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仕方のない紹介

「付いてきたは良いが、これはなんじゃ?」


「これは製糸機で、こっちは魔力織機。それで製糸機っていうのは……


 製糸機の説明に、魔力で動く魔力織機を説明した。軽く要約して説明すると、製糸機も魔力で動いているが、語呂が悪いので省略。糸を作る機械で効率は1分間に10kmという化け物効率。

 そして、魔力織機は動力は魔力で、布を織るというそのままの名前の機械である。地球時代の知識を活用し、作られた一品である。


 ……というものです」


「ふむ。妾の王国でも製糸機はあったがここまでの効率はなかった。それに魔力織機というのも素晴らしい。手作業で時間がかかり、高級品であった布がここまでの労力で作れるとは……お主一体何者じゃ?」


「そこら辺の科学者ってとこかな?」


「それでじゃ、これを動かすための労働者がほしいということであったのぅ?良いであろう。妾の王国には無職も多少おり、すぐに人員が埋まるであろう。」


「ありがとう!ヴァレンタイン!!!」


「礼ならよい。その代わり血を吸わせてくれぬか?お主の血が美味すぎるが故すぐに喉が乾いてしまう。良いであろう?良いであろう?良いであろう!!!」


 いいよ。を待たず噛みつかれた。噛みつかれた気分としては前と変わらず、気分としてはいい。色んな意味で。抱きついているのではっきりと分かる。

 ―――BよりのAであると。―――

 見たときは見えなかったが、触れている今、その存在を認識せざる終えない。1回目吸われたときは吸われる気分を楽しんでおり、その存在を認識できなかったが、2回目の今、気づいてしまったのである。


 そうして10分ほど吸われ、正気に戻ったヴァレンタインは城へと戻っていこうとする。


「ふぅ〜美味じゃ美味!感謝するぞミウよ。」


「どういたしまして。それと、ここに住んでいる人たちを紹介したいんだけど……準備が整ったらそっちへ行こうと思うけど、予定は空いているかな?」


「従者たちからはニートだの言われておるが、妾だって仕事をしておる。今日はいつでも予定は空けられるでのぅ、いつでも来たまえ。」


「ありがとう。じゃ、また後で。」


(でも、実際は何もしておらぬ………)


 ―――リーナたちの元へ


「ただいま〜!リーナ、ブラン、アイナ、えーっと…アーバス!それにクイナ!!」


「「おかえりなさい!ミウ様」」「ちょっと一瞬忘れてたよな?」「おひさ〜」


「早かったですね?」


「そうなんだよ。悪魔たちと戦ってたら、ヴァンパイアの女王様が現れて、ボコボコにして討伐は終わったんだ。それと、ヴァンパイアたちが住んでいる王国がね……


 砂漠化が進んで住めなくなること、ここに移り住んだ経緯を話した。


 ……ってことで今日から、ここへ移り住む事になりました。」


「急すぎて、頭が追いつかないんですけど?ヴァンパイアってあれじゃん?人の血を吸う種族。」


「そうなんだけど、国が管理して人間を守る代わりに、血を吸わせてもらうって感じで1000年間続けてきたらしい。だから、むやみに襲いかかることはないね。」


「なら、安心だね。1000年続いた証拠もあるし」


「で、これからその女王様へ挨拶しに行きます。」


「ま、まだ心の準備が………」


「大丈夫、フレンドリーなヴァンパイアだから。」


「そうと言っても、一刻のお偉いさんでしょ?緊張しないわけ無いじゃん!!!!」


 みんな会いたくないの一点張り。悪い意味でではない。

 しかし、一度会っておいてもらいたい。どんな人物なのか。


 〈ヴァレンタイン?暇そうにしてるね?こっちに来れるかな?みんな会いたがってるよ。〉


 〈な!ひ、暇ではないであろう……暇じゃないのじゃ!思ったよりはやかったのぅ?では、向かうとしよう。〉


 絶対暇なやつだな。ニートで間違いない。


 ヴァレンタインに連絡を入れて数秒しないうちに到着してきた。


「お主!急に連絡いれるでないぞーー!!!!!!!!!!!」


 肩辺りを思いっ切り蹴られる。ご想像どおり、そのまま吹き飛ばされる。急いで戻り、みんなに紹介する。


「えーっと、ヴァンパイアの女王:ヴァレンタインさんです。」


「ふふ、よろしくなのじゃ。」


 みんなさっきの出来事でビクビクしてる。


「何を恐れておる?悪いのは全て此奴のせいなのじゃ。ゆえ、妾が恐れられる道理など無いに等しいのじゃ。」


「じゃあ、なんで急に俺に蹴りを入れてきたんだ?」


「急に連絡をいれるからであろう?」


「予定空けておくって言ってたじゃん!だからいつでも良いだろ?連絡いれるための連絡なんて意味ないしさ!」


「もうどうでもよい!!ではお主ら、また会おう。今度招待状でも送っておくのじゃ。」


「「……」」


「大丈夫?」


「あれが、女王:ヴァレンタイン……?」


「そうだけど?」


「見た目はそのままで知ってるけど、性格が予想と違うような……」


「もっと高貴なイメージがありましたが、少し欠落しているような……」


「ちょっとだけ私に似てた……♪」


 と、散々な言われようだがあの登場の仕方だとしょうがないと思う部分もある。


「というわけで、紹介も終わったしいい関係が築けるといいね」

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