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人生ついてない彼女が、幸せを掴むスローライフ  作者: 春人


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記憶喪失2日目《メイド》


「お嬢様はお休みになった?」


部屋から出るとセシルが待ってた。


「本をそばに置いておいて欲しいって少しゴネていたけど、諦めてお休みになってくれたわ」


疲れたのか、眠たそうにしていたので横になるとすぐ寝てしまうだろう。


「今日は笑顔が多かったですね。

話し方はとっても大人びてしまいましたし、本が好きだと言われ驚きましたが問題ありません」


セシルは淡々と話すが、もともとコゼットお嬢様と仲が良くこっそりおやつを食べていた。

今までとの違いにびっくりしても、愛おしい気持ちは変わらないようだ。

セシルはコゼットとマリザがパーティーで酷い扱いをされてたのを見つけて、旦那様にお願いしてお屋敷で働かせてもらってる。セシルはコゼットお嬢様に盲目だ。

今回のことを伝えたときは泣いていたけど、昨日話して覚えていないのは悲しいけれど気持ちは何も変わらないと言われて、少しホッとした。


「そうですね。ちゃんと文字も読めているようですし楽しそうでした。本を運ぶためにワゴンを準備しときましょう」


今まで本を読んでる姿を見たことがないから、知らなかったけどサラサラ字が読めていることに少し驚いた。


「そうですね。明日までに準備しておきます。

あと、チョコレートを出してもらえるようにシェフにお願いしておきました」


「チョコお好きみたいだから、ホットチョコとかもお出しして見ましょう」


お嬢様は5歳になった時に、お嬢様呼びは卒業する!と言われコゼット様と呼んで欲しいと言われ呼び方を変えたばかりだった。

奥様の真似をして、紅茶とマフィンなどしか食べなくなっていたが好きなものを食べてもらう方が私たちは嬉しい。

記憶がないからなのか、私たちの言葉を素直に聞きすぎてる気もする。


「私たちも発言には気をつけましょう。

大切なお嬢様がのびのびと暮らせるように」


マリザはコゼットの乳母として生まれた頃からずっとそばにいる。子供は産んでないし婚約者とは死別しているが、歳の離れた兄弟の面倒を見ていたから選んでもらえた。


だから、怖いと怯え知らないと言われたときはショックだったが今は反省してる。

怖がってる何もわからない子供が怯えるのは当たり前なんだから。


「明日は忙しくなりそうだから、早く休んでねセシル」


「はい。マリザも早く休んでね」


後片付けと残った仕事をするために別れる




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