱いのよ。特にアルベルトきゅんは、幼少期に厳しい教育を受けてきたから、家庭的な味に飢えてるはずなの!』

(ええ? 何ですか、その思い込みは。でも、確かに公爵様はいつも栄養素を摂取するだけのような食事をされていますね)


 エレーナは思う。

 超モテるアルベルトは令嬢方からの卑劣なアプローチ、例えば眠り薬や麻痺薬、あるいは媚薬を飲まされた経験もあるのかもしれない。

 それなら女性不審に陥っても仕方ないのではないか。

 超絶貴公子であるのも考えものね、と。


 エレーナはアルベルトの固まった心を解放する決意をした。

 先ずは公爵家の厨房を借りてわたくしの得意料理オムライスを作り、アルベルトに食べさせてあげようと。

 自分のことは自分で行うことを旨としている神殿で生活していたエレーナは、料理を趣味にしていたから。


 夕食の席。

 無言でカトラリーを動かすアルベルトの前に、エレーナは緊張の面持ちで皿を置いた。


「アルベルト様。今日は私が一品作らせていただきました」

「……聖女殿自ら料理を?」

「毒見の必要はありませんわ。女神リミエル様の下僕たるわたくしが、絶対の安全を保証いたします」

『そうよ! 絶対安全よ! だから早く食べて! ああ、アルベルトきゅんが荒々しく食事する様子を記録したいわ!』

(女神様、黙っててくださいな)


 アルベルトの目はオムライスに釘付けだ。

 散々毒見を入れて冷めきったような料理しか食べたことのないアルベルトが、炒めたケチャップの暴力的な香りに勝てるはずもなかった。


「……この料理は?」

「最近ラティエラ王国で人気のオムライスですわ。わたくしの得意料理なのです。冷めない内に召しあがってくださいな」

「……余計な真似を」


 冷たく言い放ちながらも、アルベルトはスプーンを口に運ぶ。

 心持ちアルベルトの表情が柔和になった。

 エレーナは満足した。


『さあ、エレーナ! ここで私の『女神の祝福』を注入よ!』

(えっ? ちょっと、女神様? 何をするつもりなのですか!)

『大チャンスじゃないの。エレーナの作った料理なら私は干渉できるんだから』

(そんな設定があったのですか?)

 

 ピカァッ! とオムライスが神々しく発光した。

 エレーナが慌てて目を逸らすと、ガツガツ食べていたアルベルトの動きがピタリと止まる。


『ああっ、しまった! アルベルトきゅんががっついている時の記録を取り損ねた!』

(本当に黙っていてくださいな)


 大体注入された『女神の祝福』の正体がわからない。

 女神の干渉では、エレーナの聖女の浄化力も及ばないかもしれないのだ。

 押し黙るアルベルトに、エレーナが恐る恐る問いかける。


「……」

「あ、あの、アルベルト様……お口に合いませんでしたか?」

「……いや、美味い。実に美味い。不覚にも、身体が熱くなるほどに……」


 アルベルトの頬が、かつてないほど真っ赤に染まっている。

 それを見た女神リミエルは天界で大興奮だ。


『ギャーーー! 見て! あのスプーンを持つ手の震え! 美味いって言ったわ! しかも『不覚にも』って! ツンデレの教科書通りの反応よ! 最高! エレーナ、今すぐ彼の口元のケチャップを指で拭ってあげなさい! これは命令よ、神託よ!』

(……絶対に嫌です。失礼ではありませんか。それに……恥ずかしいですし)

『ギャーーー! エレーナまでとっても純だわ! 尊いわ!』

(女神様。御自身から尊さが剥がれ落ちていることを御自覚くださいませ)


 エレーナが心の中で必死に抵抗していると、オムライスを食べ終えたアルベルトがボソッと呟いた。


「明日も君の料理が食べたい。……ダメだろうか?」


 その捨てられた子犬のような視線に、エレーナの心臓が跳ねた。

 女神の私情に振り回されているはずなのに、自分まで心の底から彼を可愛いと思ってしまったのだ。

 エレーナも自分の気持ちが押さえられなくなった。

 アルベルトの口元のケチャップを指で拭い、それをペロッと舐めた。

 やや呆然としているアルベルトに一言。


「はい、明日も作って差し上げますよ」

『フフフ……計画通り。アルベルトきゅんったら、思いの外ちょろいのね。次は夜這いイベントの神託を下そうかしら……』

「女神様、いい加減にしてください! 婚約だってまだ成立していないのですから!」


 エレーナの絶叫が静かな公爵邸に響き渡った。

 ハッピーエンドはすぐそこだ。

 本作は無課金Geminiに『異世界恋愛物短編を書いてください』と入れて出力されたもののリライトです。

 出てきたものは二〇〇〇字ちょいだったですので、大分書き足しています。

 自分だとこういうお話は書かないなあと、大変勉強になりました。


 以下、書き手なりに思ったことです。

 オムライスやタピオカミルクティーが何の予兆もなく飛び出てくるではないですか。

 ケチャップという調味料が最近開発されてどうのこうの、みたいな説明を自分なら入れちゃいますね。


 そして自分は異世界物で『週』を使わないんですよ。

 『日』、『月』、『年』は天体の運行から定められた時間ですから、異世界でもあるだろうと思います。

 でも宗教色の強い『週』を登場させると途端にウソっぽいですよね?


 また『氷の剣』の異名が全然生きてないじゃないですか。

 自分が一から書いてたらエピソードを足すなあと感じました。


 全体的にノリがよくて読ませてしまうのはAIすげえ、と思います。

 ただ他人の書いたもののリライトって実につまらんですね。

 普通このくらいの分量だと三時間くらいで書けるのですけれど、これは三日かかってます。

 つまらん上に想像の余地がなくて効率も悪いんじゃ、自分には用がないです。


 最後までお読みいただきありがとうございました。

 御意見お待ちしています。

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こもじ先生のスピード感があんまり感じられませんの
表現しにくいのですが、全体的にちゃんと読めない感じですね。 自然と会話や登場人物を追う感じにはならないと言いますか、どこか不自然さがあります。 らしさはあるんですけど、~っぽい、といいますか。 まとま…
タピオカやオムライスもそうですけどストレージやバックアップにも違和感がありますよね。 それに両国間の力関係が分からないですが、王女相手に公爵とは言えちょっと偉そうじゃないかと感じてしまいました。年齢は…
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