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人生ついてない彼女が、幸せを掴むスローライフ  作者: 春人


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記憶喪失3日目《メイド》


「お嬢様、旦那様と奥様と楽しそうにお話ししてたわね」


「そうね、笑顔も増えてるし読書してるときは本当に楽しそうにしていらっしゃるわね。

人が変わったように見えたけれど、記憶がないんだから当たり前よね。根本的には何も変わっていらっしゃらないわ」



記憶がなくなったと聞いて勝手に絶望していたけど、本当に勝手に絶望していただけだった。

わからないんだから怖がってるのは当たり前。

慣れてきて、好きなことをしてるときは昔の笑顔が見える。

好きなものとやりたいことが変わるのは子供特有だ。

甘えてくれないのと話し方だけは寂しさを感じますけど、チャール先生は体に問題はないと言っていたので

それだけで神様にお祈りと感謝に行きたいぐらいだ。


「お嬢様のコーディネート明日から頑張ってね。セシル」


お願いされた時、セシルは嬉しそうにしていたし今も嬉しそうにしてる。お嬢様も気づいていた様子だった


「お嬢様はゆったりしたワンピースを好まれてるように見えます。新しいお洋服注文してもいいですか?リボンも増やしたいんですけど....」


確かに今までの髪型とイメージが違う、ゴムよりリボンと髪留めが必要だ。


「そうね..今はリボンと髪留めだけにしましょ

服はもう少し先でもいいと思うの。ゆったりしたワンピースも多めにお嬢様はお持ちだから」


「お嬢様に選んでもらいますか?」


できれば好きなものを選んでもらいたいが、今日の様子だと選んでもらう方が好きそうだ。

奥様とお姉様のアイヴィ様(11歳)にお願いしてみようかしら。


「奥様とアイヴィ様にお願いしとくので、セシルも一緒に選んでお嬢様にプレゼントしましょう」


「わかりました」


この後奥様にお伺いしに行って、頼んでみるとして。

アイヴィ様はお嬢様のことをとっても心配していたから、プレゼントと聞いたらすぐに選んでくれるだろうし。

奥様は服も買ってしまいそうだから、ちゃんと伝えておこう。


「私は奥様のところに行って仕事に戻ります。

セシルも丁寧に仕事終わらせてね」


「はい。おねがいします」




奥様に伝えに行ったら、とても喜んでアイヴィ様にも話に行ってくださった。

できるだけ早く商人に来て欲しいと。いつも決まった日に来てもらっているので、突発的に呼ぶことはあまりない。


「アン!!探してたの」


「マリザ、そんな大きな声出すなんて珍しいわね」


アンは執事長とメイド長の娘なので、何かあるとアンにお願いするのが早い。


「お嬢様のリボンと髪留めを買っていただきたいと奥様にお願いしに行ったら、商人を呼ぶ手配を頼まれたの。だから、アンにお願いしようと思って」


「お嬢様、今日可愛い髪留めしてたものね。

あまり持っていらっしゃらないから、お好きなら確かに新調する必要があるわね」


奥様にお時間の相談に行かなきゃ

アンもとっても嬉しそう。忙しいからあまりお嬢様のそばに入らないけど、お嬢様付きを探す話を聞いて1番に名乗り出たぐらいだ。


「奥様とアイヴィ様とセシルにお願いしてます」


「わかりました...セシルが少し羨ましいと思うのは贅沢ね」


「コゼット様は不思議な魅力で溢れてますから。皆んな好きになるのはしょうがないですよ」


アンはいつもの顔に戻って奥様の部屋の方に歩いて行った。

セシルとアンはもっとニコニコしておけばいいのに。

お屋敷で働いてて勘違いする人はいないので特に問題はないんだけど。


マリザは仕事に戻って明日の準備をすることに。



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