ほっこり
さあ、来いよ。
レッドサーペントがこちを開き鋭い牙をこちらに向け、唾液を垂らしながら向かってくる。ブラックサーペントよりも速く、おそらくスポーツカー程度だろう。だが、俺にとっては人間の歩行速度と同程度に見える。
環境破壊をまた味わいたいとこだが、素材が必要と言っていたし、肉も貰いたいとこなので、首を切る。
ネロを再び構え、魔法で強度を上げる。
思いっきり踏み込み、レッドサーペントの首元に移動し、魔力の壁を作りそこへ着地し勢いを殺す。
俺が移動したことに気づいたのか、目玉だけがこちらを向く。
だが遅い!
レッドサーペントが顔を少しこちらに向け、その勢いで唾が頬にあたる。
焼けるような痛みが襲うが、その痛みに耐え首を切る。
首を切られたことに気づいていないのか、顔だけが動く。正直キショい。口はパクパクしてて言葉だと可愛いが、全くそんなことはない。
それよりも、頬についた唾液。まだ痛む。自分で確認することはできない。予想だが酸と思われる。もし酸だったらの可能性があるので、魔力による治癒を施す。レッドサーペントの顔から目玉を取り出し……アイテムボックスに入れよう。
とりあえず、ギルドに戻る。
レッドサーペントの討伐の依頼書とアイテムボックス内で目玉を繰り出す。
「依頼書と、討伐証の目玉です。素材の買い取りについてはどうしたらいいですか?」
「た、単独撃破ですか……か、買い取りはあちらで素材の鑑定などをおこないます。討伐報酬の…えーっと……250万はこちらで支払います。」
報酬の250万をもらい、素材の買い取りをしてもらいにいく。
「おう、兄ちゃん!久しいな!」
「じょs…あの時の兄さん!」
「レッドサーペントの解体と聞いてな、もっといかついやつかと思ったがまさかお前だとはな!!」
「では、解体と、鑑定の方お願いします。」
「鑑定はまた別のやつがやるからな」
アイテムボックスから、レッドサーペントの頭と胴体を取り出す。
「結構でかいな、それに状態がいい。傷が全くねえ、かなり価値が付くはずだぜ。」
「首を一撃で、ズバーンとやったのさ。」
「そうかよ。じゃあ、解体するぞ。とは言ってもかなりの時間がかかるからな」
「肉ってもらえますかね?今夜の料理に入れたくて。」
「おうよ、ちょっと待っとけ」
お肉をもらい、帰ろう。
少しだけ解体し、肉を取り出してもらった。
「明日の朝また来れるか?それまでには、解体と鑑定が終わってるから」
「わかりました。ではまた明日。」
ブルーに戻る。アーバスとアレスがなにか雑談してた。
「ただいま、アーバス……とアレス」
『おかえり』
「うまそうな肉買ってきたから、食うか?」
嬉しそうな目でこちらを見ているので、少しムカつく。ステーキにします。
「はい、どうぞ」
「パンは無いのか?」
「自分で用意して。俺も疲れてるんだ」
「は?もうレッドサーペントを倒してきたのか?」
「ああ、そうだけど?あ~疲れた〜」
「え、じゃあこの肉も………」
「そうだけど?うまいだろ?え?蛇だから食べるのに抵抗感が?俺が食べてやろうか?」
奴らはステーキを胸の中に隠す。
「リーナと少女の分を持ってく。パンは自分で用意しろよ」
リーナの部屋に行く。いつも通りノックして入る。
「あっ!ミウ様〜!」
抱きついてくる。俺も優しく抱いて、頭を撫でる。少し膨らんだ胸を堪能していたのは内緒。
「今日は少し早いけど、夕飯だよ。」
「今日もあーんして!」
「たまには自分で食べてよ。俺にもまだ用事があるし。」
「わかった……今日は自分で食べる。その代わり、今日ミウ様の寝室で寝てもいいですか?」
「いいよ。じゃあ、またね」
ドアを締め、少女の分の夕飯を持っていく。ノックして入る。
「!?今日は速いですね!」
「ちょっと頑張ったんだよ?いろいろな意味で。」
「いろいろな意味とは?」
「まず、レッドサーペントっていうモンスターを倒してきたんだ。強いらしいけど、このネロっていう剣で一撃さ。」
「その、れっどさーぺんとってどんなモンスターなんですか?」
肉を食べながら、そう聞く。
「ヘビ型のモンスターでね、頭がこの部屋いっぱいになるくらい大きいモンスタだよ。元気になったら見せに行ってあげようか?」
「うーん……へびは少し苦手だけど、少し気になる。」
そんな会話をしながら、少女は食べ終わった。
「ごちそうさまでした」
「少し気になってるんだけど、一人でさみしくない?」
「たまにさみしいときはあるけど、本とか読んでるとさみしくなくなる。それにミウさんと合うの楽しみにしてますから」
「大丈夫そうだね。でも、寂しそうにしてるって言ってるし、会う頻度は増やすから。」
「や、やっぱいいです〜!」
っはは
食器を持って台所へ行き、皿洗いをして自然乾燥させる。
そうこうしているうちに、あたりが暗くなってる。
アレスも帰ったようだ。ところで、アーバスは食器洗いを放棄し、就寝したようだ。永眠させたろうか?
俺も食器洗いを済まし、寝ることにした。




