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地下空間の発展のすすめ5

食器洗いを済ませ、再び地下空間へと戻る。


「戻ったか。建材は仕上がったぞ。」


「口で会話できるんだな。建材、ありがとうな。」


「暇だったから、練習してみただけさ。」

〈こっちで会話もできるし、戦闘とかでも活躍できそうだ〉


「それじゃあ、家建てるのも手伝ってくれるかな〜?」


「最初に約束しただろ?建材を作るだけだって」


「俺からの切実なお願いだぞ〜嬉しいだろ?」


「嬉しくなんざねえよ。」


「おっ!ツンデレか?多様性は重視しないとな!」


「あ~めんどくせえ…自宅でも建ててるわ。」


「いや、手伝ってくれよ。」


「嫌だね!俺は戦闘以外興味ねえんだわ。」


とまあ、頑なに拒んで手伝ってくれないので、自力で頑張ることにした。


―――4時間後


残りの25軒を建て終えることができた。これで住民を移すことはできるのだが、学校などの教育機関がほしいところである。

(1時間あれば……いや、完成には十数時間は軽くかかるな…農作業のための土地開発はできるかもな!)


この地下空間はスーツで囲われている。それは知っているだろう。それに押し広げられてこの地下空間は作られたので地盤はとても強固なものになっている。


(スーツに穴を開けたら、開放された勢いで爆発するかもなw幸い人も近くに……あいつは気にしなくていいか)


あいつとは自宅建設中のアイツである。


開けるぞ……


……特に異常はなく、地盤は固まったままだ。


(しかし王国はもったいないものだ。この土、黒土だぞ!?農作業にしか向かないような土だぞ?もったいない…)


土地を耕し、水路を設けた。気温の設定も弄り、二期作、二毛作なども十分可能だ。


これで穀物や、野菜などの問題は解決できた。


(問題はタンパク質の肉とかだな…家畜と言っても、この世界に家畜の文化?風習?ってのがないし、モンスターの肉とか食らう、狩猟的な感じだし…この空間内に、狩猟部隊ができるまで俺が狩るか……)


まだ、家具などの生活必需品が整っていないことに気づいていない。食料があっても、加工方法がなければうまく食べることはできない。小さいものほど肝心なものが多いと言うが、今回でよくわかった。


「おーい!自宅は出来上がったか?そろそろ地上に戻ろうと思ってな」


「順調だぜ〜気温の設定もできるようだし、開放的な和風建築だ!」


「う〜ん…俺好みだし、いいね!」


「”俺の”自宅だからな!入ってくんな」


「俺は、お前だって言ったのはどこの誰かさんでしたよね〜?」


「…」


(よし!)


「地上に戻って、住民の移動について検討するから留守頼んだぞ」


―――地上に戻って


「アーバスいるか?家建て終わったから、そろそろ移動させようと思ってな」


「もう終わったのか?」


「ああ、で?どうする?」


「僕としてはもう移動させてもいいかと思ってる。まだ住民の同意はもらえていないけど」


「転移用の魔法陣の展開はすでに予約できてるからすぐに出せる。」


「とりあえず、あっちへ向かって移動したいかどうか確認を取ったほうがいいかもしれないな」


「百聞は一見にしかずってやつだな」


―――スラム街へと向かう


「相変わらず酷い有様だな」


「全くだ……」


「…………ここにいる全ての住民よ!よく聞け!―――


これからの生活の保証、衣食住の徹底、自由……など全て約束すると言った。


―――だから、これから全てやり直さないか?」


こんな生活を強いられていて、これからどうにかすることもなくすべてを諦めているから、同意してくれるだろうと思いこんでいた。

だけど、綺麗事を並べすぎたのが間違えだったのだろうか?


「こんな綺麗事!それに、そんな理想叶うはずがない!」


「昔からそうやって貴族共に騙されてきた。お前の喋り方は貴族によく似てる!もう騙されねえ!もう懲り懲りなんだよ!」


「奴隷になるより、ここで反対して死んだほうがまだマシだ!」


「……っはぁ…百聞は一見にしかず……”強制転移”」


―――地下空間にて


スラムの住人が一斉に転移してくる。


俺はみんなが混乱しているうちにブランを連れてくる。証拠人だ。体調も優れ、すでに歩ける程度には数日前からなっていた。


「ここは…?このきれいな家は何だ?」


「きっとヤツの魔法の影響かもしれない……はめられたんだな……」


「おい!この子を覚えているやつはいるだろ?」


「どうも皆さんお久しぶりです!皆さん無事で本当に良かった……今は、ブランと名乗らせてもらってます」


「あのクソ野郎に殴られ続けて見てられなかったが、生きていたのか?」


「はい!全てはこの人のおかげなんです!」


「なあ、あの人少しは信用できるんじゃないか?」ボソ…


「俺は貴族生まれだが、魔人と勘違いされ捨てられた身だ。王国の反対勢力というわけではないが、そのようなみではある。君たちの気持ちが完全にわかるというわけではないが、立場としては似たようなものだと伝えておく。」


「そうかよ……ここで暮らしてもいいが、何かしら対価が必要だろ?俺達は何をしたらいい?」


「こちらに付いてきてくれ」


―――農場予定地にて


「ここで農作業をしてもらう。やり方なども全てこちらが教える。これから仕事を増やしていく予定。」


「これだけでいいのか?」


「ああ、基本的にはな。それと人材教育も施していくつもりだ。例えば魔道士や、剣士など、外へ出ても活躍できるような人材を教育したい。」

「早速だが、志願したいものはいるか?」


「剣士になりたい!」


「名前は?」


「ない…」


「名はある方がいい。名乗りたい名はあるか?」


「今は特に……」


「これから成長するとともに思いつくだろう。考えておきな」


「それで、農業についてだが、やり方を教えるぞ―――

畑の耕し方、それと同時にスーツ製のくわを渡した。型くずれしないように周りをコーティングしてある。

それよりも、魔力を流すと重くなる機構がついている。普段はとても軽く、一般的なスマホをどの質量しかないのにしっかりくわの形をしている。クワを高く上げるときは軽く、下ろすときは重くして、深く耕すためのものだ。

種の植え方なども教えた。手入れ方法なども教えて、心配することはない。


(それにしても不潔だ……感染症が流行ったりしたら大問題だ。)


銭湯とか作るか

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