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はじめまして。白龍。
私の家は、父・母・兄・私の四人家族である。普通よりちょっとだけ裕福な家らしい。
父は、有名な企業のお偉いさん。母は、大金持ちの一人娘だと。
私の兄、蒼空青斗は精神科で働く医者だ。歳は私が16歳、青斗兄さんは26歳で、私の自慢の兄さんだ。
ある日の夜。
「ハク、今日はちゃんと寝ろよ。そして、自分の見た夢を忘れるな。これはお前にとっても俺にとっても大事なことだからな」
兄さんはいきなり私にこういった。
私には意味が分からない。
「青兄ぃ、意味が分かんないよ。なんで?」
そう尋ねると、兄さんは
「理由はまだ言えない。だけど、次の日になればわかるさ」
と、答えた。
不思議に思いつつ、私は眠りについた。
(夢だ…)
どこかの路地に立っている私。すると、目の前に人影があった…。私の方に歩いてくる。私は直感的にまずいと感じて逃げようとするが動けない。
次の瞬間、私は恐ろしいものを見た。
私が、もう一人いた…髪の色が違うが、それ以外まったく一緒の私が。
夢だからあり得る事だと思っていたが、やはり怖い。
すると、もう一人の私が口を開いた。
「はじめまして。蒼空白龍。僕は蒼空黒龍。もう一人の君だよ…」




