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ドラゴン討伐

 「どうやって倒せばいいんだ?」


 僕はドラゴンに向かって走りながら戦略を考えていた。とにかく攻撃を受けた時点でゲームオーバーだ。まずはスピードを上げる必要がある。よし!


 「フロウ+ウィンド」


 自身のフロウで体を操作してウィンドで風を起こして体を浮かせる。これでスピードを上げると同時に空中戦もできるはずだ。


 「でもそう言えばフロウを使ってる人は他に見たことないな。母に教えてもらったけど、結構すごい魔法なのかもしれない」


 僕が空中に上がるとドラゴンが僕に気づいたようで突進してくる。


 「こっわ!ウィンド」


 ウィンドで風を起こして突進を横に回避する。


 「よし!これで避けれる!次はウォーターアロー!」


 僕はドラゴンに向かって水の矢を放つ。ぐさ!ちょっとだけ刺さったがほとんどダメージはない。


 「今のが僕の最強の攻撃だったんだけどな」


 やはりもっと強い攻撃じゃないと。考えていると怒ったドラゴンが炎を吐いてきた。


 「あぶない!けど大丈夫」


 僕は下に回避する。攻撃は避けれるから後はこっちが強い魔法をぶつけるだけだ。うーん。なんか風の攻撃魔法持ってないんだよな。やってみるか。


 「ウィンド」


 ウィンドで風を発生させてそれを圧縮して、もっと圧縮して。いまだ!


 「ウィンドカッター!」


 僕は極限まで圧縮した風をドラゴンに向かって放った。その魔法は風の斬撃となってドラゴンの体に傷をつけた。


 「ぐるわああああああああ」


 ドラゴンは苦しんでいる。でもまだま元気みたいだ。よーし!もっとウィンドカッターで、そう思ったときドラゴンが爪で空中を引っ掻いた。


 「は?なにして・・うわああああーーー!!」


 僕は地面に吹き飛ばされた。いつのまにかローブも弾けている。


 「・・・ぷはー!はあはあ。いって!いったー!」


 お腹と背中がすごくいたい。あばらが折れているようで呼吸する度に痛みが走る。


 「いた!くそ!」


 なんだあの攻撃は。あれは僕のウィンドカッターだ。学習したのか?それとも、もともと使えたのか?空中を見ると、ドラゴンがこちらに向かって口を開いていた。


 「ああああ!!サンズ!」


 僕はありったけの土で壁を作った。土壁に炎が当たっている。


 「ごごおおおおおお!!」


 熱気がここまで伝わってくる。喉がやけそうだ。


 「ボン!」


 という音とともに土が僕の上に覆いかぶさってくる。


 「サンズ!」


 僕はなんとか声をだしてサンズを使って地面に横穴を作った。


 「・・はあはあ。いって。強すぎだろ。あんなのに勝てるわけない」


 涙が出てくる。それは熱で眼球が渇いたからかそれとも・・体が震えている。僕ならなんとかできると思い込んでいた。ベントとナーシャに勝って調子に乗っていた。


 たかが学生で強かったからってなんだというんだ。大人には僕より強い人だってたくさんいる。


 「もういいか。このままやり過ごせばきっとなんとかなる。ベントもたぶん・・」


 そこまでいいかけてやめた。ベントはドラゴンの卵を持っている。しばらくしたら僕に見切りをつけて卵の回収に向かうだろう。そうなったらベントは・・


 でも僕はまだ死にたくない。エリーとの約束を果たすまでは。ベントのために命を懸けるのは・・


 いや。違う。ベントは僕が超越者になるために必要だ。ローズ学長も言っていた。命を懸けられる仲間を見つけろって。それに最初にベントは僕を守ってくれた。僕はベントを助けたい!


 「エリー。待ってて。僕は・・」


 もう一度体に力を入れる。まだ何も考えていないけど。勝つ方法なんて分からないけど。やるしかない!


 「サンズ!」


 僕は地上に出た。ちょうどドラゴンは空中に飛んでいるところだった。


 「フロウ+ウィンド」


 僕は空中に上がる。とにかく攻撃するしかない。敵のウィンドカッターも分かっていれば避けられる。


 「ウィンドカッター!」


 ウィンドカッターをドラゴンのお腹に食らわせる。ドラゴンは一瞬ひるんだ後、すぐに僕を見て僕目掛けて突進してくる。


 「ぐるわああああああああ!」


 「ファイアアロー!」


 僕は紙一重でかわした後、ドラゴンの目に向かってファイアアローを放った。目に矢が刺さりドラゴンが苦しんでいる。


 「ぐるわああああああああ!」


 よし!これで少しは・・ひるんでくれたら。いった!体の節々が痛い。


 しかしドラゴンはより一層殺意を持って僕に襲い掛かった。口から炎を出すと同時にウィンドカッターも使ってきた。


 「くっそ!ファイアアロー!ウォーターアロー!うわああああーーー!!」


 なんとか相殺するも吹き飛ばされて木にたたきつけられる。


 「・・はあはあ」


 急に視界が赤くなった。なんだこれは?これは自分の血か。頭から血が出ている。だが不思議とそこまで痛くはない。全身がいたいからか。


 次で最後だ。次攻撃を食らったら僕は死ぬだろう。その前に倒す!僕は最後の力を振り絞って立ち上がる。


 「あああああ!フロウ+ウィンド!」


 ドラゴンの正面に立つ。向こうもかなりのダメージを追っていることは目に見えて感じられた。僕はこんなところで死ねない!僕は・・!!


 僕はドラゴンに向かって両手を突き出した。


 「ファイアアロー+ウォーターアロー+ウィンドカッター!」


 僕はファイアアローとウォーターアローを合成して一本の矢を作りだした。それぞれの矢が螺旋状に渦巻いている。そこにウィンドカッターを加えると膨大なエネルギーの矢が完成した。少しでも集中を解いたら暴発しそうだ。


 ドラゴンが僕に向かって今までで最大の炎を放ってくる。


 「いっけえええええーーーー!!!」


 「どおおおおおんん」


 僕の矢はドラゴンの炎を突き破っていき、体をも貫いた。


 「ぐるわああああああああ!」


 悲鳴と共にドラゴンは地面に落ちていった。やった。倒した。


 「・・エリー。やった・・よ・・」


 僕も力尽きてそのまま落下してしまう。僕の意識はそこで途絶えた。


 

 

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