記憶18 危険な美味しさ
頼斗と利之が5階まで上ると、和花と優衣が待っていた。
「お出迎えか?」
「違うわよ。自衛隊とか警察が一緒に飯を食べると、何か気まずい雰囲気になるから別の場所で食べるってだけよ」
「どこで食べるんだ?」
「3階のふれあい広場」
「4階は?」
「あれ?知らないの斎藤くん、一部の病院には4と9は余り無いんだよ」
「あー、4は「死」、9は「苦」だからか」
「そういうこと」
「んじゃ、私達は行くね」
和花と優衣は階段を降りていった。
「俺達は5階か」
「さっさと行きましょう」
「そうだな。腹がペコペコだ」
二人がふれあい広場に着くと、避難民がそれぞれ好きな場所に座り、カレーライスを食べていた。
「俺達も貰おうか」
利之は係員からカレーライスを受けとると、近くの空いているテーブルに座る。
頼斗はその向かい側に座る。
「頂きます」
二人はカレーライスを食べ始めた。
「ここ良いですか?」
すると、カレーライスを持った亜理砂が居た。
「良いぞ」
亜理砂は頼斗の横に座る。
「頂きます」
亜理砂もカレーライスを食べ始めた。
「一体救助はいつ来るんでしょうかね?」
「さぁな」
利之は黙々とカレーライスを食べていた。
「おかわりはあるのか?」
「無いですよ。丁度人数分しか作ってないので」
「マジか・・・」
「食べるの早いですね」
「そうか?」
「そうです」
利之は北エリアのビル群を眺めている。
「新聞社は大丈夫かな・・・」
「誰もいませんよ」
「そうだよな」
周りの人たちも食べ終わって、自分の病室に戻っていく。
「ご馳走さま」
亜理砂と頼斗もようやく食べ終わる。
「部屋にでも戻るか」
三人はふれあい広場から出る。
すると、ふれあい広場から出たところに優衣と和花が待っていた。
「お前らも食べ終わったのか」
「そうよ」
「何かあったのか?」
「ちょっとこれからについてね・・・」
5人は310号室に向かった。
310号室に入ると、パイプ椅子や、ベットに座る。
「話ってなんだよ」
「話は・・・ここから逃げようと思うの」
「はぁ?」
「ちょ・・・ここにいれば、救助がくるんだろ」
「多分、来たとしても生きてるのは数人くらいね」
「どうゆうことだよ!」
「自衛隊員が話してるのを聴いたの。「南エリアの救助で精一杯で、北エリアはまだ先になる」って」
「でも、ここは病院だぜ。食料だって大量にあるだろ」
和花は首を横に降る。
「何でだよ・・・」
「丁度、災害用緊急食料があったんだけど、消費期限の関係で、非常事態宣言の発令前に捨てたんだって、そして、業者を待ってるときに・・・」
「偶然が重なったの・・・」
「・・・んで、どうするんだよ」
「とにかく、永浜さんには話をしてあるから、明日か明後日には出れると思うけど・・・」
「そうか・・・」
ドンドン!
突然、310号室の扉が叩かれる。
和花が扉を開けると、女子中学生がいた。
「どうしたの?」
「友達が何処にもいないんです」
女子中学生は涙目で言った。
その頃病院内の一室。
「んー!」
部屋の真ん中で、セーラー服姿の女子中学生が椅子に縛られて、口にはガムテープが貼られていた。
その横では、男性が一人座っていた。
「もうそろそろ腹減ったし、食べますか」
「んー!」
男性は立ち上がると、女子中学生に近づく。
「まさか、こんなに美味しいとは思わなかったしな・・・」
男性は女子中学生の首もとに口を近づける。
「んー!!」
女子中学生は暴れだす。
「暴れるなよ・・・食いにくいだろ」
ガブッ!
男性は女子中学生の首もとに噛みついた。
ブチッ
男性は女子中学生の首もとの肉を食いちぎった。
「んー!!!」
女子中学生は痛みで目を見開く。
男性は出てくる血をすすり飲み始める。
もう、女子中学生はぐったりしてピクリとも動かなくなった。
「やっぱり、腕からかな?」
男性はロープを外すと、垂れ下がっている女子中学生の腕をつかむと、噛みついて肉を引きちぎって食べる。
「・・・他にも獲物は一杯いるしな・・・次は誰にしようかな?」
男性は不適な笑みを浮かべた。
ようやく残酷描写が出てきたよ・・・
感想待ってます。




