僕の存在
黒龍が目の前から消えた途端、目が覚めた。時計は、6時をさしていた。
「黒龍…本当にアイツはもう一人の私なの?いや、そんなことないよね。」
ベッドから起き上がり、下のリビングに向かった。
「おはよう、ハク。今日は学校休みなのに早く起きたわね。」
リビングには母さんだけがいた。
「青兄ぃは?」
私は、兄さんを探した。黒龍は兄さんに聞くのがいいって言っていたから、友達に聞くより聞きやすいから、兄さんに聞こうと思った。
「青斗はまだ部屋にいるわ。ハク、起こしてきてくれる?朝ごはんもうできるからって。」
私はうなづいてリビングから二階に上がる。私の部屋の隣が兄さんの部屋だ。私はドアをノックして
「青兄ぃ。起きてる?」
と、言うと中から、
「ハクか。開いてるから入って良いぞ。」
と、声がした。ドアを開けて兄さんの部屋に入る。綺麗に整った部屋にはたくさんの本が並べられている。
「青兄ぃ。起きてるなら下にいけば良いのに。母さん朝ごはん出来るって言ってたし。」
「それよりハク。昨日言ってたことちゃんと覚えているか?」
兄さんは真剣な顔で言ってきた。私は
「分かってる。」
と答えた。
そして、昨日見た夢を語った。
もう一人の私と名乗る黒龍の事を兄さんに告げると兄さんは
「うん。良かった。ちゃんと会えたみたいだな。」
と、言った。
「青兄ぃは黒龍の事知ってるの?」
私は少し驚く。
「ん?まぁな。確かに、黒龍はもう一人のお前だよ。」
その言葉にまた驚く。
「どういう事?」
「ハク。お前は二重人格なんだ…」
兄さんは真剣に語りだした。
「ハクが産まれたときから黒龍は存在していたんだ。ただ、黒龍は俺に『僕の事は一時黙っててくれないか?僕の存在を告げるのは周りから白龍じゃないと勘づかれてからにしてほしい。』と、言ってきたんだ。だから黙ってた。ごめんな、ハク。」
謝る兄さんに私は
「大丈夫。誰か分かったからとりあえず安心した。けど、青兄ぃはなんで分かったの私が白龍じゃないかもって友達から言われたのを?」
「それも、黒龍からだ。『友達に勘づかれてる。そろそろ白龍に会うから兄貴は、ハクが僕の存在を認めるように夢の次の日に僕の存在を語ってくれ』とね。黒龍はハクが自分だけじゃ信じれくれないとでも思ったんだろうね。」
兄さんはクスクスと笑いだした。私もつられて笑った。
「黒龍の事は分かったよ。ありがとう。青兄ぃ。」
そういって、私は兄の部屋をでた。
黒龍…もう一人の私…よろしくね…




