《プロローグ》ーーーーーー僕が終わりを作る旅路ーーーーーー
「君は何を探してるの?弱いのになんでここにいるの?ほら、あいつらはもういないから街に戻りなさい。ここにはもう来ないこと。いいね?」
頭がぼーっとする。花?花のような匂いがする。僕は…何もしてたんだっけ。街に戻る?街に帰ればいいのかな。何か…何か…忘れてる。
ーーーーーー僕が終わりを作る旅路ーーーーーー
《プロローグ》
この世界にはモンスターが存在している。スライム、ゴブリン ドラゴンなど…沢山のモンスターがいる。
もちろん人間もいる。人は【スキル】を持って生まれる。
スキルには色々な種類がある。スキルは戦闘向きなものが多い。
だから大抵の人が冒険者になる。冒険者と言っても、冒険する者もいれば、騎士になり、街を守る者もいる。
モンスターは人を襲う。殺す。だから人もモンスターを殺す。
これがこの世界だ。ただモンスターの中には人懐っこいのもいる。だから人と一緒にいるモンスターも少なくはない。
そんな世界で生まれた僕は12歳で冒険者になった。正直、スキルは冒険者向きではあるのだが自分の体に馴染まなかった。つまり上手く使えなかったんだ。それでも僕は冒険者として旅をした。
全ての物事には始まりがあり、始まりがあるから終わりもある。
だから生き物は生まれた時から死ぬことは決まっている。
それを知ったのは10歳の頃、話したら長くなるからこの話はまた今度にしようか。まあ、僕は兄さんにもらった命絶えるまでの物語。
僕の、終わりを作る旅路。