時空間魔法
「それでは、本題に入ろうと思う」
「まず、この場に疑問を持たないか?入退出するとき、全く同じ時間であることに。我々は現在この場は、別世界に隔離されているから、入退出することと思っているだろう。しかし、実際はこのような状態かもしれない。あくまで仮説だが、時間軸は、どの世界でも平行に進行するという考え方がある。異空間にいる間、異空間内でも、現実世界でも時間は進行する。そうだろ?アストラル?」
「ああ、俺もこの話を聞いて、試してみたがその通りだった」
「とのようだ。作り出された空間はここも同じ。ではなぜ、ここは入退出した時間が同じなのだろうか?考えられる仮説は、”時空間魔法”これしかない。」
「そのようなものは存在するのか?」
「いっただろう?あくまで仮説の話だ。」
「しかし、明らかに話の筋が通っていて、合理的。それにアストラルの話が実話なのならその仮説はほぼ正しいに近い。」
「だが、時空間魔法についての文献が存在しない…」
「問題はそこだ。私はこの場を調べたが、何も感じ取れなかった。しかし考えてみてもこの魔法は明らかな禁忌だろう。」
「エルフに聞いてみたか?奴らは長命種、なにか知っているかもしれない。」
そう言うと、みんなアストラルの方を向く。
「ったく…俺かよ…」
「どう考えても、そなたしか適任はいないだろう?さっきから、わかったようなふりをして…」
「空間魔法でひとっ飛びでしょ?行ってらっしゃい」
「わーったよ、いけばいいんだろ?そっちもちゃんと話し合いしとけよ。」
そう言ってこの場を去った。
「なにか質問があるものはいるか?」
「とりあえず、ここは時空間魔法で制御された場である可能性があるということだな?」
「つまりは、そういうことになるな。それよりも、時空間魔法が存在し、使えるように成れば、この世界など容易く支配できるだろうな…この禁書図書にすら所蔵されていないわけだな…」
「”時を止める次元のものには、どれだけ強かろうとも到達者には届かない”とはこのことだな…」
「!?ちょっと待て…」
慌てて本を取り出してくる
「思い出したのだが、オムニエス・アカシアの著書にはほとんど”どれだけ強かろうと到達者には届かない”と書かれているのを思い出した。彼は使用者だったのか?それとも”見た”者なのか?」
「文脈的に被害者視点の言葉遣いだ。誰かの時空間魔法を見たのだろう」
「師匠とか…?」
「または、他の誰か…アカシアに師匠がいるという記述はないからな」
謎が深まるばかりだ。と言っても俺は話に置いてきぼり。なんとか黙ってしっかり考え込んでやっと理解できる程度……話の内容むずすぎる。俺が始めたことだけどね。
しかし、アカシアという魔道士?賢者?がいたのも初耳
「おーい、聞いてきたぞ〜!聞いたことがないってさ。村長ににも聞いてきたが、”まだ8000年しか生きてなからな、アカシアとは会ったこともないし、何もわからん”ってさ」
迷宮から、書物が出てきたことがあるとギルドの職員から聞いた。というか飾ってあった。著者:アカシア
「迷宮から書物が出てきたということを聞いたことがあるのですが、最下層に言ったらなにかあるのではないか?と思ったのですがどうでしょうか?」
「確かに、60階層から出土した書物は禁書扱いにもなっている。かけてみてもいいかもな。」
「どうするか?我々で攻略しにいくか?」
「それでもいいが、情報がないからな…」
そう言うと、俺の方を向く。
「は〜、わかりましたよ。迷宮の構造を教えますよ」
俺は50階層までは大丈夫だろうと思い、それ以降を詳しく教えた。
「行けそうだな…78階層のボスについてもどうにかなりそうだ。」
「後は前衛を雇うだけだな。」
またこっちを向く。
「ブルーのメンバーに話しておきます…そちらへの連絡はどうしますか?」
「思念伝達でどうにかなるだろう?」
「思念伝達?」
「頭の中で会話するものだ。距離などによる遅延などはない。」
「へ〜、できないのですが……」
「では、デルタに”思念伝達”を授ける。」
頭に手を乗せられた程度だったが、なんか頭にす〜っとなにかが入っ作る感じがした。
〈どうだ?聞こえるか?〉
〈ええ、はっきりと。画期的だな〜〉
「では、話がまとまったらそちらに連絡します」
『頼んだぞ〜』
そうして、ブルーに向かった。




