つながった世界で
数年前に、世界は様々な危機に貧していた。その為、先進国と発展途上国との経済面などには大きな落差が広がる一方。そして、ついには資源の枯渇。そんな時に救世主は舞い降りた。いや、くぐり抜けてきた。『世界を繋ぐ門《メシアゲート》』を通り魔法の国からやってきた、と申す男が現れた。それから世界は一返した。人間は異世界を『魔法界』と呼び、地球を『人間界』と呼ぶようになった。お互いに、手と手を取り合うように、人間界の者は、自分たちの科学力を魔法界は魔法を提供した。それから五十年の時が経ち、魔法協会会長の提案によりある計画がなされた。それが『交換留学』である。今までは、大人(科学者のみ)が魔法界に行くことが許されていた。しかし、交換留学は魔法協会が選んだ100名が魔法界の学校に入学できるシステムである。当然、交換とあるので人間界も100名を選び学校へと入学させる。人間界はもこれを許可し、交換留学がなされた。これが全ての始まりだった。