地下空間の発展のすすめ3
ハンバーグを食べた後、地下空間へ行き建設を進めることにした。
(既に建っているのは30軒……残り70軒。それに仕事させるための農地や、工場の建設。学校は後回しでいいとしても、かなりの量だ……)
そんなこと言ってないで早速やれという話だが、早々進んだ話ではない。
まず、材料があまりない。育てて伐採、育てて伐採……疲れる(精神的に)
それに寝る間も惜しんでやろうと最初は息巻いていたが、いざ現場に来ると急にやる気を無くす。
(やっぱ寝ようか。うん、そうしよう)
結局寝た。
―――翌朝
やはり朝一番に起きる。まだ朝の4時。やることがないと言えば嘘になる。やるしかないのか……
―――地下空間にて
(とりあえず、12軒建てばいいかな?そうすればみんな起きてくるだろうし……)
並列演算を起動し、着々と工事を進める。さすがに、30軒も建てればすでになれたもので、2時間で15軒建てることに成功。時刻も6時に差し掛かるというところなので戻る。
「あ!おはようございます、ミウ様!」
「おはよう、リーナ。今日は早いね。みんなはまだかな?」
「ちょっと、いつも遅いみたいな言い方じゃないですか…否定はできませんけど……皆さんまだ寝ているようです。朝食は私が作りますね。」
「いや、俺が作るから、みんなを起こしてきてくれない?」
「いや、私が作って差し上げます」
「えっ…えと、何を作るのかな?」
「目玉焼きです!」
(調味料も加えるわけでもないし大丈夫だろう……余計なことしなければな)
「じゃあ、頼んだぞ。余計なことは一切するな。火事になったら大事だからな」
「任せてください!」
たまに信用(嘘)しなければな。お互いの理解を進めるために……たぶん
「おーい、みんな起きろ〜朝だぞ〜」
地球時代一人暮らしだったので、他人の起こし方がいまいちわからないので声がけしかできない
ちゃんと起きてくれたのはアイナのみ。アーバスの野郎……魔力で音を生成して、多重詠唱で効果を重複、からの耳元で発動したろうか?
……いや、冷静になれ。ただただ起きなかったやつにここまでしてやる意味もない。今日は重要な日でもないし。
ただ、夕飯の食器の洗い残しに付いて怒っているのかもしれないが、それはすでに過去の話。無駄にこすり続ける必要は一切ない。
じゃあ、魔法発動するね。
「うぎゃああああああああああああああああああああああああああ」
「さっさと起きろ。リーナの特製目玉焼きが待ってるぞ」
「起きようと思ったが、やはりやめておく」
「っふふ…どうかされましたか?」
後ろからリーナの声がする。振り向くとニコニコの笑顔でアーバスを見ているが、その目は笑ってない。幸いにもアーバスはリーナの方を向いていない。
だからといってどうにかなる話でもない。それにリーナはどの世界でも共通の最強と謳われるフライパンを持っている。
ご愁傷さまです。アーバス。良い走馬灯を。
金属の澄んだ音が部屋中に響く。
しかしリーナはアーバスのあの一言で自分の料理が食べたくないと、思ったことに不思議を覚える。疑わしきは罰さず。この言葉がないのか?
気にしていたら俺にまで被害に合うかもしれない。やめておこう……
「ミウ様!目玉焼きできましたよ」
「すぐに向かうよ」
―――朝食をいただく
『ジャリ……』
めっちゃ焦げてる。リーナが笑ってる。本気の笑顔だ。
「お、美味しいよ。リーナ……」
「う、うん。同感……」
「……」
あの笑顔をされたら、美味しくないなど到底言えないのである。
「良かったです!またお作りしましょうか?」
『結構です!!』
「そ、そんな……」
「リーナ、今度から君は食材を買ってきてくれたまえ。そうすれば料理はきっとうまくなる(?)」
「?目利きがいいということでしょうか?でしたらおまかせください」
「じゃあ、頼んだぞ」
―――リーナ作の焦げ焼き…目玉焼きを完食して
「地下空間に家建ててくるね。昼頃にまた戻るね」
「わかりました!ミウ様、がんばってくださいね」
―――地下空間に転移
(さてと、続きでもしますか)
昼間でおよそ5時間。単純計算で30軒以上。目標までは後55軒。今日頑張れば後は楽だな。
―並列演算を起動する。木材制作のために幾つかそちらに意識を向けようと思ったが、あることを思いつく。分身体にやらせればよくね?
―――〈おーい、久しいがいるか?〉
〈声かけても良かったんだが、まあ達成感を与えてやろうと思って、声かけなかったんだがな。っははは〉
〈やりたくなかっただけでは?〉
〈いやいや、そんなわけねえだろ?今じゃ、犬猿の仲だ。〉
〈それ、悪いときに使うやつだぞ……いいから手伝え〉
〈へいよ、木を育てまくればいいんだな〉
〈まあ、ざっくり言えばな。追加で、育てた木を伐採して木材に加工してくれればうれしいなぁ。それと作った分身体に意識は移れるか?〉
〈ああ、分身体を解除すれば意識はこの体に戻るがな。まあ、俺はお前だ手伝ってやるよ。技量はお前と同じにまでだから、思った以上の効率は出せないぞ〉
〈げぇ……まあいいさ、じゃあ頼んだぞ〉
〈げぇってなんだよ!〉
〈さっさと移れこの野郎!〉
無理やり移すことはできなかったが、なんとか移せることに成功した。
それじゃあ、続きをしますか!




