試し
朝が来た。
魔法陣の到着だ。
早速1つ組み立てよう。父上に報告だ
「父上!花火完成しました」
「ご覧になるのは夜が宜しいかと」
「おおそうか!では期待しておくぞ」
筒の作成がまだだったので、制作を開始した
耐久性が高く、繰り返し使うので金属製の物にした
中は密閉し、効率よくエネルギーを伝えるように設計した。
魔法で溶接したり、内側を滑らかにするなど、かなり便利だなーとつくづく思う
夕方になって準備し始めた
まず打ち上げ用の筒を用意し、根本を固定する。
日が暮れ、父上を呼んだ
「よろしいですか?では行きます」
心配は事故だ。昨日の夜から計算でシミュレーションをしたが大丈夫だった。
頼む成功してくれ…
そう願って花火玉を筒に入れた…
あたりにヒューと音が鳴り響く。
周りの注目も集まった。
この花火をきっかけに、世の中へ科学が伝わって行くのを祈って…
ドーン
夜空に綺麗な黄色の火花が散った。
しばらくの沈黙が続き、大きな拍手が起こった
「すげー何だあれ!?」
「すごく綺麗だった」
「魔法よりも全然綺麗」
父上からも
「ミウよ、お見事だ。こんなに綺麗な物見たことない」
「お前は自慢の息子だ」
「ありがとうございます」
すごく嬉しいし、花火でみんなをこんなに喜ばせることができるなんて思いもよらなかった。
このことをきっかけに、王国内で花火という存在が知れ渡っていった