3/12
僕は黒龍
「はじめまして。蒼空白龍。僕は蒼空黒龍。もう一人の君だよ…」
いきなり、告げられた事に私は戸惑った。
「どういう事?」
黒龍は、目を丸くして
「兄貴からなにも聞いてないのか?」
分からなかった私は、
「何も。てか、あなたは誰?私の何なのさ!私はあなたの事なんて知らないからね。」
すると、黒龍と名乗るもう一人の私が笑いだした。
「ははっ!分からないの?」
私は、
「分かるわけないでしょ!」
と言い返す。
「じゃあさ、白龍。君は皆からこう言われてたんじゃなかったっけ。『ハク…お前はハクだよな?』って」
黒龍は、ニヤニヤしながら言った。
私は、黒龍の言葉にドキッとした。
「ほらっ、図星だろ。白龍、その時君の記憶はあるかい?」
私は、
「な…無い…」
と、答えた。確かに記憶がまったくない。なんで言われるか分からなかった。
「だろうね。まぁ、僕の事は友達にでも聞けよ。兄貴の方が分かってるけどね。僕に会いたきゃ僕の名前を呼べよ。僕は暇だからいつでも相手してやる。じゃあな。」
そういって、黒龍は私の目の前から消えた。




