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第9章|弱肉強食の世界 <9>病院へ、お見舞いに行く

<9>



――――栗栖さん、立っていられないほどの酷いめまいと頭痛で、週末に救急車で運ばれたそうよ。




 緒方先生が、そう言っていた。



入院してすぐは血圧も異常高値で、仕事のメールなども一切見ることができなかったという。




そして、今はだいぶ状態が落ち着いた、ということで栗栖さんから『株式会社E・M・A』に一報があったそうなのだけれど……



何故かその時の栗栖さんのご指名で、私が1人で後日、病室にお見舞いに行く事になったのだった。





*************************



栗栖さんが入院しているのは、某総合病院の特別個室だという。



緒方先生から託されたお見舞い品のフラワーアレンジメントを紙袋に入れて、約束の時間に病院へと向かった。


今日、鈴木先生は外回りの予定があるので、私とは別行動をとっている。




……ザワザワ……ザワザワ……



病院入口の自動ドアをくぐると、懐かしい雰囲気を肌に感じた。



ついこの前までの、埼玉県の急性期病院で病棟ナースとして働いていたころの感覚が、鮮やかによみがえる。



この病院は、地域柄か、入り口真正面の吹き抜けのホールにピアノが飾られていたりして、ちょっとホテルっぽい作りだった。


とはいえ、やはり病院。待合のソファには、お会計を待っていると思われる沢山の人達が、浮かない表情で座っていた。


ピンポン、ピンポン、とせわしなく、受付順番待ちの呼び出し音が鳴っている。




―――病院で働いていた頃、仲良くしてくれた医療事務の佐藤さん、元気にしてるかなぁ……。




そんなことを思いながら、エレベーターに乗り、病棟へ向かった。




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