手探り…
俺は、前回に宮廷魔道士にしてもらったスキル授与を真似してやろうと思ったが、うまく行かない…俺も習得したときは感覚だったし、伝授方法がわからない。とりあえず、思考加速時の感覚を口頭で伝えてみた。
「は?」
だめでした。意識してこれから生活してとだけ伝えて、今日は帰した。
「………ミウさん、何処に行ってたのですか?寂しかったです」
かわいい……見た目は12歳の子どもだが、中身はそう……あれです。※ロリコンではありません。
「ごめんね、ちょっと厄介事が起こってね…それと鎮痛薬の効果はでた?」
「はい、数時間前まで、効果があって痛みが引きましたが、効果が切れたようでまた痛みが戻ってきました」
「効果はちゃんとあるようだね。もう少し量を増やしてみよう。」
そうして、少しだけ量を増やして、適正量の半分程度接種させた。それに、かなり喋ってくれるようになった。心をひらいてくれたようで……不適切かもしれないが、良かった。
「効果はあったようだし、もう大丈夫だろうな。一人でゆっくりしててくれ」
ベッドの隣りにある椅子から立ち上がろうとすると、袖を掴まれる感覚がした。
「いや、量が増えたことでなにかが起こるかもしれませんし、……その………そばにいてください」
顔をそむけながらそう言う。
「さみしいなら、そんな遠回しに言わなくてもいいじゃないか?」
ぱあっと明るい顔してるのが、背いているのを通り越して伝わってくる。可愛い奴め……
「今日は、何を話そうか?」
「すうがくの話がいい!」
「本読んだの?」
「うん!ちんつうやくが効いたときに、読んだんだけどわからない言葉が沢山あって、全然分からなかった!」
保護してて思いつつあるが、最初はユニットの結成に利用するために連れてきたが、今ではすっかり情が入って、この少女を酷使しようとかも思えない。我ながりひどいことをしようと考えていたのは、否定できない。だが、今としては大切な仲間。非人道的行為をしようとしていたのに申し訳無さが募る。
「数学の話とは少しずれるんだけど、列車の話をしようと思う。」
「列車!………列車って?」
「何かを燃やすことで、巨大な物を動かすものかな?それで人を運搬したり、ものを運搬したりできるものだよ。ものすごく速いから、海から遠い場所でも海の食べ物が食べれるようになるんだ」
「すごいね〜」
「それで少し手伝ってほしいんだ。まず、これを見て」
アーバスが前に記してくれた土壌の計測結果だ。
「この地図に合うように、線路を引いてほしいんだ。例えば隣国の武装国家ドワルド王国と魔導国家エルシア。もしここの間に線路を引くとして、あまりにも距離が長い。だから途中に休憩地点を設置する。丸のところをできるだけ通るように線を引いてほしいんだ。」
ちょっと難しかったか?
「つまり、一番短い距離で休憩できるところを書けばいいんだね。」
「つまり、そういうことになるね。見えるとこに置いておくから、体が自由に動かせるようになるまでかんがえてて」
「わかった!」
合金資源はクアドラ家の鍛冶場に保管してある。こっそり取りに行くとしよう。
今思いついたんだが、鋼に魔力を込めて溶かせば、魔力を込めるだけで変形させることができるのではないか?理論。ものは試しだ、やるしかねえ。
___久々のクアドラ家……
誰もいないことを確認し、鍛冶場に入る。
「ん゙ーーーーーーー」
リーナがひどい姿で拘束されている。全身傷だらけだ…………他のメイドから嫌われていると話していてくれていた。もう少し早く思い出して、こちらに保護していれば……
とりあえず事情を聞くために、口につけられている布を外す。右の口角が裂けている………ひどすぎる……早急にブルーまで連れていき、安静にさせる。完全に病んでいるようで、口を開こうとしない。
「昼ご飯と飲み物だよ。食べたいときに食べて……」
完全に人間不信で、ご飯すら喉に通らない状態だ。
……今まで病んでる人に会ったこともないし、どうしたらいいのか分からない………それに今回の件は俺の一度が原因だ、ますますどうすればいいのか分からない。下手に声かけても、刺激して余計に病んでしまうかもしれない。同じ気持ちになれると、到底できないと思っているけど、俺も同じ状況なら、だめになってしまう気がする。
一体どうすれば……時間が解決してくれることはできない。
「ミウ………」
____アーバスだ。
作者はロリコンです。前科なし。




