宮廷魔道士に…
屋敷についたわけだが、俺がどこにもいないと屋敷中で大騒ぎだったようだ。父上から「どこにいってたんだ?」と聞かれても、言い訳が効かない。「身を潜ませる魔法でいつまで隠れていられるのか、試していました。」と言って、魔法の才能があると褒められ、この問題は解決した。
とりあえず………
「リーナ!ただいま〜」
「おかえりなさいませ、ミウ様〜♪」
「疲れたー、甘やかして〜」と言って膝枕。最高〜
「ところでミウ様、どこに行ってたのですか?」
「ん〜とね、迷宮に潜ってて、78階層にまで行ってきた。」
「どんなところでしたか?」
「まずね、〜〜…___と迷宮内で体験したことを色々話した。知性を持ったモンスター、それによる不利的状況の作られ、ボスの話はかなり人によっては恐ろしいかもしれないので控えた。
って感じかな〜」
「そうですか……知性を持ったモンスター…どんなものかはあまり想像がつかないのですが、恐ろしいのですね」
「今日は早く食べて、早く寝たいんだ。夕飯はどのくらいになりそう?」
「そうですね……予定だと、8時ころですね…」
「7時にできるようにお願いできる?」
「できるか交渉して、お願いしてきますね。」
「ありがとう。よろしく頼んだよ」
___…77階層と、78階層でモンスターの強さ自体は変わってないが、明らかに知性を持ったことで、より強くなっている。それよりもあのボス……明らかに異常だ。迷宮内で生まれたバグだと思いたいくらいにな
今あらためて考えると、あいつ、アースワイバーンよりも強い可能性がある。水中という不利的要因を取り除いてもなお…な…
あいつを倒すとなれば、水中戦を避けるのは必然的……それか、俺達が水中に適応するしかないだろうな
軽く考えて前者は明らかに、身を持って体験したから分かるが、あの水の勢いを止めるのはほぼ不可能に近い……明日、禁書図書に向かうか…それに宮廷魔道士に合う約束もしていたしな……
「ミウ様、食事の時間の変更はできないそうですが、特別に先にお出しすることはできるそうです。」
「じゃあ、そうしてくれ。メニューは何かな?」
「チーズきのこのハンバーグだそうですよ。」
「俺は、食堂に向かったほうが良さそうだな…もう出来てるの?」
「ちょっとだけ待つことになるかもしれないですね。2,3分でしょうか?」
「そのくらい大丈夫、行こうか」
___そのきのこのハンバーグはものすごく美味しかった。きのこの形をしているのにしっかりチーズで、口の中に入ると、すーっと溶けてなくなる。この触感がたまらない。きのこ独特の触感やら匂いなども少しだけ残っていて、ポイント高い。___
その後歯磨きをして、すぐに寝た。
朝起きると、一つのベッドなのに、隣にリーナが寝ていた。最近あってあげてなかったし、寂しかったのかもな。ふふ、可愛い奴め。そんなやつにははちみつレモントーストの刑だ。この罪は、はちみつレモントーストの美味しさに取り憑かれてしまう刑だ。
そんなことを思いつつ、トーストを作り、俺は禁書図書に向かった。
いつも通り、魔法陣を展開して、中に入る。
待ってましたと言わんばかりのメンツで、宮廷魔道士全員集合。
「待ってました。デルタ殿。ブルービオンドの一員だったのですね。78階層の到達おめでとうございます。」
と前、話し合った魔道士さんが挨拶してくれた。
「殿なんてやめてくれ…照れくさい。78階層では大変でしたよぉ〜。でも今回は、この場所についてですものね?どこで話しますか?」
「そうですの……ここでもいいのですが、他の所が良いですかな?」
「いいえ、構いません。できれば会談のあと、迷宮攻略において聞きたいこともあるので…」
「フォッフォ、こちらこそ構いませんよ。ではこちらに…」
案内されると、円形の机に、椅子が9個。
「宮廷魔道士は9人構成なのですが、実は3年前から空席で…もしよかったら、宮廷魔道士になってくれませんかな?その頭脳、奇抜な発想、強さ、引退(死亡)した前の宮廷魔道士より優れているからな。」
「は……?」
「無理を言ってすみません。そちらの事情も踏まえて、業務はこちらで管理して”宮廷魔道士”という肩書だけをあなたに授けたくて。」
「そ、それでは、宮廷魔道士の格が落ちしまうのではないでしょうか?」
「それでも構わないのです。空席は5年までです。期限がすぎると、適さないものでも選ばれてしまうのです。ですが、あなたは我々と同等…またはそれ以上の存在なのです。余り言うのはなんじゃが、この機を逃すわけには行かない!」
「今、なってもいいと思っていますが、少し条件がほしい。正体不明であること。私的活動の自由。がほしい。」
「そのくらい、宮廷魔道士の普段ですよ。後は、実績さえ作ってもらえればいいのだが」
「なら、いいでしょう。宮廷魔道士になりましょう。」
「ふふ、ありがたい。それでは本題に入ろうと思う」




