Showtime
次の攻撃が来るが、ネロで攻撃源を切断し、攻撃を防ぐ。湖の向こうから声が聞こえる。
「貴様か、近頃我の様子をうかがっていた者は」
「まさかバレていたとはね」
「っは、抜かせ、我もあそこまで気配を隠すのが達者な者は見たことがない。主、名は?」
「ミウだ。あなたの名前は?」
「マロウ」
「先程の世辞、お褒めに預かり光栄。では、1戦頼もう」
「っふはは、気に入ったぞ!さあ、来い!!!」
そうして、激闘が始まる。
降りかかる、マロウの触手。一度に百数十本が襲ってくる。流石に、すべてを捌き切るのは不可能なので、最低限捌いて距離を詰める。だが、湖の中から、うっすら魔力を感じる…仕掛けだろうな。そう考えていると、魔力の範囲が拡大する。これだと突っ切って行くことができない。しょうがなく、上空へ避難する。仕掛けが発動し、また触手が出てくる。しかも追跡型。また同じように最低限捌き、相手の様子をうかがう。
とりあえず、マロウの強さは予想していた強さと同じ。-Sほど。
一度冷静に……深呼吸で一度時を置く。
もう一度ネロを構え、刀身に炎の魔法を付与する。魔法のエフェクトにより、刀身が1.5倍に伸びる。雷の魔法も施し、マロウに歩み寄る。それを歩く。魔力で足場を作り出し、その上を歩く。
マロウは、触手の数を減らし、直接魔法で攻撃を仕掛けてきた。だが、今まで聞いたことのない詠唱を高速で唱える。というか、全く別の言語で詠唱している。これじゃ、なんの魔法が発動するかわからない。
”…blow snow violently in flames”
〈二重詠唱だ!2つの言葉が重なって聞こえなかったんだ。いや、違う……3重詠唱だ……〉
〈は?〉
〈威力は、テトレーションになる………相殺しなければ、ここら一体吹き飛ぶ〉
〈俺らも詠唱するぞ〉
〈間に合わない!〉
〈いくぞ……〉
〈…〉
〈深淵より湧き出ずる闇よ、我が魂に力を与えよ。虚無の彼方より、滅亡の翼を広げ、この世を闇に染めよ。呪いの言葉、絶望の種を撒き散らし、全ての光を消し去るのだ。〉
〈太陽の怒りを呼び覚ませ!灼熱の炎よ、我が手の上に宿り、万物を焼き尽くせ。大地を焦がし、空を染め、世に混沌をもたらせ。炎の王よ、我が願いを聞き届け、この世に業火を降らせ。〉
《影の中に生きる炎よ、その影を巻き込み、我の前に顕現せよ。》
《フレイムシャドウ》
互いの魔法がぶつかり合う。やはり威力は、マロウに軍配が上がるが、魔力の緻密操作ができてないようで、ムラがある。魔力が薄いとことに、差し込むと、がくんと威力が下がる。これを繰り返し、形勢は逆転する。これに、マロウは危機を感じ、湖の中に逃げ、身の安全を確保する。それを見逃さず、魔力で壁を地面と垂直に作り、全身に筋肉が断裂しそうになるほど力を入れ、壁を蹴る。ダイヤモンド並に固く作ったつもりだが、軽くヒビが入っれしまった。
初速は速く、音速を有に超える、だが抵抗を受けるせいで徐々に速度が落ちる。マロウが水中にいるので必然的に水中に潜らないといけない。いくら体が強固とは言え、水中に入るとき表面張力のせいで、体が砕けるかもしれない。それに入水まで残りわずか、魔法の展開も間に合わない。
…アイテムボックスで水を回収する。
これしかない。
前方にアイテムボックスを展開し、水の抵抗をどうにか避ける。魔力で円錐型の結晶を作り、抵抗の少ない形を作る。アイテムボックスも閉じ、前方の視界も確保できた。このまま、マロウに突っ込む。ネロの射程圏内に入り、切る。
だがその正体はダミーで、上からマロウの気配を感じる。
「やはり!やはり……見込んだとおりだ!ならばこれはどうだ?」
そう言うと、腕を大きく開き、触手も広げる。孔雀によく似ている。
すると、触手の上に魔法陣が浮かび上がる。それに加え、複重詠唱をしている。物量で押し切るつもりか!?
いまから二重詠唱したとしても詠唱は間に合うが、その後どうする……大量の魔法陣から出される魔法で横から攻撃されてお陀仏。
……身につけてるヘイローを拡大し、マロウを真似る。スーツで発声機を作り、俺の意識をつなげる。
〈おい、魔法陣書けるか?〉
〈当たり前さ〜外の状況も見てる。特注品を作っとくさ〉
深く深呼吸し、
「希望、恩恵、絶望、その他数多の感情を与え、裏切り、恐怖を与えし炎よ、 あなたが生まれしその故郷、今日、我により破壊された。打ちひしがれ、絶望し、新たな感情が生まれ再び飲み込むだろう。 復讐の感情に飲み込まれ、自制心を失いしその力、無承知の上、使わせてもらう」
「過去、現在、未来、全ての時、生物、物体、森羅万象に恐怖を与え、神にすら恐怖を与えし、闇よ、そなたは、いつから存在し続ける?そなたは、いつ滅亡する?その永遠とも思えるその時間、その生命、我は嫉妬する。そなたの力の前に絶望しようとも、我は永遠に止まらず進み続ける」
「温もり、痛覚、意識、これ以上の何を奪う?極北の凍てつく地にて生まれ、万物を永凍させし、その力。故郷すら自らの過ちの上、消滅し、全てを奪われた。ただそなたは一つの光に救われ、過去を振り返らず、進み続ける。その希望という光を胸に、我と連れ立って進もうではないか?」
「пламя в морозной ночи」
詠唱考えてたら遅くなった。文字量同じなの。ズレてるけど…




