列車施策運用中
カースオブジェクトの状態を検査し安全であるという証拠をギルドからもらい、報酬を受け取ってブルーへ帰宅した。
登録の方も同じ時間に終わったようで、タイミングよく帰宅できた。
「ブラン、少しの間ユニオンの運営を任せたい。それと同時に地下空間の住民の生活までお願いしたい」
「そ、そんなコト急に言われても……」
「大丈夫、インテリ、ヴァレンタイン、レッドも一緒に運営をしてくれるみたいだから、そこまで抱え込まなくてもいいよ。運営を任せると言っても、クエストを受注してまえブランが登録してくれた人材を派遣して、食料を確保して地下空間へ回して住民たちの生活を支える」
「上手に行くかどうかわかりませんが、できる限りのことはします!」
「じゃあ、頼んだよ」
―――地下空間の人気のない場所にて
さてと、かなり前に作ったシリンダーやらクランクシャフトなどを取り出すが、よくよく考えるとサイズを考慮しないで作成したせいか、小さい。
作り直し!!!!!!!!!!!!!
―――作り始めてから2日後……
大きさを考慮して作ると、操作する範囲が広くて疲れる。電車でも良いのではと思ったが、俺にはロマンが足りなかった。それに構造を知らないから作りようがない。
しかし!部品を作っただけでは意味がない!組み立てるとしよう。
組み立ては思いの外簡単でものの数時間で組み上げた。
「あとはここに心を入れて……」
魔素を注ぐと……ボイラー内で炎が激しく燃え上がる。外部からの魔素の供給が絶たれるまでその炎は燃え続ける。
(これでエンジン部分は完成だな。あとは、車輪、先頭車両、客室のこの辺だな。細かいのは省いているが、完成までは近い)
―――5日後……
先頭車両が完成した。
(……まあ予想通りといえば予想通りではある。客室は先頭車両より簡単だとはいえ、あと何個作れば良いのかと考えると……ね?
ヴァレンタインの部下たちに頼れるかどうか聞いてみるか…)
〈ヴァレンタイン!ちょっとお願いがあるんだけど………〉
〈なんじゃ、人に頼み事しておきながら更に頼むとはいい度胸じゃのお???それに、いかにもやりたそうな風にブランへ言い回しやがって……散々こき使われておるわ…お主のせいでな!!!!!!!〉
〈悪かったよ……このお願いを聞いてくれたらあと2日で終わるよ!〉
〈わかった…この地獄から抜け出せるのなら聞こうではないか!〉
〈ヴァレンタイン陣営の加工屋の人たちっているかな?(まずは5両編成で試すから……一両5人で作ればいい感じかな)大体25人くらい用意してほしいかな〉
〈うむ。問題なかろう。頑固者が多いが、承知の上で頼むぞ。〉
―――十数分後…
ヴァレンタイン城前にて待機していると…
「ミウ様お待たせいたしました。30名ほど手配いたしました。」
「レッド!?どうしてここに…」
「ブラン殿に状況をお伝えしたところ、承諾していただきました。」
「な、なるほどね。と、とりあえずありがとう。あと2日はかかる予定」
「承知いたしました……」
(…なんかすんごい気が重いんだけど……レッドでも嫌がるってブラン何してるんだよ…)
「では皆さんこちらです。」
魔力の板の上に載ってもらい、製造予定場に向かった。
(頑固者が多いっていてたけど、意外とみんな頼もしい見た目だなぁ)
「ここが予定地です。ここからはこの設計図をもとに作ってもらいます。報酬も十分用意するつもりです。初めてなので失敗も多いかと思いますが、自身を持って取り組んでください。」
―――制作に取り組んでいる間、質問されたり。設計図自体に欠陥があるのではないか?と言われたりしつつ、修正を繰り返して3日目に5両すべて制作し終えた。
「皆さんご協力ありがとうございます!報酬は…」
「いいや、いらんよ兄ちゃん。今までにないコトさせてもらったからなぁ」
「「「ああ、同感だ。」」」
「それに兄ちゃん、まだやること残ってるだろ?あの車輪を見たらすぐに分かる。」
「そこまでわかってしまうとはね。職人の勘には驚かされますよ。正直、その作業は簡単ですのでそこまで力添えは必要ないと思っていましたから、とくに協力し合ってする計画は練っていないんですよね。」
「見ていて参考にできそうなこともあるかもしれねえから、見させてもらうぜ?」
「構いませんよ。」
―――一方地上では…
(ミウのやつ……地下から出てきたら56す。迎えに行ってあげても良いが、出てきた瞬間に56す。)
と、散々である。ブランの笑顔のみ輝いており、ヴァレンタイン、レッド、登録した新人、リーナ、アーバスまでこき使われ、死にかけの顔である。
「ミウ様帰ってきたらどんな顔するかな〜」
安易に想像がつく……
―――地下に戻って…
線路引きが行われていた。予定間はスラム村とヴァレンタイン城前
(線路の確認は客室作っている間にずーっと確認してはいたから、安全面はかなり安心しても良い。
地球時代も電車は砂利を引いて防音などしていたが、ここは魔法が使える世界。砂利は必要ない。この地下空間はさみしくて涙が出そうなほど殺風景な平坦なので、安定させるものも必要ない。枕木もこの地下空間はスーツで覆われてて、線路を固定するのも容易。
だから、線路引いてスーツと結びつけて終わり。職人さんたちにはこれをずーっと見せつけ続けるわけだから少し申し訳ない。)
「これで完了です。」
「まあ、正直に言うと何もなかったな。」
「自分も自覚はしてましたが、時間を無駄にさせて申し訳ないです。」
「いいや、自分たちで決めたことだから文句は言えねえさ。」
「それでは、城の前まで帰します。」
「恩に着るぜ」
その後、職人たちを城の前まで帰し、地上へ戻った。
「ごめーん、すこs……」
気づけばヴァレンとにいた。周りの風景から察することができた。
そしてここにつれてこられたということは……
「お主……散々使い回させて置きながら、それに約束の日まで遅れるとはいい度胸じゃのお?」
「い、いや……予定通りに行くことのほうが実際少ないんだからさ……大目に見てくれないかな?」
「お主にも同じ苦しみを受けてもらわなければ気が済まん!!……っふふ…抵抗するでないぞ(ニヤ」
人を殺す時の目を向けられながら口角を高く広げる。潤った唇を下で舐め、食事の準備を始めている。
―――ちょいと本気で戦ってみようかな……
軽くジャンプして、準備運動する。アイテムボックスからネロを取り出し、構える。
「抵抗するでないぞと言ったはずじゃろ?」
その言葉と同時にヴァレンタインの人差し指が空を指す。
結晶化した血が二人を囲んで檻をなす。360度囲まれ、逃げ場はない。
「っはは……一騎打ちってとこかな?」
「なぁーに、そんな甘い言葉では済まさぬぞ。」
ヴァレンタインは今度人差し指を俺に向けて指す。檻に魔力が流れているのがわかる。まずいと思ったときにはすでに遅い。いや、すでに終わっていた。
―――”クリスタル・ブラッド”
音速の数倍の速さで結晶化した血が棘状になって襲ってくる。一本なら簡単だった。しかし、今回は話が違う。数えることすら退屈になるほどのトゲが襲いかかってきた。
当然避けることもままならず、肩や手の甲などいたるところに突き刺さり、体は完全に固定された。
「っふふ……安心せい、急所は避けた。終わったら妾の最高の医者を用意しよう。少々手荒いが必ず治るからのぉ……っふふ…」
ヴァレンタインが俺に人差し指を指したまま、中指を広げる。左の手の甲に刺さったトゲが枝分かれし、傷口が開く。
「……っはは!痛覚による興奮で出血が多量になるが、痛覚無効があるとそこまで流出せぬが、今の反応を見るに持っていなさそうじゃのぉ。」
そう言いながら、ゆっくり近づき手の甲から垂れた血を舐め始めた。
「…んだよ…結局血かよ……吸いたければいえばよかったのに。」
「なぁーに、ただただ吸うだけでは味気ないであろ?苦しむ姿を含めて最高の味に仕上る。」
「飛んだドSだな。初めて見たよ……」
その後、治癒魔法もかけられず気を失うまで痛めつけられ、血を吸われた―――
―――その頃。
「レッドさん。ヴァレンタインさんはどこへいかれたのでしょうか?ここ数分見かけないのですが……」
「ものの数分間です。すぐに戻るでしょう」
「ヴァレンタインさんがいないと次の指示が出せないのですよ…」
(嬢様…戻ってこなくて良いですぞ……)
「うーん……ここ数日間でユニオンランキングは12位まで上り詰めましたし、それに資金面においてはどのユニオンにも引けを取らない程度には集まりましたね。世間的にはすごい快挙のようですが、ミウ様にとってはまだまだなのでしょうね。よく見ると皆さん死んだ顔してますが、私だってそうですからね!」
(ブラン様。疲労のレベルが違いますからな。肉体労働は心身ともに駄目です。)
「ミウ様ももう少しで戻ってきそうですので、最後追い込みますよ!!!」
―――
目が覚めると白い天井があった。!っイテテ……左手を確認するが、傷跡一つすら残っていない。でも多少は痛む。
「ほう…ようやく起きたか…また同じ目に合わせたい気分じゃが、流石に死にかねん。」
「またブランがやらかしたか……」
「お主が眠って約3日……もっと酷かったわ。起き上がれるなら早く起きて、ブランに”もう大丈夫”と伝えろ。お主が止めぬ限り、やつは止まらぬ。」
「わかったよ。でも起き上がれないからあと一週間だk…」
「やっぱり殺したほうが賢明かのぉ?」
「わかった!すぐ起きるすぐ起きるから!!!!!!」
―――地上にて。
「ブランごめん。遅くなった……」
「ミウ様!随分遅かったですね?私はとーっても疲れました。ふふっでも私その分とーっても頑張りました。食料の方も充実し、冷凍することで保存期間を伸ばすことができたので当分の間食糧難に困ることはなさそうです。」
―――資金:約4.3億
ユニオンランキング:9位
今月に達成したクエスト数:304
「えっ………ヴァレンタイン…納得したわ…」
「じゃろ?」
「それでミウ様は地下空間で何をしていらしたのですか?」
「列車を作ってたよ。時間があったおかげで完成したよ」
「それでは!今すぐに運用を…」
「それもいいけど、走らせるにはかなりめんどくさい手続きが必要になりそうなんだよね。」
「うーん…確かに他人の領土に勝手に設置するのは良くないですからね。」
「だから、地下空間で試運転しようかなって思ってるんだ。安全だったら、まずはこの王国内で運用できるかどうか国王に相談して、できそうだったら運用する予定だね。」
「では、運用することができるときになったら乗り降りが可能な場所の設計をいたしましょう。」
「そーだね。俺としてはかなりイメージあるからこのあと設計しようか?それよりもみんな疲れてるみたいだから宴会でもしようか?」
「そうじゃのぉ!!良い機会じゃ、盛大に以降ではないか!!!」
―――地下空間にて
「皆さんこちらが私達が開発した列車というものです。魔導工学という学問に基づいて設計・制作されたものです。とりあえずご乗車してみてください。料金は取りません。」
「失礼かもしれませんが、安全の方は大丈夫でしょうか?」
「今回は私も乗車するので、もしものことがあっても安全は確実に守ります。」
「……俺は乗るぜ」
「「「僕も!!」」」「「「私も!!」」」
集客はうまく言ったようだな。安全について指摘されたが、本当に問題はないと思われる。とりあえずもしかしてもあるから速度はかなり落としての運用予定だけど、時速40Kmは出る。馬車の速度は10km程なのでこの世界での革新的な交通手段であることには変わらない。
「それでは発射いたしまーす」
ゆっくりと列車が加速して線路の上を走っていく。周りはまだ何も建設物はなく、殺風景であり列車の速度を感じることはあまりできない。唯一感じることができるのは窓を開けて風を感じる程度だろう。
「あーあ……テステス……どうでしょうか?」
アナウンスもできるように完備した。まあ、どうでしょうか?と聞いたところで返事は帰ってこないけど…
そんなことを思いつつ、走らせてついに城についた。
「ご乗車ありがとうございます。」
勢いよく住人が降りてくる。
「皆さんどうされましたか?」
「前からこの城が見えていて歩いていくと数日は掛かりそうな距離だと思ってたが、これで移動すると休むこともなく、それにこんな短時間でついちまうとは……」
「驚いてもらえて光栄です!それと一つ質問したいのですが、これは魔法工学という学問に基づいて設計・制作されました。興味を持った方はいらしゃいますでしょうか?」
「……仕組みについては気になりましたが、かなり複雑そうですし学校にだって通う必要があるのでしょう
?費用だって掛かりそうですし……」
「学校については後に建設する予定ではあります。王国では費用がかかっていましたが、この空間内では無償で学校へ通えるようにしたいと思います。なので心配なんてありませんよ。わたしたちが全力でサポートいたします。好きにコトを全力で突き詰めてください。」
「……良いのですか?」
「はい、構いませんよ。」
なんか、宗教勧誘みたいな文言だったけど、これで自分も自由に暮らして良いんだって思ってもらえたら良いな。
「あの……これからこの城の中に入るということでしょうか?私達かなりみすぼらしい姿ですが、大丈夫でしょうか?」
「そのへんは気にしなくていいよ。この城の女王様と親しいからね。」
「呼んだか?さっさとせぇ、早く始めたくて仕方がないぞ」
「このわがまm……このひとが女王様です。」
「この人が女王様……そんなふうにはみえn……」
こわーい視線を発言者に向ける。怖がらせてどうするんだよ。もっと宴会しづらくなるだろ?
「さあさあ、早く中にはいって宴会をしましょう。」
―――城の大広間にて
「今回は集まっていただき、ありがとうございます。数日間大変な目に会いましたね。」
(なぜかブランの方から視線を感じる。視線を合わせると頬をぷっくり膨らませて怒っていて可愛いので、後で怒られに行こう。)
「列車の開発に成功しましたし、あなた達のお陰でユニオンは急激な成長を遂げることができました。私の方から感謝申し上げます。
と、堅苦しい話はここで終わり。さあ、楽しもうじゃないか!乾杯!!!!!!!!!!!」
「「「「「うおーーーーーーー!!!!!!!!」」」」」
俺の掛け声と同時に宴会が始まった。乾杯の文化があるのを知ったのはつい最近だ。とりあえず使ってみた。ブランがこちらを睨んでいるので、怒られに行こう。
「ブランごめんね。わざとじゃないのは聞き入れておいて。」
「許しません!!でも今日の宴会、ずっといっしょにいてくれるなら許してあげないこともないですよ。」
「ミウ様〜!!!寂しかったです〜〜!この悪魔が……っあ…」
「リーナさん?今なにか言いましたか?」
「い、いいえ?特に何も、何事もなく……」
「ミウ様!私わざとじゃなくても私許せません!」
「じゃあ、レッドのところで1週間研修に行ってもらおうかな?特に料理をお願いしておこうかな」
「そ、そんな……」
「あの発言をした自分を反省しながら研修を受けてきてね。俺にはあの発言についてはさっぱりだけど。」
「よぉよぉお主ら!楽しんでおるかのぉ???」
完全に酔いが回っているヴァレンタインが来た。
「このメイドを妾の城に研修させに来させるとはかんがえたものじゃのぉ!数日間こやつの飯を食っていたがなかなかにひどくてなぁ、一日三食食っていると頭がおかしくなりそうじゃ!」
リーナがガチギレした顔で、なんとか言ってと物申しているようにこちらを向く。
〈リーナ、王族出身のヴァレンタインが飯マズって言ってるんだから、研修しに行ったほうが良いんじゃないか?それに、飯マズじゃなくても行って損はないと思うぞ?〉
〈いや、ヴァレンタインさんは貴族出身でしょ?平民の食事の味と比べたらまずいに決まっているでしょう?〉
〈リーナ、前どこで働いてた?〉
〈クアドラ家です。〉
〈そこは、平民の家か?貴族の家か?〉
〈貴族です……〉
〈研修に行ってこい〉
リーナの研修に行くことが決定し、あとは宴を楽しむだけ。
「ミウ様!あっちでダンスしています!私達も一緒に踊りません?」
「いやぁ〜俺踊れなくてさ……」
「乗りと雰囲気でいけますって!」
とりあえず、乗りと雰囲気で踊り通せたが、周りから見ればとても下手くそである。
「みうさま〜?ダンスの研修受けたほうが良いんじゃないですかぁ〜?」
「リーナ、ダンスは生きていくうえで必要なものか?いや、必要ないに決まっている。そうだろう?」
「では、私には料理させず専業のシェフを雇って作ってもらえばよいでは無いですか!!」
「雇うお金がどのくらいかかるか知ってるか!」
「ギルドの資金から出せばいいじゃないですか!」
「あれはギルドの資金で俺達個人が勝手に使うものじゃない!それに今俺は金欠でほぼ何も変えない状況だよ!」
「都合の良いときだけ、そっちはそっち。これはこれ。ってひどいです!私が飯マズで今回みんなこんな状況になっているのなら、ギルドの資金からシェフを雇う金を出して士気を高められたほうが良いじゃないですか!」
「いいか?今後リーナが飯マズじゃなくなれば、シェフの雇代も節約できるし、士気だって高まる。これ以上の節約は無いだろ?」
「……研修行きたくないですぅぅ…!!!」
「問題は早めに片付けないといけないんだ。…リーナ。頑張ってきてくれ。」
ブランに振り回されながらも宴会を楽しみ、無事終えることができた。帰りの列車も運行するつもり…運行しないと住民たちを帰せないから……
城から出てきた住民たちを乗せていく。
「宴会はどうでしたか?少し話がズレますが、後日より学校の建設を始めさせてもらいますので、もしご協力していただける方は明日の朝、村の東側で待っています。」
そう。魔法工学に興味がある人がまあまあおり、それに剣術を習いたい人だっていた。まだ住民の数に対して学校を建てるべき人数ではないが、興味を持ってもらったからには冷めないうちに勉強してもらいたい。
趣味で書いている者ですが、評価お願いします!!
この作品がどの程度の評価があるのか知りたいのです。ほんとにひどいと思っているのでしたら最低評価でも構いません。




