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リアル キール~デッド アイランド~  作者: タコ中
うみほたる島立中央公園
12/68

記憶12 うみほたる中央管理局公用車

「もういいの?」


頼斗が横転した車に戻ると、荷物を車から荷物を出していた。


「良いですよ。それより・・・」


頼斗は車が突っ込んできたところを見る。

割れたガラスからゾンビがぞろぞろと店内に入って来ていた。


「裏口から逃げるのよ!」


その場から頼斗達四人はスーパーの裏口から外に出た。









その頃店内では、帯広が商品棚に手錠で繋がれていた。


「おい!何なんだよ!近づくな化け物!」


帯広は必死にゾンビを追い払おうとして大声を出している。

しかし、逆効果で余計にゾンビが集まってきていた。


「来るな!」


一体のゾンビが飛びかかってくる。


「うわぁぁぁ!やめろ!」


次々とゾンビが飛びかかってくる。


「うぎゃああああああ!」


帯広の悲鳴はゾンビの中に吸い込まれていった。









「・・・今悲鳴が聞こえませんでした?」

「全然聞こえなかったけど」

「そうですか・・・」


亜理砂はスーパーの方に向く。


「早くしないとまた来るよ」


警棒を持った和花が言う。


「ここから南エリアまで歩きですか?」

「そんなわけ無いでしょ」

「盗むんですか?」

「人聞き悪いわね。借りるのよ」


和花は近くの乗用車に近づくとドアを開けてみる。


「キーが刺さってないわ」

「あんた達も探しなさい」

「はいはい」


頼斗達四人は手当たり次第に車を開けて確認する。


「おい、佐々木」

「何?」

「そんな海水に浸かってる車が動くわけ無いだろ」

「え!?そうなの!?」

「お前はさっきから車高の低い車ばっか調べやがって」

「大きい車ね」


亜理砂は再び車を探し始めた。


「あった!」


優衣が一台の車の横で手を降っている。

その場に三人が集まる。


「よくやった!」


和花が運転席に乗り込むとエンジンかける


「これってうみほたる管理局の車じゃねぇか」


車の側面には「うみほたる中央管理局」と書いてあった。


「まぁ、どうだっていいじゃない」

「そうよ」

「そんなもんか?」


車に乗り込むと、車は水を掻き分けながら進み始めた。


「弾の補充をしたいですね・・・」

「それもそうね・・・」

「そう言えば警察署って臨時でどっかに移転してませんでした?」

「あぁ、中央公民館ね」

「行ってみますか」


車は中央公民館に進路変更をした。


「中央公民館は無事ですかね?」

「多分無人だと思いますよ」

「でしょうね」


しだいに車は中央公民館に近づいていく。


「駐車場が見えたわ」


中央公民館の駐車場にはパトカーが何台も扉が開けたまま放置されていた。

さらに一般車両が横転していたが、公民館の建物自体は損傷はどこにもなかった。


「燃えていないだけありがたいわね」

「弾薬が残ってると良いんですけど・・・」


車を駐車場に止めると、公民館に向かった。


「止まって」


優衣が突然パトカーを探り始めた。


「何してんのよ」

「あった!」


ヒュッ


パシッ


優衣が和花に何かを投げた。


「これってマガジンじゃない!」

「あとはショットガンもありました」

「おお!かっけぇ!」


頼斗は上下二連式散弾銃を見て興奮している。


「弾は10発しか無いですけどね」

「これは、亜理砂ちゃんに」


上下二連式を優衣は亜理砂に渡した。


「えぇ!こんなの貰っても使い方分かりませんよ」

「大丈夫、弾は入ってるし、引き金を引けば2発まで出るよ」

「そうですか・・・」


亜理砂は上下二連式を眺めている。

和花が優衣に近づく。


「ちょっと!あんな銃になんの知識もない人に持たせてもいいの!?」

「大丈夫じゃないですか?現に斎藤くんだって銃持っても正常じゃないですか」

「・・・大丈夫かしら」


和花は亜理砂を見た。

亜理砂は頼斗に使い方を教わっていた。


「さ、公民館に入りましょう!」

「そうね・・・私と優衣が前を担当するから亜理砂ちゃんと斎藤くんは後方を頼むわね」

「「はい」」


四人は公民館に入った。

公民館内部は人が一人もおらず、所々に空薬莢が落ちていた。


「どうやらここにもゾンビが来たようね」


和花の視線の先にはゾンビが倒れていた。


「とにかくまだいるかもしれないから気を付けて進みましょう」

「進むっていったってどこに行くんだよ」

「案内板でもあればいいんだけど・・・」

「あったわよ」


親切にも壁に張り紙が張ってあった。


『一階~二階、民間人収容エリア。三階~四階、臨時警察署。最上階、自衛隊、警察装備保管室』


「すんごい親切ね」


四人は階段を登り始めた。


「それにしても電気でもつけてほしいわね」

「南エリア全域で電気が止まってるんだから仕方ないですよ」

「一つ言い忘れてたけど、亜理砂ちゃん、むやみに銃を撃たないでね。ゾンビが寄ってくるから」

「わかりました」


階段を警戒しながら上っていく。


あーー


「何か聞こえませんか?」

「多分ゾンビね」


すると、5階と4階の踊り場でゾンビが2体死体をむさぼり食っていた。


「うっ・・・げろろろろろ」


亜理砂が吐く。

それにゾンビが反応してこちらに向かってくる。


「しょうがない」

「私たち撃つのは二人で良い」


優衣と和花はそれぞれ標準を合わせる。


パンパンパンパンパン


ゾンビが倒れて階段を転がっていく。


「さ、行くわよ」


四人は階段を上っていく。

雑談ですが、うみほたる島については前作のリアルキールで触れてました。気づきましたか?

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