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第2話 ステータスとスキル

2025年1月27日

【超再生】の説明を変更させていただきました。

把握の方お願いします。




私はお母さんとスラム市場で買い物を一緒にしたり、お母さんと美味しくご飯を食べたり、夜にお話を聞かせてもらったりと幸せな日々を過ごしていた。

気がつけば、時の流れは早いもので、私は五歳の誕生日を迎えていた。

お母さんは毎年、誕生日をいつもより豪華な食事で祝ってくれるから、本当に嬉しい。


「リニナ、五歳の誕生日おめでとう。立派に育ってくれて、お母さんとても嬉しい。」


「ありがとうお母さん。わたしも誕生日をお母さんと過ごせて嬉しい」


「ふふ、じゃあ冷めないうちに頂きましょうか。」


「「いただきます」」


目の前にひろがる、お母さん特製の美味しそうなご飯の数々を見る。

メインはお母さんが今日森で採ってきた、兎を使ったささみ。

それから量は少ないけど、森で一緒に採った植物や薬草を使ったサラダ。

家にあった塩と残った兎肉と野菜と薬草を材料としたスープ。

どれもとても美味しく、すぐに食べ終わってしてしまった。


「どう。美味しかった?」


「美味しかったよ、お母さん。わたし、お母さんの作る料理大好き!!でも、お父さんとも一緒に食べたかったなぁー。お父さん、どうしてるかな。」


「そうね。マハトなら、リニナの誕生日を絶対祝うと飛んで来ることだから、仕事で何かトラブルがあったのかもね。」


お母さんは私にお父さんがなんの仕事しているのか教えてくれない。

いつもまだ早いわと断られる。

ときどき帰ってくるお父さんにも聞いたことはあるけど、いつも決まって内緒と言われる。

だから私はそろそろ教えてくれないかなという軽い気持ちで、お母さんに聞いた。


「お母さん、そろそろお父さんがなんの仕事をしているのか教えて!!」


「うーん分かったわ。お母さん、お父さんとあなたが五歳になったら教えようと決めていたの。いい、お父さんはね、魔王城という場所でね、魔王様の部下として働いているのよ。」


「え!」


私が考えていた答えとは違っていて、思わず声をあげてしまった。

てっきり、どこかに出稼ぎにとか、冒険者を生業としているのかな思っていたから、驚いた。

魔王の部下っておかしいでしょ、さすがに。


「ふふん、驚いたでしょ。さすが、私のマハトね。」


「そうだね。すごいよ、お父さん!わたし驚いちゃったもん。いつかお父さんの働いている魔王城に行ってみたいな。」


あわよくば、ゲームの中の魔王であるサリアに会って、いきなり付き合うとかは無理だろうけど、仲良くなっておきたい。

きっと生サリアはゲームよりも可愛いんだろうなぁー。

「リニナ、今から少し真面目な話をしてもいい?」


珍しいな。お母さんが真剣な雰囲気を纏っているのは。いつもはほんわかとした雰囲気なのに。これは私も真面目に聞こう。


「なにかなお母さん」


「リニナ。あなたにはこれから、何かあった時のために戦う力を身につけてもらいたいの。もちろん、私やマハトも手伝うわ。だから安心してね。」


ありがたいな。私も戦う力は欲しかったから、大歓迎だ。自分の自由を得るにはどうしても力が必要だ。自分の今後のためにも、これから頑張らないとね。

「お母さん、私やるよ。でも、ちゃんと理由を教えてほしい。これからもちゃんと教えてほしい。。」


「ありがとうリニナ。これからもちゃんとリニナに伝えるようにするね。

コホン、じゃあ説明するわ。まず一つ目にこの世界は、吸血鬼なども含めた人間以外の人外には優しくない世界だから。これが最大の理由よ。エルフやドワーフなどの一部の人外は例外だけどね。

二つ目にこの世界には、危ない魔物がたくさん居るから。三つ目に吸血鬼狩りから身を守るため。奴らは、【吸血鬼探知】という吸血鬼専用探知スキルがあるの。いいリニナ。見つかったら第一に逃げることだけ考えなさい。いいわね。で、最後に四つ目。マハトが働いている魔王城があるのは、北にある大陸タリタリア大陸。この大陸は特殊な環境下にあって、住むことができる生物は、レベル30以上の生物、もしくはB級以上のモンスターでないとタリタリア大陸には住むことができないの。なぜならこの条件に当てはまらない生物は、例外なく精神が狂っていって完全に狂った時に死んでしまうから。これらの理由から、リニナには過酷なことを強要することになるけれど、ひとまずはレベル15になるまで、稽古をつけることになるわ。もし、魔王城に行きたいのなら、レベル30までレベルを上げないといけないけれど、まぁどうするかはレベルが15になってから決めましょう。」


「分かったよお母さん。じゃあいつから修行をするの?」


「明日から少しずつしていきましょうか。さて、話を真剣に聞いてくれてありがとうリニナ。今日はもう寝ることにしましょう。片付けは私がするから、リニナは先に寝てちょうだい。じゃあおやすみリニナ。」


「うん、おやすみお母さん。」


布団を敷いて、布団に入った私は明日のためにステータスを見ることにした。

何回か見たことはあったけど、改めてしっかりと自分のスキルを見てみようと思ったからだ。


「ステータスオープン」


リニナ Lv 1 

種族 半吸血鬼(特異個体) 5歳

体力 50

魔力 70  

攻撃 20

防御 30

魔法攻撃力 20

魔法防御力 30

素早さ 20

種族スキル 【血液操作】【眷属化】【蝙蝠化】【干渉魔法Lv 1】【超再生】

固有種族スキル 【太陽光無効】【血液支配】【血液生成】【支配の魔眼】

スキル 【毒魔法Lv 1】【時空間魔法Lv 1】【鑑定Lv 1】【武器創造Lv 1】【自己成長】【属性付与】


さて、一つずつスキルを確認していこう。まずは私の種族スキルと固有種族スキル。

【血液操作】自身の血液の形、温度、固さを自在に変えることができる。

【眷属化】自身の血を対象者に与えることで、自身の眷属とすることができる。眷属から外すことも可能。

【蝙蝠化】自身を無数の蝙蝠にすることができる。

また、数の調整も可能。部分的に蝙蝠化することで、空を飛ぶこともできる。

【干渉魔法】物に干渉することができる魔法。魔法レベルを上げれば、見た目の偽装や魔法の妨害、敵からの攻撃の軌道をずらすなどのことができるようになる。

【超再生】一回の使用で、三分間体の再生能力と再生速度が飛躍的に上昇する。スキル所持者のレベルを5下げることと引き換えに発動。一度発動に使ったレベルは戻ることがなく、また地道にレベルを上げることでしかレベルは回復しない。何度でも発動することができるが、使用する度に使用者のレベルが下がるため頻繁に使うことは推奨しない。

【太陽光無効】吸血鬼の弱点の一つである、太陽光が全く効かなくなる。

【血液支配】自身以外の血液に自身の血液を混ぜることで、相手の血液を操ることができるようになる能力。一滴でも充分効果がある。

【血液生成】自身の魔力と引き換えに血を作り出す能力。1の魔力で5ml作ることができる。

【支配の魔眼】対象者と目を合わせることで対象者を支配することができる能力。耐性を持つものと格上相手には効かない。

次に私の所持しているスキル。

【毒魔法】魔力で作られた毒を操ることができる魔法。レベルが上がると使える技が増える。レベル1では、毒霧が使える。

【時空間魔法】時空間に影響を与えることができる魔法。レベルが上がることで使える技が増える。

レベル1では、ゲートを使うことができる。

【鑑定】対象の情報を得ることができる能力。

このスキルを持っている人は百万人に一人の確率。

【鑑定偽装】や【鑑定遮断】のスキル所持者の場合は正しく鑑定することはできない。ただ、相手の許可があれば、相手の体に触れることでステータスを普通に見ることはできるため、あまり重宝されていないスキル。

【武器創造】魔力を使って武器を作り出すことができる能力。一度作り出した武器は、壊れるまで消えることはない。また、レベルが上がれば魔法武器や特殊な効果の武器を作ることもできる。ただ、武器はスキル所持者の考えを元にして作るため、癖が強い武器が出来上がることもある。また、効果が高いものを作ろうとするほど、使う魔力が多くなる。

このスキルは有能なため、スキル所持者は一生権力者に飼われ続ける場合も多い。

【自己成長】スキルを手に入れやすくなる。また、対象者のレベルアップ時に、ステータスの成長率を二倍にする。進化することが可能な種族の場合、進化しやすくなる。

【属性付与】武器などの物に魔法の属性を付与することができる。また、魔法に違う魔法の属性を付与することができる。

以上が今、私の持っているスキルである。

いくつか試してみたいことはあるから、明日から少しずつ試していこうかな。

今日はもう夜も遅いし寝ることにしよう。

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