表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

壱話

作者が夢で見た話

触れた柔らかい唇。とっさに振り返る。目に入ったのははにかんだように笑う彼。

 普段は「えー、先輩こんなこともできないんですか?」「うっさい!お前嫌い!」と軽口をたたき合う仲だ。

「なんで?」と言おうとしたが、それだけじゃ足りない気がした。

やり返した。甘い味がすると思っていたけど、彼が飲んだのだろうコーヒーの味がした。

「同じ思いってことでいいすか?」

私が頷くと彼は嬉しそうに笑った。



 付き合っていることを隠す日々が始まった。私はうまく隠せていたと思う。問題は彼だ。

「先輩!」「海行きません?」「ねぇ新しいシャーペン買おうよ~おそろいにしましょ!」

部活でもとにかく絡んでくる。絡むだけならばいいのだ。顔が近い。隙あればキスをしてこようとする。

「ねぇ隠すって言ったよね⁈隠す気ないじゃん」

「え?だって好きだから。そもそも俺は隠したくないんすよ」

隠すと決めたのは私だ。部でばれたらいろんな人にからかわれること間違いなしだから。

「俺は寂しいんだよ先輩、今ならだれもいないよ?」

周りを見る。確かに誰もいない。

 勇気を出した。自分から彼に抱き着いてみる。身長差はほとんどない。目を見る。彼も照れているのだろう。顔が少し赤い。


「好き。大好き」


「俺もです。でももうちょっと欲しいっす」


私は彼の口に顔近づける。今日の彼の唇はすごく甘かった。私の柔らかいキスでは彼は満足しなかったらしい。舌で唇をなぞられた。

「んんんっ!」

離せない。彼の熱を失いたくない。彼は舌を少し私の口に入れた。私も負けじと舌を絡めようとしたが、むせてしまった。

「げほっげほ」

「また一緒に頑張りましょ、先輩」

「ほんとに嫌い!」

咄嗟に言うと、少しショックを受けた顔をされた。

「嘘だよ。好き」

「俺も。ねぇ先輩、みんな見てるよ?」

あたりを見回す。部のみんながいた。

「てことで皆さん見ましたよね?この人俺の彼女です」

「えっ!あぁぁぁぁ!」

次の日から散々からかわれました。

読んでくれてありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ