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暗黒卿の魔国譚  作者: ブロンズ
第四章:勇者一行と通商連邦

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第十七話:罪を流す優しき風

―ラグナ視点―




「全く。先生は来るのが遅いんですよ!」

「いやはや…申し訳ない」



 広く、静かな地下牢の中に。


 ハルカの怒声がこだまする。



「……マジで、倒してきたんすか」

「そこは、流石だよね」

「――あぁ、コイツね。手の掛かるマセガキだったけど」



 サーレクトを引き摺り。

 二人の魔力を辿って。

 俺が辿り着いた先で見たのは、牢屋に入れられた兵士たちと、救出された女性たち。


 そして、何と。

 ギルバードを撃破したコウタたちだった。


 一般の兵士ならまだしも。

 A級冒険者を下すとはな。


 これは先生も予想外だ。

 他の兵士たちとは別の牢に入れられているギルバート。

 奴は俺でも遠くからでは感知できない程の隠形術を持っているからな。


 止血だけはされているみたいだが。

 

 あの負傷ではもう動けないだろう。



「ホンットに大変だったんですよ?」

「ははは…ゴメンね」

「何とかなったんで、良かったすけど」



 ……いや、マジで焦ったわ。

 信じて送り出したコウタがギルバートにやられてたら、流石に暗黒騎士モードに突入してたかも。


 曰く、コウタが勝利できたのは。


 ハルカの異能のおかげらしく。

 

 まだ、彼女だけは判明していなかったからな。

 どういうモノかは聞いていないが。

 それを問うのは、帰ってからの楽しみという事にしておこうか。


 すっかり大人しくなったマセガキを。

 念のため、独房へと放り込み。

 ハルカの小言に耳を傾けていると、入り口の方から、新しい客が入ってきた。



「あぁ、皆さん。此処に居ましたか」

「やぁ、お疲れ」

「おっ! スミスさん。囮役、お疲れっす」


「……誰です?」

「これは…ハルカ様ですね? 私は――」



 悠々と部屋へ入ってきたのは。


 囮役を頼んでいたスミスだ。


 ハルカは会ったことがないし。

 首を傾げるのは当然で。

 彼は、すぐさまスラスラと自己紹介を始める。


 

「――して、ナクラ殿。この後のご予定は」

「どうするんすか?」

「春香に、これまでの説明を頼むよ」


「……では、簡潔に行きましょう」

「頼んます、スミスさん」

「あぁ、私は総長に“念話”をするから静かにね? 繋がればいいんだが……」



 三人で問答をしている間。

 俺は総長へ回線を繋ぐ。

 魔力消費がマッハな術なので、余り長くはやってられんが。


 …………。


 …………。


 すぐに線は繋がり。

 「ハイ」という声と共に、彼女が応答した。

 だが、ソレと共に。

 耳に届く不協和音は…金属のぶつかる音色。


 察するところ、リクとミオが。


 何者かと戦っている様子だな。



『――ナクラさん。そちらにハルカさんは…』

「えぇ、無事に救出しました」

『そうですか。本当に良かった』


「ついでに、ガキの捕獲も終えましたが……其方は、どうですか?」



 手短に答えて話を振る。


 確認は、大事だからな。


 彼女が二人に付いてるなら。

 万に一つの心配もないが。

 向こうが未だ札を隠している可能性が捨てきれない以上、急いでも向かうべきかを判断しなければ。



『どうやらビショップ家は【魔人】の研究にも出資していたようです』

「―――ッ………!!」

『いま、私が浄化の魔術を編んでいますが……』



 魔人……! よもや、通商連邦とも。

 いや、繋がっていてもおかしくない。


 先日のキースの話では。


 奴隷狩りと【プロビデンス】には。

 繋がりがあると、確信を得た。

 そして、捕らえられていた人たちは、ビショップ家の地下牢――俺の目の前にいる。


 可能性は、十分にあったんだ。


 だが、まさか向こうが。

 本当に、魔人を出してくるとは。


 そして、総長が。

 浄化の魔術を行使しているということは……。




「リクとミオが、ソイツの相手を?」



 ならば、向こうは相当追い込まれている。

 戦況は悪くない…いや。

 既に、こちらへ傾いた。


 そう考えるように仕向け。

 湧き上がる黒い感情を抑えつつ、返答する。



『――はい。二人が時間を稼いでくれています』



 ……そうか。――ならば。


 早く行ってやらんとなぁ。


 (かつ)て、魔族を目指した者たち。

 人間達が造り上げた……魔人。

 しかし、今となっては、その目的さえも忘れ、悍ましいナニカと成り果てている。


 あんなモノを…魔族と。

 魔皇国の者たちと一緒にされてたまるものか。



 魔人たちは、通常の手段では。

 完全に殺すことはできない。


 どれだけ斬り刻んでも。


 どれだけすり潰しても。


 時間を掛ければ再生する。

 だから、力業による()()か、聖女が持つとされる“浄化”の力を使って対処する必要がある。



 ギルド総長リザンテラ・ユスターウァ。

 彼女は、今代の【風の聖女】だ。


 他の三聖女と違って。


 風の聖女は特定の国に属さず。

 自由に行動することが出来て。

 大陸ギルドの総長を務めていても、何も問題はない。


 ―――彼女も、大概。


 属性盛り過ぎだよな。


 俺が言えたことではないが。

 リク達が教会で会ったというのも、聖職者としての活動の一環だろう。


 彼女であれば魔人を倒せる。

 ……だが、効率が悪い。

 一回一回魔力を編み直す必要があるからな。


 別個体が居る可能性もあり。


 やはり、すぐ向かうべきだ。



「……状況は分かりました。すぐに向かいます」

『はい、宜しくお願いしますね』



 彼女の返答共に“念話”を切り。


 いますぐに向かわんと。

 コウタたちに向き直る。

 総長の特殊な魔力反応…探すのは簡単だ。


 女性たちの保護とか。


 敵の主戦力の監視は。


 スミスに任せれば大丈夫―――



「……あの、先生。大丈夫です?」



 …………。


 ………大丈夫って、何が?


 俺の事を心配するかのように。

 ハルカが顔を覗き込んできて。

 彼女の隣に居るコウタもそれは同じだった。


 しかし俺自身としては。

 何故、二人がそんなことを言い出したのか分からない。



「私が、変な顔でもしてたかい?」

「ううん。でも――」

「何か、怖いっつーか。いつもと様子が違ったよな」

「……………ははッ」



 これも、成長なのだろうか。

 どうやら荒れている内心を見透かされてしまったようだ。


 許せないのは魔人(ヒガイシャ)じゃなく。


 生み出した側の連中で。


 アレ等を生み出す為に。

 どれだけ犠牲にしたか。

 俺は、知っている。どれだけ道を外れた事を繰り返したかも、知っている。


 だからこそ、絶対に許せない。


 罰する者が居ないのなら。


 俺が、全てやってやる。

 心を落ち着けるためにそれを再確認しながら深呼吸し、三人に向き直る。



「すまない、少し疲れているみたいだね」

「S級と戦闘後ですからね」

「だが、今休むわけにはいかない。リクたちが苦戦しているみたいだからね」


「――じゃ、すぐに行かないとっ!」

「春香ちゃんの無事な姿も見せないとな」

「そういう事だ。――此処の守りは任せていいかい? スミス」



 他力本願とばかりにスミスに頼む。


 俺の中では、最早便利屋扱いだが。


 それでも、昔の出来事。

 奴らにされた嫌がらせを考えれば、まだまだ酷使は許される。



「……囮の次は牢番ですか」

「あぁ、済まないね」

「サーレクト殿は大丈夫なのですか?」

「其方は問題ない。武器は破壊したし、あの拘束では動けないだろうから。牢の中では猶更ね」



 完全にあきらめた顔で。

 「畏まりました」と了承するスミス。


 アレで、苦労人枠だ。


 無事に戻ってきたら。

 良い酒でも送るか。

 心を落ち着けつつ、コウタとハルカの確認をするが、疲れからは回復しているな。


 これなら。問題はない。



「よし、我々は行こうか」

「「はいッ!」」



 魔力反応から分析するに。


 三人が居るのは地上階か。


 頭の中で見取り図を広げ。

 二人を連れて、駆け抜けていく。


 ……床ぶち破るのもアリだな。

 

 この家も金持ちだし、そのくらいは許してくれるだろう。




  ◇



 

―陸視点―




 サーレクトと戦った康太も。 


 こんな気分だったのかな? 


 目の前の敵は、一瞬でも。

 油断は許されない程の強さを持っていて。

 全力を尽くしても、僕一人では何度死んだか分からない。


 兵士の攻撃を剣で留め。


 反動を逃がさんと後退。


 まともに受けていないのに。

 “堅牢”の魔術刻印で強化された剣が軋みをあげる。


 それだけ、彼の膂力が。

 人間離れしているという事なのだろう。



「……ッ! 貴方、意識はあるんですか?」



 問いかけたのは、単純な興味。


 そして、敵の注意を引くため。



「……………!」

「―――ッ。外しましたか」



 だが、背後から放たれた美緒の斬撃は。

 寸での所で回避されてしまったようだ。


 挟み撃ちを嫌い、跳び退る兵士。


 また、戦況は振出しに戻った。


 基本的に、僕が兵士の攻撃を捌き。

 どうしても発生してしまう隙を埋めるように美緒が前に出る。

 

 彼女の武器は刀なので。

 耐久性はかなり低めだ。

 だからこそ、僕が防御を請け負っているけど、今まで康太がどれだけ大変な役を受け持ってくれていたのかを実感することができる。


 何度も、何度も吹き飛ばされ。


 相手の動きを必死に分析して。


 ようやく勝手が分かってきた。

 美緒も、それは同じようで。

 敵の動きに合わせるように、自分の動作を最適化しているのだろう。


 目に見えて、動きが変わる。



「陸くん、身体は大丈夫ですか?」

「……うん。そっちは?」

「まだ、武器は大丈夫です。ですが、この分だと……」



 しかし、それで尚。


 届かない、敵の命。


 元々、相当な実力者だったんだろう。

 それが不死身の肉体を手に入れたなんて、正直反則もいい所だ。


 唯一救いがあるとするのなら。


 彼が戦術や搦手(からめて)を一切使ってこない事。


 ……多分、意識がないのだろう。

 本当に魔物と戦っている気分だ。



「ァ……ァ……ヶヶ…ァア!!」

「―――あッ!?」



 離れていたから、防御がおざなりになっていた。


 兵士が一瞬で間合いを詰めて。


 繰り出されたのは上段の一撃。


 何とか剣で受けたものの。

 その圧倒的な威力に今度は受けきれず、そのまま吹き飛ばされる。



「グ………ッ! ――まだ!」



 戦闘の興奮で、痛覚が鈍い筈。

 なのに、節々が痛む身体。


 でも、動けない訳じゃなく。


 すぐに体勢を整えて立ち上がる。

 一瞬でも隙を見せれば、それで終わってしまうんだ。



「………もう一度、もう一度」



 再び相対し、互いに間合いを詰め。

 確かな確信を持った一撃。


 それは、確かな手応えで。

 彼の腕を浅く斬り裂き、次瞬放たれた攻撃は、素早く床を転がって回避――ッ。


 だが、それも隙だった。


 予測していたように。


 兵士が踏み込んでいて。

 彼の振り抜いた剣は、すぐそこに迫って……。



「私を、忘れないでください」

「…………ッ!」



 僕の胴を断ち切る筈の攻撃は。


 美緒の一閃が捌いてくれて。



「――ふ…ぅ。ありがとう、美緒」

「いえ、良かったです」

「ソレ、後で弁償するから」

「え? ――ぁ……はい。一番良いのを期待していますね?」


 

 だが、無理な防御だったせいで。


 刃の一部が欠けてしまう。


 飛び退った兵士に視線を向ける美緒。

 既に疲労が限界に近い筈なのに、彼女は笑顔だった。



「……何か、嬉しそうだよね?」

「ふふっ、何ででしょう」

「………うーん?」

「一緒に訓練してきて、良かったですね」



 戦闘には関係ない筈の会話だけど。


 苦しい時、僕たちは。

 こんな言葉を交わす。

 言葉一つ、笑顔一つ、で無限の勇気を貰えるから、

 何時までも、馬鹿みたいに転がったり、竦んでなんていられないんだ。



「今の、ピッタリのタイミングだったよ」

「訓練と同じでしたから」


「じゃ、そろそろ――」

「はい。反撃と行きましょう」



 今度は、最初から二人同時に。


 重なるようにして攻撃する。


 初めのうちは、手も足も出なかった筈の相手に対して。

 僕たちの攻撃は、徐々に通用し始めている。



 分かるんだ、僕たちは。



 互いの動きをよく知っている。

 だから、合わせてもらうのも。


 此方から合わせるのも。


 全部、自由自在で。


 相手の戦闘スタイルも分かり。

 更に、僕たちの動きは最適化されていく。

 今度は此方からと、僕が作った隙を美緒が、彼女の作った隙を僕が攻め立てる。


 攻撃の暇も与えず。


 不意に繰り出されても。

 殆どは、既に視たモノ。

 脳が焼き切れるほどに意識を集中し、網羅した相手の攻撃に適切な対処を行う。 


 やがて、僕たちの連携に。


 彼は押されはじめ、後退。



「………ッ……ッ……ッ!」


「――アレは」

「向こうも、決める気…だよね」



 不利な状況であると。

 理解してるのだろう。


 彼は、静かに中段。


 ……正眼の位置に、剣を構える。


 ならば此方はと、僕は。

 美緒に目配せをして。

 今の僕たちなら本当の意味で意思を伝達できるはずだから。


 只一人で構えた僕へ。


 彼は、床を蹴って剣を走らせる。




「ぁ……ァ……ぁぁぁアッ!!」



 

 それは、力だけの攻撃じゃない。

 速い…とても速い、()()の一撃。


 或いは、剣士としての。


 最後の矜持だったのか。


 ……本来の彼は、武人として。

 もっと…もっと、強かったのかもしれない。 


 でも、不死身の身体の代償として。

 彼は本当に大切なものを失った。

 今彼が人として繰り出した最高の一撃は……もう。



 僕達には通用しないものだ。



 剣の刻印に多くの魔力を回し。

 知っている一撃を受け流して。



 そして―――最後はッ!!



「――全部、覚えてる!」

「断ち切るためには――此処です!」



 居合によって踏み込んだ彼女と。

 左右から、斬り込んで。

 

 兵士の首を斬り裂いた。


 互いの刃が交わることなく。

 まるで、ハサミやギロチンのように。


 彼の首は胴から離れ。

 そのまま、血を撒き散らして床へと転がる。



 流石に、これなら―――



 ……首が溶けたと思ったら。

 兵士の首が蠢き始めて。

 次瞬には、新たな頭が生成されはじめ。


 朱い目は、変わることなく。


 僕たちへ向けられている。



「「…………………………」」



 僕と美緒は、互いに。

 荒い息を吐きながら。

 ぎこちなく、顔を見合わせて………えっと。



 ソレ、反則過ぎない?



「――お二人共、此方へッ!」



 そんな時、リザさんの声が。

 僕たちの耳に届いた。


 後方で、口ずさむように。

 何かを唱え続けていた彼女の言葉を受け、僕たちは後ろに下がる。



「彼の者たちは何にもとらわれることなく」



「何処までも進み続ける」



「――やがては、東へ駆け抜けたまえ」



 緊張から解放されて。


 床に膝を付く僕たち。


 代わりに、前へと進んだリザさんは。

 僕達にも聞こえる声量で言葉を紡ぐ。


 それは……とても優しい。

 安心できる(うた)だった。

 


御遣い(****)――――汝、旅人の守護者であれ」



 最後の詠唱だったのだろうか。

 聞き取れない呪文……言語を。


 彼女が発した途端。


 暖かな風が辺り一帯の空間に吹き荒れて。



「―――ッ……………」



 兵士は抵抗しなかった。

 ……いや、むしろ。

 それを望んですらいるかのように、ただ立ち尽くしていた。


 爛々と輝いていた双眸は。


 徐々に光を失い始めて。

 最後に見えた彼の顔は安心したように、感謝するように笑いかけていたように見えて。


 幾度となく再生した身体は。


 糸が切れたように崩れ落ち。


 まるで溶けるかのように、消えてしまった。

 ……悪い夢でも見ていたかのように。



「お疲れ様でした。とても素晴らしい戦いぶりでしたよ」

「……リザ、さん」

「―――ふぅ。ありがとう、ございます」



 見届けた彼女は、一息つくと。

 労いの言葉と共に振り返る。

 

 その表情は、余裕を失わず。

 本当に、凄い人なんだね……ギルド総長。



 ―――でも、それ以上に。



「……あの、リザさん。彼は何だったんですか?」



 疑問に思わない筈がない。

 確かに、彼は人間だった。

 なのに…数瞬もしないうちに完全に変質してしまった。


 人ではない何かに。


 リザさんとの戦闘だって。


 幾度となく血が噴き出し。


 四肢が千切れ、飛んで。

 心臓にだって、確かに刃が届いた筈だったのに。


 致命傷は、すぐに完全な形で回復した。

 さっきだって、頭を落としたにも拘わらず、瞬時に再生した。


 そんな異形の存在が。


 只の人間な筈はない。



「あれは、魔人と呼ばれる存在です」

「……魔人?」

「魔族という存在に取り憑かれた人間が作り出した罪そのもの」



 リザさんの答えは、非常に重く。

 悲痛と言える声色を帯びていた。


 ……人間が造った?


 アレを……魔人を?



「いずれ、知ることになります」

「「……………」」

「それよりも。先程ナクラさんと連絡が取れました。どうやら、ハルカさんもご無事なようですよ」


「春香ちゃんが!?」

「良かった! ――本当に、良かった!」


 

 先生と康太がやってくれたようだ。

 二人なら絶対に大丈夫だと。

 何の心配もないと思っていたけど。


 これで何の心配もなく。


 暴れることができるね。


 ……そういえば、スミスさん。

 彼は何処にいるのだろうか。

 彼も凄い人だっていうのは分かるけど…無事だと良いな。



「此方へ向かっているようなので、我々も進みましょうか」

「……やはり、そうですね」

「はい。ミュリエル様をそのままには出来ません」



 彼女を逃してしまえば。


 この先何をしてくるか。

 分かったモノではない。

 まだ、何らかの札が残っているかもしれないし。


 手をこまねいていては。


 機を逃してしまうから。


 僕たちは、ミュリエルを追って再び歩き出した。

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