記憶32 隠された2年前の出来事
頼斗達が事情聴取を終えると法律事務所から出された。
頼斗達は個別に聞くのではなく一気に事情聴取が行われた。
「結局、2年前の事は一切言いませんでしたね」
「当たり前よ。大体私等は分かんないことじゃない」
「そうですね」
「まぁ、じっくりと聞かせてもらうけどね」
「はい・・・」
頼斗達は3階の塾に向かうと、中に入り内側から鍵をかけてカーテンを閉める。
「これで私達しか聴かないわ。言いたくないことは言わないで良いからちゃんと話してね」
「はい・・・」
亜理砂は上下二連式散弾銃を机に置く。
「4年前の石川県隔離・封鎖から少ししたとき私が生まれた人口200人程度の先沢村に、突然最上が現れたんです」
「最上ってあの白衣着た奴か?」
利之が聞く。
「黙って聞いてやれよ」
「すまん・・・」
亜理砂は話を再会する。
「最上は最初は気味悪がられてましたが、徐々に村にも馴染んできました」
亜理砂は手を強く握る。
「でも、2年前・・・突然、自衛隊員が数十人もやって来て村を封鎖しました。そして、村の人たち全員を学校に集めました。すると、最上が縛られた状態でトラックの上に出されて自衛隊員が拡声器で言ったんです・・・「こいつは2年前の石川県隔離・封鎖を起こした張本人だ」って・・・村のみんなは信じませんでした。最上は村の行事やボランティア活動にも参加していて、そんな人には見えませんでしたから・・・そうして騒いでると・・・」
亜理砂の話が止まる。
「無理しなくて良いんだよ」
優衣が優しく話しかける。
亜理砂は首を横に降る。
「最後まで話します・・・。騒いでると突然自衛隊員が一斉射撃を行ったんです」
「何で!?」
「それは分かりません・・・でも、私達の家族は必死に逃げて家にたどり着くと荷物もまとめずに車にのって逃げました。すると、自衛隊員のヘリが追ってきてミサイルを何度も撃ちました・・・。そして、村から出ることが出来ると思ったときミサイルを受けて車が横転しました。」
「完全に隠蔽しようとしてるわね・・・」
「車から這い出ると自衛隊員が銃を向けていました。終わったと思いました・・・その時軽トラックが飛んできて自衛隊員を吹っ飛ばしました。そのあとに現れたのが最上でした」
「もうその時にはあの変な能力は手に入れてるって分けね」
「はい。自衛隊の一斉射撃があったんですが、最上が車を盾にしてくれたお陰で銃弾を防ぐことができました。私達家族は最上が食い止めている間に逃げ切ることができました・・・これで大体すべて話しました」
「そうか・・・」
「話を聞いている限りじゃ悪い人には聞こえないんだけどな」
「そうですよね・・・」
「でも、ウィルスを作った本人なんだろ?」
「まぁ、それは変わりませんけど・・・」
すると、中央管理棟の棟内のスピーカーが鳴る。
ピーンポーンパーンポーン
『これより1階の中央広場にて夜食を配付します』
「お、飯か」
「早くいきましょ。早くいかないと行列になるかもしれないわ」
頼斗達は1階の中央広場に行くと、早くも数十人程並んでいた。
「何が配られているんだろ?」
一番後ろの頼斗が配布された食料を持っていく人を見ると、手にはコンビニのおにぎりが2個握られていた。
「おにぎりか・・・」
すると、後ろから声が聞こえる。
「そんなことでグダグダ言うと彼女出来ないよ」
「うるせぇな・・・誰だよ・・・」
頼斗が振り向くとそこには千秋がいた。
「何でお前がここに!?」
前の和花達も気がつく。
「え!?」
「正面で待ってるんじゃ・・・」
「いや~、外で待ってたんだけど暇でね」
「それじゃあ殺しにいっても居ねぇじゃねぇか」
利之がグロック18に気付かれないように手をかける。
「そんな物騒なものに手をかけないでね」
「チッ」
利之はグロック18から手を離す。
「殺したくなったら私は薬局にいるから声かけてね」
「俺のドラグノフはどこにやった?」
「ドラグノフ・・・?あぁ、ライフル?ちゃんと私が管理してるわよ。その時が来たら渡すわ」
「それならよかった・・・」
「お先に失礼」
千秋はスッと頼斗達の前に出ると配布されているおにぎりを貰ってどこかにいってしまった。
「あんなお気楽ものが環境保護団体のリーダーが勤まるの?」
「お気楽ですか?」
「私にはそう見えませんが・・・」
「そこは個人差があるんじゃない?」
頼斗達はおにぎりを貰って先程までいた塾に向かう。
「どうします?」
「先ずは弾を隠した所に行って弾を回収しましょ」
「そうですね・・・」
頼斗達はおにぎりをしっかりと残さず食べて途中自動販売機で買ったお茶を飲み、4階のファッションフロアに向かった。
う~ん・・・今回は無理矢理過ぎたな・・・
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