表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/77

仮説

「ミウ、ちょっといいか?」


 アーバスに呼ばれ、部屋を出る。号外読んだのかな?


「………お前、悪魔の使いって何だよ?それに牢獄に入ってるって……」


「国王の言いがかりさ、アーバスも見ただろ?俺が急に強くなった瞬間」


「見てはいたが、あの攻撃を防ぐ前、いつも通りだったが、あの攻撃があたった瞬間なにかが変わったような様子で、強くなった瞬間というのはあまり見れてない。何かしらの影響を受けているようにも見えなかったし…」


「アーバスたち視点からは、変化がある兆候は見られない…と」


「それよりも、牢獄にいるって………なんでここにいるんだよ?」


「ちょっとしたトラップでね、うまく逃げ出したのさ。王城内の情報は、設置したスーツを伝って教えてくれる。推測だが、何かしら王国存続のための手立てを打っているのだと思う。」


「例えば?」


「全ての魔物を統べる者、”魔王”とか」


「確かに存在している可能性もなくはない。僕も推測だが、国民がなにかに怯えることなく過ごすためには、その存在を隠すのにはメリットが……ある?いや、デメリットではないか?もし、大量の魔物を持って攻めてきたときに、対応することができない。それに、過去に、または今も存在し続けるのなら、その魔王が存在していたなら何かしらのおとぎ話が残っていなければ、おかしい……」


「そう言われると、そうかも知れない……ちょっと、宮廷魔道士たちに合ってくる。」


「正体は隠していけよ。」


「ああ」


 スーツでロングコートを作り、フードを被って禁書図書にむかう。


 何人かの宮廷魔道士に会うが、良かった〜みたいな顔しててもっと驚いてほしかった。大丈夫なことに、宮廷魔道士一同は、俺の監獄に反対勢力だそうだ。


「あの、この一件でこの王国は何かしら隠蔽したいことがあるのではないのか?と思いましてここにやってきました。」


「俺達としては、この王国に長くいるからあまり思わないが、ミウはそのように思っているのか?」


「はい。」


 俺は、自分の思っている現状と、アーバスの意見も話した。


「うーむ………魔王か……そのような文献はどこにも残っていいないし、似たようなおとぎ話も伝わっていないから、存在するかどうかは不明瞭だ。どちらかと言えば、存在しない確率のほうが高いだろうな。」


「そうか……やっぱあなた達もそうお思いですか……あっ、別にあなた達の意見を否定しようと思ったわけでもないですよ」


「それは、わかっていますよ、先日の一件を含めると少し不可解なことですね。魔人といえば極北の地に定住しているはず……ちょっとした考察ですが、極北の地で魔王が生まれ、明瞭化した階級社会が形成され、それに伴い、弱者は排除するという考え方が生まれ、先日の魔人がこの地に逃げ込んできたと考えます」


「もし、その考えが正しければもっと強い奴が極北の地にはたくさん存在するということか?」


「それほどの力があるとすれば、この世界を平らげるのも容易いことかもしれない。……だから、文献が存在しないのかもしれない。」


「まあ、あくまで最悪な例かもしれないだろ?他の考えだってあるだろ?」

 そう諭すが、うまくまとまる様子は見受けられない。


「用事があるので、これにて失礼します。」


 ブルーに戻る。おおよそ夕方である。そう、アレスが来るかもしれない。


「…………失礼します………」


 そう思っていると、やってきた。


「稽古かな?」


「は、ハイ…」


「かしこまりすぎw、まあ、場所と時があれだしね…場所を移そうか」


 そうして、地下空間に移動する。

 口がぽかんとしてる……せっかくのイケメンが台無しだぜ。


「この空間は何だ?え?お前が作ったのか?」


「そうだけど……」

 ここは謙遜して、強者の雰囲気。


「じゃ、稽古始めようか。じゃあ、まず一戦しようか。」


 とりあえず、様子見の戦い。クセや、無駄、剣筋などを見るためだ。

 適当に回避したり、攻撃を受ける。一見したらかなり洗練されているようだが、それっぽくに見せるための無駄があるような気がする。俺としても教えられる立場ではないから、よくわからない。でも確かに、実践の観点からいくと、確かに無駄ではある。


「一旦ここまでにしよう。少し休憩だ。」

 しばらく休憩して……

「何個かわかったことがある。まず、洗練されているように見せるための無駄が幾つか見受けられる。例えば、相手との間合いを詰めるために、前傾になって相手に向かうが、その時攻撃を受けるのが怖いのか、少し後ろに下がっている。これだと、相手に少し時間を与えて、逆に攻撃を受けるかもしれない。でも剣筋はかなりいい。…

 そうやって、色々伝えた。

「まとめると、演舞用の剣のように俺は見える。強さと反対の美しさだな」


「随分と辛口評価じゃないか?」


「強くなりたいんだろ?問題点は解決しないと」


「戦いは、駆け引きだ。相手の次の行動を予測すればするほど戦況は有利になる。それと、スキル:思考加速は持っているか?」


「いいや、持っていないな」


「…………剣よりそっちのほうが先だな…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ