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6 血に染まる鋼鉄の戦場

風がうねり、戦場の血の匂いが鼻を刺す。俺の目には遠くの敵陣が映り込んでいた。


『修羅、この前線は以前とは違う。敵の配置が異常だぞ。』

神威の念話が冷たく響くが、俺はその言葉に興奮を覚えた。


『それでいい。敵が賢い方が、楽しめるだろう?』

俺の視線の先では、西軍の鋼鉄の要塞が音を立てて動いている。

分厚い装甲に身を包んだ新型戦車が前進し、無人機が空を覆っていた。


「行くぞ。」

仲間たちが合図を待つ中、俺は先陣を切った。廃墟の瓦礫を蹴り上げ、目の前の敵戦車に迫る。


轟音とともに砲弾が俺を狙う。だが、その動きは遅すぎる。

俺は黒炎の霊刃を抜き、一気に装甲の隙間へと切り込む。霊刃が鋼鉄を貫き、戦車の内部から爆発音が響く。炎と煙が吹き上がり、敵兵たちの悲鳴が混ざる。


「次だ。」

俺の体は自然と次の戦車を捉える。振り下ろされた霊刃が二機目の戦車の砲塔を裂き、巨大な機体が崩れ落ちた。



次の戦車が狙いを定めた砲弾が俺の右肩を掠めて飛んで行き、背後で爆発した。

肩に衝撃が走り体が動きを鈍らせる。


『傷は深くはないが対処が必要だ。』

俺は歯を食いしばりながら、その場で傷を押さえた。


血が指の間から滴り落ちる。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。


俺は片膝をついて詠唱を始めた。

「癒しの光よ、傷を閉ざせ。」

ルビーの魔石が温かく光を放ち、肩の痛みが薄れていく。


傷口が塞がり、再び体が自由に動き始めるのを感じた。

「防護の結界よ、守れ。」

さらに防御魔法を唱え、身体を覆う薄い光の膜が現れる。だが、その膜は敵の猛攻に晒されるたびに薄れ、少しずつ削られていく。


『修羅、結界の消耗が激しいぞ。このままでは持たない。』

俺は再度防御魔法を唱える一方で、左手に握っていた魔力回復のアイテムを口に放り込む。

冷たい液体が喉を通り、体内に魔力が満ちていく感覚を得た。


『アイテムのストックはあと3つだ。無駄遣いするなよ。』

『分かっている。だが、やられたら元も子もない。』


俺は再び立ち上がり、戦場へと足を進めた。


上空では無人機が編隊を組み、次々とミサイルを放ってきた。

『修羅、無人機が爆撃を始める。対応を急げ。』

神威の言葉に応じ、俺は右手を掲げた。ルビーの魔石のブレスレットが赤く光り、魔力が高まる。

「炎よ、舞え!」

詠唱とともに、空中に無数の炎の球が生まれる。炎の球はまるで生き物のように無人機を追い、次々とそれを焼き尽くした。

爆発の衝撃波が夜空を赤く染め、破片が雨のように降り注ぐ。

『敵の指揮系統を叩け。奴らはまだ攻撃を止めない。』

俺は霊刃を構え、さらに高く跳んだ。



数十分に及ぶ激闘の末、戦場は静まり返った。

地面には燃え上がる戦車の残骸と、破壊された無人機の破片が散らばる。


『修羅、まだ終わりではないぞ。敵の増援が来る。』

『それでいい。もっと戦わせてくれ。』

俺は前方を見据えながら、さらなる戦場へと進む準備を整えた。


この地が赤く染まる限り、俺の戦いは終わらない。



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