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迷宮攻略?

 アーバスによると、明日の集合は、ブルー、8時、食料を少し持ってきてくれ。武具は各自。だそうだ。

 食料は屋敷の食料倉庫からこっそり盗めばいいし、特に問題はないな。

 地下迷宮の深層へ向かうわけだから、新しい魔法を覚えて実践したいところ。攻撃魔法は覚えているところなので、バフを掛ける補助系の魔法がいいな。


 屋敷の魔導書はほとんど読み終え、読むものがないので近頃図書館によっている。ただ、図書館であるので、基本的な魔導書しかない。

 しかし、図書館の入口から一番遠い、中心から見て、北東の位置に隠された魔法陣が設置されていた。一般人には、当たり前のように気づかれない。

 たとえ気づけたとしても、魔力を込め起動することはできない。


 起動方法としては、次の通り。

 魔法陣は普通、自分自身で魔法陣に情報を書き付け足す。しかし、このままではこの魔法陣は起動しない。

 じゃあ、どのように情報を付け足すのか?まず根本的に、二次元では書き足せる情報があまりにも少ない。だから、次元を一つ上げ、三次元にする。


 いくつか種類があるが、今回は、わかりやすい多重魔法陣にしよう。

 まず、元の魔法陣の上に新たな魔法陣も形成し、それをいくつも積み重ねる。必要な情報をすべて書き終えたら、一番下の魔法陣に合わせ、圧縮する。


 これが最もわかりやすく、行いやすい方法だ。しかし不具合が起こることが多く、初心のときのみ使い、今後使われることがない。だから、今回これは使用しない。


 俺は今回、採用したのは魔法陣の周りに、いくつかの柱を立て、柱に情報を足す。それにさっき説明した、多重魔法陣を元の魔法陣の上に付け足す。柱が多重魔法陣を安定にしてくれるので、成功率がぐんと跳ね上がる。それに柱にも情報が付け足すことができるので、情報量が多いのも利点。


 これでも情報量の収納率は全魔法陣内で5番目ほどだ。

 1番多いのは、複素数など使った、ゴリゴリの数学的話になってくる。もう一つ次元を上げるということだ。…そりゃ多くなって当然だな…


 っと、話がすごくズレた。無事、魔法陣が起動してくれたようで魔法陣に仕込まれた空間転移魔法が起動する。

 つく先は、勿論”禁書図書”宮廷魔道士なども立ち寄ることが多く、意外と賑わっている。賑わっているとは言っても、十数人いるくらいだけどな…


「すいません、闇魔法の補助系の魔導書ってどこにありますか?」


 と、俺は宮廷魔道士の一人に尋ねる。すると…指を指して、魔力の道を示して在処を教えてくれた。


「ありがとうございます」


 魔道士は、沈黙したまま頷いた。

 そして、俺は魔導書を読みまくった。時刻を確認しようとしたが、時計の針が止まっていた。俺は不安になり、禁書図書から抜け出した。

 そして時計を確認する。


「え…?」


 入ったときの時間と何も変わっていなかった。俺は、手を口に当て目を大きく開ける………


「なんで、い、今まで気づかなかったんだ…………



 ____時空間魔法……____



 ………何も考えられない。こ、この魔法、を手に…入れられな…、…いや、この次元に踏み入れることができなければ、自分がどれだけ強くなろうとも、勝つことは不可能…



  ”時間が止まった世界に到達できないものは、”どれだけ強かろうと到達者には届かない””



 屋敷の魔導書を読んでいるとき、”どれだけ強かろうと到達者には届かない”この部分だけ読み取れた。

 すべてつながった。


 ただ、疑問が幾つも残る。なぜ、俺はいわゆる到達者に成れていないのに、あの空間を認識できたのか?


 とりあえず、禁書図書に戻る。


 近くの宮廷魔道士に聞いてみる…青紫色をしたローブを纏っているのですぐ見つけることができた


「ここは、不思議に思わないか?」


「気になることもない。ここには世話になっている。不思議に思うことが失礼と私は思う。しかし、不思議に思うのは、個人の自由。私があなたを非難する権利はない。」


「そうか、感謝する。


 ___”異なる次元に到達したものは、どれだけ強かろうと到達者には届かない”___」


 そう意味深に話す。興味を引き出す戦法だ。


「!?…どういうことだ?」


「私は、この場に対して疑問を持ち、思考した。そこから、幾つかの仮説が生まれた。

 まず、この場は時が止まっている。そこd…


「この場は別世界に隔離されている。だから、本来の世界の時が止まってて不思議はない」


「それもそうだ。だが、もし、別の世界など存在しないと仮定したとき、その説は崩壊し、新たな仮説が浮上するだろう。それに、別の世界にいる間、本来の世界の時間が止まるとは考えにくい。

 時間軸は、どの世界でも平行に進行する。この考えに基づき、こちらの世界に来て、また本来の世界に戻るとき、時間が進んでいるか、それとも過去に逆行することになる。」


「どういうことだ」


「本来の世界と、この別の世界どちらも1秒ずつ時を刻むと考え、本来の世界から、こちらの別の世界に来たとする。時間軸は、どの世界でも平行に進行する。つまり、この世界に来たとき、本来の世界も時間が進行する。しばらくこの世界で過ごし、本来の世界に戻る。本来の世界に戻るとき、いつも別の世界に訪れたときと同じ時間に出てくるだろう?時間は進行していたのに、逆行していることに気づく。

 時間軸論に反するが、本来の世界の時が止まり、こちらの世界の時間が進行する。また同じように、過ごし、本来の世界に戻るとき、この世界はどうなる?未来にいることになる。

 未来にいくことはできるが、未来にいくための要因がそこにはない。それに、過去に戻ることは決してできない。」


「なぜ?」


「あくまでの仮定の話だが、もし自分が、過去に戻り両親の間に問題を起こす。本来であれば、結婚し子どもを生んで、自分が生まれる。しかし、両親の間に問題を起こしたことにより、結婚せず子どもも生まれない。つまり、自分は生まれず存在しなかった事になり、矛盾が生じる。

 もし、時間が止まっているのならば、それらの事象はすべてつながる。」


「たしかに……そうだな、この世界の時間が止まっているのだとしたら、本来の世界の時間も止まっていることになる。それで、この世界で過ごし、本来の世界に戻ったとき時間軸によるズレがなくなり、矛盾もなくなる!………

 ……お主、名はなんという?」


「スヴァルト、またの名をデルタ……」


「今度私の屋敷に招待したい。良いかな?この仮説は、世界に震撼をもたらす。」


「招待状を出してもらえますか?今度いつ時間が開くのかわからないものでして…」


「では、これを」


「これは?」


「屋敷への入出許可書だ。決して他人の手に渡らないように頼むぞ」


「わかりました。ではまたいつかお会いしましょう。

 それと、闇魔法の補助系の魔法を教えてくれませんか?今度必要になるものでして」


「容易いものだ。では、こちらに来たまえ」


 伝授してもらえることができて、良き。

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