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迷宮攻略3

水が満たされたと同時に、巨大な魔力の影が姿を表す………


”リザードマンの顔をより鋭く、角が5本生えている。そして牙がより鋭く、縦に長くなっている。四肢も肥大化しており、細部にわたってトゲが生えている。尻尾の非常に太く、俺の胴体ほどの太さは容易くある。そして何より、背中にペットボトルほどの太さの触手が8対に生えている。全長は3mほどで、ボスにしては小柄だが、その戦闘力は計り知れない。”


見た目でも分かるこの強いボスと戦うのか……しかも水中戦、勝ち目は最善を尽くしてもないことはすぐに分かる。

それに、この広間には水を流すための排水溝的役割の場所がないため、水がどんどん流れ込み、水圧が上がっている。このままだと潰されて終わる。水が流れ込んでいるところを塞ごうにしても、勢いが強くて、塞ぐことができない。


あることを思いつく…


俺は、魔力の粒子を放射線状に放出する。また、放出する。また放出…何度も何度も何度も………


辺りに俺の魔力が含まれた、水、地形、そのこの辺りにあるもの全てに弱いが、俺の魔力に感染している。すべての情報が分かる。水が流れ込んでくるが、どこかに排出されているのは確認できない。

今度は地形の方に目を向ける。一部、とても薄い層が見つかった。おそらく、ここが俺達がこの広間に入ってきた道なのだろう。

見つかったのはいいが、最善手を打ってみんなで助かる方法がわからない。無闇矢鱈に破壊して、はい。みんな救出とはできない。

かなりの時間水に囲まれているから、みんなの精神状態も心配になってくる。それに水圧が高くなると、酸素が毒化する可能性がある。早急に対応しないといけない。

水中でも音は伝わるので、会話はできる。だけどあらゆる方向から音が聞こえるようになるから、平衡感覚が失われるリスクが有る。それでも情報交換は重要…


「アーバス!聞こえるか?この壁に薄いところを見つけた。おそらく、俺らが通ってきたところだろう」


「ああ、聞こえる。見つけたのはいいが脱出の仕方がわからないといったとこか…僕達が動けばあのモンスターもそれに合わせて動くだろうな…」

スヴァルトがいっていたところは下の辺り、でも僕達は上にいる…


「みんな、スーツで重いものを作って、下に行くんだ。そしたら壁を破壊して、水が流れる力を利用してここを脱出する!」



下に降下中に狙われたり、破壊したとき、破片が飛び散ってスーツが破けたり、砂埃が目くらましになって奇襲を仕掛けられたりする可能性もある……でも、今の状況を考えても最善手はこれだろう…これしかないのかもしれない。


俺も急いで、重いものを作り、降下する。モンスターの位置を確認するが、いた場所にいない……

魔力探知で探すが見当たらない………


探すために後ろを振り向いた………やつと目が合う………


さっきまで持っていなかった、剣を持っている。それ以前になぜ俺の魔力探知に引っかからなかった?考えながらヤツと目を合わせ続ける。目を話した瞬間襲われる予感がする。

俺の魔力探知に引っかからないような、潜伏力。または引っかからないような速さで移動し続けた。

後者の場合、遅れを取れば何もできずに死ぬ。

そのまま見つめ合いながら、底に到着した。視界が暗く、直接目視はできない。魔力探知でははっきりと見えないが、魔力のぼんやりとした塊みたいな風に見える

だが、おおよその位置がわかるのはかなり貴重な情報だ。


「壁を破壊するぞ!注意!」


激しい水流が生まれる。俺らはそれに身を任せ、この場から脱出することができた。流されている間も、目を離さず、位置の特定に尽くしていた。しかし、俺らが逃げているのにヤツは追ってこなかった。推測するに明らかな知識がある。

”このままついて行って、水中から脱出され、陸の上で戦うことに不利を感じたのだろう。それに目を合わせ続け、相手が目を離した瞬間の油断を狙って、立ち止まっていたのだろう…”

これだと、アースワイバーンのようにうまく行かないだろうな…


「なんとか脱出できたな……みんな大丈夫か?」


「ああ、なんとかな…」


クイナ、ハーロンは顔色が悪い。もしかしたら精神的にやられてしまったのかもしれない。普段慣れない水中で行動をしていたから………オェ………


「うう…酔った……」


クイナは酔っていただけのようだ…ハーロンは?


「………」


状態を起こして、顔を確認する。泡を吹いて白目をむいている。気絶してしまったようだ。

全員無事で何よりだ。クイナと、ハーロンの状態が回復するのを待とう。


___”お腹すいただろ?”___そう言うと意識があるもののみ目を輝かせる。


おれは、簡易的に野菜炒めを作る。ハーロンの鼻が動く……ブフォオ……鼻や口から水が溢れ出る…スーツで塞がっていたのでは?途中から気絶して魔力を制御できなくなって…可哀想に…


みんな目覚めたわけだし、セフティーポイントでご飯を食べて、迷宮を出た。日付はとっくに変わり、今は10頃だ。


「みんなは解散していいぞ。ギルドに報告は僕がしておく。」


『ありがとう』そうして俺もクタクタなので屋敷に戻る。

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