19 結末
あれから1ヶ月近くが経った。
波乱の出来事であったのにも関わらず、時間と共にその記憶は風化されつつある。
まず彼について。
騒動が落ち着いてから2週間、
私は彼のアカウントを覗きにいった。
彼のアカウントでは、
背景画、投稿、彼女の色の残ったものが全てそのままになっていた。
そして、極め付けに、彼の自己紹介欄には。
永遠に大好きな推し様→Mao
彼女の名前がはっきりと刻まれていた。
そして、彼女について。
その後、仲の良いリスナーのみに事情を話し、彼女は”Mao”アカウントを消した。
公的な理由は、”勉強が忙しいから”として、その旨をXに投稿した。
そして転生アカウントで、彼女は今でも配信を続けている。
相変わらず多くのファンを引き連れて、変わりない日々を過ごす彼女。
この出来事もまた、彼女の中では過去の黒歴史として仕舞われている。
”リア恋に絡まれた、めんどくさかった。私ってちょろいから、いけないんだよね。”
彼女はまた同じ過ちを繰り返すだろう。
変わらない彼女を、ただ見守り続けることしか、私にはできない。
この物語は明らかにハッピーエンドではなかった。
ハッピーエンドだなんて、この私が認めない。
だからこそ、最後は胸糞悪く。
彼から彼女に送られて来た、最後のチャットで締めたいと思う。
「 X見ました。 俺のせいでこんなことになって本当にごめんなさい。
返信はくれないかもしれないけれど...。
嫌な思いさせてしまってごめんなさい。しつこくしてごめんなさい。
Maoのこと勉強の邪魔するようなことしてごめんなさい。
るいちゃんとのことも、本当にごめんなさい。
今まで楽しい時間をありがとう。
これからも、目標に向かって頑張って下さい。陰ながら応援してます。
本当に、本当に大好きでした。今でも大好きです。
本当にごめんなさい。謝ることしか出来なくてごめんなさい。」
「 24時まで待ってみたけど、返事無かったからブロックされてない事を願って
言いたいことだけ伝えるね!
俺のわがままにいつも付き合ってくれてありがとう!
楽しい時間をありがとう( ˊᵕˋ人 )
少しの間だったけど、幸せな時間をありがとう♥
本当に大好きです( *´꒳` )
大学、勉強頑張ってね!
Maoの夢応援してるからね!
またMaoが戻ってくるのを待ってるね( *´꒳`*)
その時までずっと片想いさせて下さい(´˘`*)
Maoに会える日が来ることを心から願ってます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)」
これは終わりのない物語
ご一読頂き、ありがとうございました。
拙い文章ではあったと思いますが、如何でしたでしょうか。
20000字を超えるとは、想定外でしたw
ここまでお読み頂いた皆様なら、お気づきかと思いますが、
この物語はすべて実話です。
この過去を書き留めることに意味があるかは分かりませんが、
確かにあった事実として風化させないことこそが
全ての関係者に対する意趣返しであると、
私は考えております。
この物語に意味があったと思える日が来ることを信じて
2024.6.3 花手水




