葛藤する在り処を知らないで
僕の目的は生きていることであり、僕の目標は生き続けていることであった。
生きるためだけに生きているところがあった。
それなのに、目的を持ってしまって、目標を持ってしまって、何を求めてしまっているのだろう。
求めても幸せの基準が上がっていくばかり。
つまり、幸せから遠ざかっていくばかりなのだ。
徹底して生きるために生きていたというのに、そのために、夢までを捨てたのだというのに、他に何があろうか。
綻びを作らないようにしていたというのに、恋なんて、以ての外であるとわかっていように。
恋は盲目、僕の視界を奪ってしまう。いずれ理性さえ奪ってしまう。
恋のために生きるようになってしまっては、すぐに僕の死は訪れることだろう。
辛くはないか。
恐くはないか。
口先ですら否定はできない。
辛いから。怖いから。それは事実だから。
初恋の人、あなたさえも騙し、死したふりをして、女として生きていくことを決めた。
それなのにあの人への恋心を掻き消せない。
悲しくても、ああも努力して心を殺したのに。
あなたを愛したいのに、僕の臆病な心がそれを邪魔します。
どのようにして私はあなたを愛したらよいのでしょうか?
あなたがだれであるかも知らずに、僕の中で喚く。
一途であると、正しいのであると信じて、恋する心と恋心が重なることを信じて、無垢な心で祈る。
美しさ、そして美しさを称す、あるいは称されるものは全て、何もかもが壊された。
それこそがあの男の趣味、趣向であるようだった。
何もかもが咲き乱れる時代に生まれてしまって、僕には何ができようか。
いっそ、蕾のままでいられたら……




