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第一話 新人勇者のドタバタ冒険譚の始まり part2

うおぉ~…流石は王国で一ヶ所しかない冒険者ギルドだミャウ…

沢山の人達で賑わってるミャウ!

こんなに沢山の人達が居るのなら、仲間探しもそこまで苦労しなさそうミャウ♪


「気を付けてね、スノウさん。

 俺の千里眼で一部の人間は貴方を悪い意味で利用しようとしている…」

「はいはい、僕もそこまでお馬鹿さんじゃないから分かってるミャウ」


でも、レイン様が忠告してくれたように一部の人からは不穏なオーラを感じる。

こう言った人達とはあまり関わらない様にしないと…

…そう言ってたら誰も近寄ってくれなくなるしな…悩ましいなぁ…


「おやおや、何か困り事かい?

 王女…じゃなかった、新人さん?」

「…え?」


苦悩してる僕に声を掛けて来る人が現れたミャウ。

その人からは不穏なオーラは感じ取れなかったけど、体感した事がない強者のオーラを感じれたミャウ。

無論、いきなり僕達に話し掛けて来た事でレイン様は警戒心を抱く!


「ちょっと待った、アンタは何者だ?

 そして、一瞬スノウの事を『王女』と呼ぼうとしたな?」

「え?いやいや、王女様の事を知り尽くしてる訳でも…」

「スノウさん、コイツを叩き潰しても良いかな?」

「止めた方が良いミャウ…この人からは底知れぬ闘気が…」

「そうだね?

 俺は一様な新人冒険者でも新人勇者でもない…

 でも、新人を鍛えるチャンスだ…

 良いぜ?俺に一撃でも与える事が出来たら、お前等とは金輪際関わらない事を約束しよう」

「一撃だけでもだと…あまり俺を舐めない方が良いぞ?」

「大丈夫でしょ~だって君、雑魚以下だも~ん」


彼が放った言葉にレイン様は激昂する!


「良いですよ…だったら死ぬほど辛い斬撃を味合わせますから…!」

「おほほ、あまり強い口調になると…余計可愛い雑魚にしか見れねぇぞ?」

「その減らず口…二度と開けなくしてやらぁ!!」


レイン様は背中から大剣を取り出し、謎の男性に襲い掛かる!

先程も言ったけど、レイン様はこの国でも指折りの剣の実力を持っている。

並大抵の剣士では彼から白星を取る事は叶わない…

そう、並大抵の剣士では…

レイン様は謎の男性に何度も何度も斬り掛かる!

だが、彼の攻撃は一度も謎の男性に襲い掛かる事はなかった!

そう…


「おいおい、さっきの威勢とは裏腹に斬撃が甘いな、兄ちゃん?」

「おらららららららららららら!!」

『何でだ…!?

 俺の斬撃の速度にコイツは順応してるのかよ、クソっ!』


レイン様の高速斬撃は僕の剣技の数十倍上の技術を誇る代物ミャウ。

この国の騎士団長とも互角に渡り合える腕前を持ってるはずのレイン様の斬撃を…

謎の男性は綺麗に躱し続けていたんだミャウ!


「斬撃は確かに速い…でもねぇっ!」

「ぐはぁっ!?」


レイン様の斬撃のコンマ一秒の隙を見抜き、謎の男性はレイン様の腹を蹴り抜く!

そして、舐めプなのだろうか?

痛みに悶えるレイン様にこう言葉を吐く。


「君の斬撃は俺から見ても最強格だ。

 だが、本当の最強格になりたいのなら…もう少し攻撃を不規則にするべきだと俺は思うよ?」

「…!?」

「まぁ、いきなり言われても理解は出来んだろうよ?

 だって君さ、今の実力に慢心し過ぎだもんね?」

「この野郎…俺はB級だぞ…お前は…何者だ…!?」

「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね?」


すると、謎の男性は僕達に自己紹介を始めた。


「俺の名はセイバーだ。

 一応、この国のS級勇者兼S級剣聖を勤めさせて貰ってる者だ」

「セイ…バー…!?」

「え?知ってるミャウか、レイン様!?」


セイバーさんの自己紹介にレイン様は顔を真っ青にする!


「ドラゴンや魔王を一人で討伐しまくってる…この国の一番の英雄様ですかぁ!?」

「うむ、ソユコトソユコト♪

 君の事は現国王様から聞いてるよ~?」


ドラゴンって…あの大きな魔物の事ぉ!?

あのサイズの化け物を一人で討伐してるのぉ~!?

しかも、剣聖と勇者の複数職業持ち!?しかも両方ともS級!?

更に言えば魔王を一人で討伐してるのこの人、いやこの方!?

魔王って勇者10人でようやく討伐出来るクラスの化け物だよ!?

その魔王を一人で何度も討伐してるのかミャウ!?

驚きを隠せない僕達にセイバーさんは言葉を掛ける。


「さっきは思い切り腹蹴り抜いてごめんよ?

 近くに俺が行き付けの酒場があるから、そこで何か奢ってやるよ?」

「「え?」」

「君達さ、『二人だけじゃ冒険が少し心許ない』って感じでしょ?

 俺が話を聞いてやるから、協力してやる♪」


セイバーさんは、僕達の魂胆も見抜いていたミャウ。

そういう訳で僕達はセイバーさんに昼飯を奢って貰う事になったミャウ。


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