登場人物・用語集
<主な登場人物>
〇ディーン(セレスディーン・グラティアス)
癖のある黒髪、濃紫の瞳。東国カルディアロスの青年。20歳。
元舞楽師で気の剣法の遣い手。口は悪いが人情に篤い。女好き。
九曜を助けたことで、右腕が〝死の腕〟となる。旅の途中でレイと知り合い、聖宝奪回に協力、その後リューンでの失踪事件にも手を貸した。剣士ではないが、テーベでレイに剣を捧げている。
〇レイ(レイファシェール・エルピディス・トゥ・アイサリス・ティス・カナン)
白銀の髪、藍色の瞳。19歳。妾腹の第二皇子。西国エファイオスの真珠の宮で生まれ育つ。感応者の素質を持つ。15歳で日位の剣士の資格を取得。
〝銀の兇児〟の言い伝えのため、生まれながらに男装をしている。
聖宝奪回時に能力者として目覚めたため、法術師として訓練をはじめた。聖宝奪回の褒賞として、聖母より神剣・輝破矢を授かる。
〇九曜
テーベで魔術師に捕らわれていた氷の妖魔。過去の記憶を失っている。
ディーンに助けられ、行動を共にする。蒼白の巻き毛、虹色の虹彩と青い瞳。
5,6歳の少年、仔猫、獅子と外見を変えることが可能。分身は七体(冰鱗:水蜥蜴、飛凋:大鷲、冱吼:獅子、冽牙:剱、凌蚑:土蛇、凘鋭:牡鹿、凊思:無形体)あり、それぞれ別の意思を持つ。部分的に喚び出すことも可能。
〇ギガース(火の目を持つ者)
黒髪、黒目。赤銅色の肌。巨漢。妖魔狩人。
魔剣・荒炎の遣い手。ディーンとは旅の途中で知り合った。
〇炎華
黒髪、黒目、黒檀の肌。裸体の美女。魔剣・荒炎に憑く精霊。
火人の長を凌ぐ天眼をもつ。
〇ルークシェスト(シェス)
黄金の巻き毛、碧眼。23歳。レイの兄であり、聖母の双生児。皇太子。
金位の法術師であり天位の剣士でもある。腹違いのレイを溺愛している。
〇イリヤ(イルレイア・セリーナ・クリスタル)
曙色の髪、褐色の瞳。23歳。不死鳥位の女性聖騎士。レイの姉的存在。
聖宝奪回を任されたレイの無事を祈り、神殿で髪を捧げた。
実は原罪者の一、風人(封魔師)の生き残り。不死薬を求める祭主の企みで、弟を人質に取られ、養女となる。愛人でもあり、生体実験の被験者でもある。
風人としての本名はイル・リィ・ヤ・ヴァ・ナル・ソ・ラ・ウン。
〇ノア・ライムス(アモンリーザ)
黒髪(金髪)、緑の瞳、雪花石膏の美貌。
平民の出だが、一般公募から宰相になった天才。セイデンの右腕。かつて神官だったことがあるらしい。
その正体は、六百年前に死んだはずの伝説の聖騎士アモンリーザ。聖母に恨みを持つ。
〇セイデンⅢ世
黄金の短髪、口髭、碧眼。中肉中背。厳格な容貌。46歳。統一世界皇帝。レイとシェスの父親(聖母は神の子のため父親はいないとされる)。一見、生真面目で地味だが、やることは大胆。
〇聖母 (アストレア・エヴドモス・イ・パルセーナ)
黄金の巻き毛、紫水晶の瞳。[象牙の塔]に座す神秘の女性。
神の声を聴くと言われ、法力で統一世界を守護する。
〇アレス・リキタス・クリスタル
祭主にして皇兄。鼈甲色の髪、碧眼。52歳。不老不死と皇帝の座を狙う。
〇清妙院カリスタ
金色碧眼。狷介な美貌。大柄。皇帝の叔母であり、皇后。聖母を生んで神妃となる。
〇桂花
金髪、青の瞳。40歳。西の大神殿・真珠の宮の新しい宮長となった女性。幼き頃よりレイを見守る。
実はレイの叔母。本名はサルディーラ(サラ)・フィロン。姉はエメライン。
〇エリーズ
レイ付きの侍女。エファイオスのアレトゥーサ出身。平民。
〇ユリウス
金髪の少年。ルークシェストの小姓。
〇ガルヴィーヴ
黒髪の痩せた少年。ルークシェストの小姓。
〇ネストリウス医師
セイデンの侍医。丸眼鏡、泥鰌髭の老医師。
〇ファーガス・ガルフシュタイン
アレス・リキタスの腹心。水晶宮に所属する科学者。
〇ザグレウス
小柄。禿頭、黒い眼。〝闇の導師〟の異名をもつ魔術師。アレス・リキタスと手を組む。
≪帝都軍≫
〇リー・ジェイナス・モルガン将軍…赤髪、髭、褐色の瞳。軍総大将。
帝都の赤き守護龍と呼ばれる。剣は両刃の剛剣〝天飆剣〟。
セイデンの親友で、ルークシェストの剣の師匠。
〇レノア将軍…黒い肌、禿頭。
〇ファビウス将軍…近衛隊を指揮する。
〇サティ将軍…老将軍。
〇セリア・オレガノ将軍…法術師団の長。女性。
≪聖騎士≫
〇カシアス・アルブレヒト…一角獣位。青みを帯びた黒髪、セピア色の瞳の青年。
左頬に蝶型の痣がある。
〇ヴィクトリア・ソーンダイク…雷電位。白金の短髪、琥珀色の瞳、黒檀の肌。
三十代。通称〝猛女〟。大槍〝玄象〟を遣う。
〇フロリアン・ジェノア…吉祥位。見た目は二十代だが、七十を超える。
白髪。盲聾唖者だが、法力・知性・美貌に恵まれた〝三徳者〟。
《カルディアロス》
〇リィナ(エストリーネ・ハーベイ)…黒髪の美少女。ディーンの妹(本当は養子先の姉の娘)。
〇無斎…本名タオ=フェイ・シン。白髭の小柄な老爺。かつては剣聖と呼ばれた剣の達人。ディーンの養い親で剣の師匠。セイデンとリーの師匠でもある。
〇ソロモン・ナイト…亜麻色の髪の青年。カルディアロス王家の影の者・爪牙衆の次期総帥。ディーンの悪友。
〇ウィンレイ・リウ…栗色の髪と瞳の病弱な青年。絵師。ユウォン伯爵の弟。ディーンの幼馴染。
〇ハナ…料理屋[五色屋]の女将。太っ腹の豪快な女性。
〇パイワン…料理屋[五色屋]の板前。
〇リ・タイレン…カルディアロス王太子。黒髪、盲目の青年。病臥中の現王シャオレンに代わり、国政を担う。実母アシュカと覇を争う。
〇エドワルド・フィロン…リーレンに住む狗民の老人。妻はマリエル。
《シェイドローン》
〇カミーユ・バチック…淡い色彩の小男。右足は義足で、真鍮の握りの杖をつく。
〝鉄の小人〟の通称をもつ、仲買業者。
〇マグワイア…バチックの所有する天翔船[明けの乙女]号の船長。
<地名・その他>
〇統一世界…帝都が統治する、古五王国を含む三十二ヵ国と二十四の自治州の全て。
〇帝都…統一世界を統べる強力な専制国家。シェイドローンから三千五百公里の高処に存在する浮遊都市。外界からはエネルギー障壁により隔離され、天門を通って出入りする。皇家と大貴族たちの住まうアイテールと、商人や農民たちが集う小市街であるアーエールとで構成される。
〇古五王国…南のアルビオン、西のエファイオス、東のカルディアロス、中央のリューン、北のビグリッドという五つの主だった王国。帝都に従属する。
〇総督府…古五王国に配備された帝都の管理機関。
〇中央捜査局…帝都の捜査機関。紋章は六芒星と鷲。
〇帝都正規軍…通称・六芒聖軍。紋章は六芒星と獅子。
〇カルディアロス王国…セントゲア大陸東部にある古五王国の一。
古代より数百の民族が入り乱れて、分裂統合を繰り返してきた王国で、現在は百四十二の民族が連合を成す。王家はリ家。
〇シェイドローン…自治都市。もっとも帝都に近い街。入都のための最後の検閲を受ける場所。
〇帝都人…帝都に住む人という意味だが、〝帝都貴族〟となると通常の王侯貴族の上位の存在を指す。帝都貴族は〝天公爵〟の称号を持つ。
〇光明神教…光明神ルシアを祀る、統一世界の主幹となる宗教。
〇巫女姫…聖母に仕える少女たち。額に五紅花を指す。
〇原罪者…生まれながらに罪を犯した一族。贖罪のため、妖魔を狩り続ける一生を送る。
〇火人…原罪者の一。南の果てエデンに住み、死霊の谷の魔王の封印を守る。
または魔剣に選ばれ、妖魔狩人として旅に出る。永遠の炎を崇める。
〇風人…原罪者の一。封魔師。数が少なく、謎の多い一族。
西の大陸ニオゲアにあるフォス峡谷を終末の場とし、定住をせず家族単位の旅団を作り、各地を放浪する。不死薬を手にし、身体から発散する邪香という香りで妖魔を魅了し、捕らえる。
〇狗民…セントゲア大陸を支配していた王国・狗国の末裔と呼ばれる人々。
もはや母国はなく、各国に小さな街を築いて暮らしている。経済界では、四割がその出身者や血縁者によって占められ、独自の連絡網で絆は強く、発言権は大きい。
〇妖魔…魔界に住む生き物。角があり、長命で魔力を有する。形態変化や空間移動が可能。
〇妖魅…下等な魔性。妖気が集まるところに群れ湧く。
〇魔王…妖魔の王。
〇感応者…強い感応力を持ち、自然と交信できる者。
〇能力者…能力を持つ者。在り方によって、法術師、魔術師等、呼称が変わる。
〇能力…妖魔の魔力に相当する超人的な能力。個々によって種類や強さが異なる。
〇法術師…神の名の下に能力を行使する者。
〇魔術師…私利私欲のために能力を行使する者。
〇[大災厄]…統一歴三五八五年の星辰の刻に起きた、前代未聞の天変地異の三日間。崩壊する世界を聖母が法力で覆うことで終息した。引き金となった要因はいまだ謎といわれる。
これにておしまいです。長々お付き合いありがとうございました!




