制裁
冴子を奈落の底に落とすために私は簡単な嘘をついた。友達にはもちろん。うわべの友達にはSNSを使ってね。
そうしたら、皆すぐに引っかかった。簡単に私の嘘にはまった。冴子の親友も仲良くしてた奴皆、人が変わったように冴子を避けるようになった。
「何かの間違いよ!一体誰が!許さない!」
冴子は毎日同じ言葉を繰り返していた。まるで言葉を覚えたオウムのように。
そんな姿の冴子を見て私は、陰でずっと笑っていた。
しかし、笑っている今の私とは裏腹に黒龍の方は
「チッ!つまんねぇ。もっと面白くしよーぜ!簡単すぎなんだよ。」
と、少し腹を立てていた。そして、
『なぁ。白龍。俺がやってもいいか?』
と言った。
私は、頷いた。
すると、体を黒龍が乗っ取った。私に今あるのは視力、聴力だけ。後は黒龍が乗っ取った。
「ねぇ。冴子。ちょっといい?」
男のくせに女口調をサラッと言う黒龍。
「何?あん時の金を返せって話?」
「そうね。ここで話すのはちょっと嫌だからついてきて。」
黒龍は人気の無い階段に連れて行った。
「あん時の金は返さない」
冴子は突然そう言った。
「何も返せとは言ってないよ。ただ、あの噂は私が流したの。これが言いたかったの。」
ニヤニヤしながら言う私の胸ぐらを冴子は掴んだ。
「許さない!」
冴子は私の首を掴んで締めていく。
「何やってんの…?」
黒龍は無表情で言う。そして、冴子を離そうとグッと押した。冴子は簡単に離れ階段から足を踏み外した。
ふわりと浮かぶ冴子の体に重なるように私の体も宙に浮いた。
「ばいばーい。冴子…」
黒龍は私の体のヒジを冴子の喉元めがけて振り下ろした。階段から転げ落ちると同時に。私が冴子に重なるように倒れた。




