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魔導列車制作2

 ニッケルやクロムが集まったことだし、鋼の制作に取り掛かろうか。

 まず、溶解炉を作る。スーツで、溶解炉を形作る。魔法で溶かすには全然足りないので、フェニックスの心を一緒に入れて、溶かすことにした。

 魔法の炎はだいたい、500℃くらいが限度。もっとすごい宮廷魔道士ならもっと高温になるだろうが、俺にはできない。それに対し、フェニックスの心なら3000℃まで容易く行けるようだ。


「それじゃあ、いくぞ」と俺はつぶやき、鉄、ニッケル、クロム、炭素粉末を溶解炉に入れ、溶解炉の温める部分にフェニックスの心設置し、魔力を込め始めた。


 込め始めて10分が経った。順調に加熱が進み、溶かした物質は混ざった。念の為、溶解炉内の物質をスーツ製の棒で混ぜ、完成した。

 完全に溶けているので、冷間圧延をした場合と、鋳造した場合の耐久性比較をしようと思う。

 俺は急いで、スーツで、鋳造する用の型をつくる。その間も溶解炉は加熱し、固まらないように。


 型も完成し、すぐに流し込んだ。「あっつ!!」飛び散ってきたのが腕に当たり、やけどしてしまった。

 基本的な治癒魔法でどうにかなったが、少しあとが残ってしまった。


 流し込み終わり、冷間圧延製法する分も薄い金属版のようになるようにし、冷めるのを待った。

 冷めたのを確認し、俺は金槌で叩いた。叩いては、冷やし、また加熱する。叩いては冷やし、加熱する…それを永遠と繰り返し、ようやく完成した。


 鋳造の方も十分冷めたようなので、取り出す。


「じゃ、耐久テストをする」


 まずは、鋳造の方からだ。

 まず、2段階闇魔法を放つ。十分耐えたので、3段階、4段階、5段階と段々と威力を上げていった。

 4段階魔法を耐えるだけでも十分だが、5段階まで耐えた。6段階は魔法の種類には依るが、耐えられなかった。

 次は、鍛錬した鋼だ。鋳造で5段階まで耐えたので、5段階から始めた。

 5段階は余裕で耐え、6段階にも耐えた。7段階闇魔法で最高威力の”常闇ノ破戎”は耐えれなく、砕けたがそれより威力の低い魔法は耐えることができた。


 一般人が使える魔法の威力が、4段階あたりが限界だ。なので鋳造でも問題はないということだ。生産性も高く、これほどの耐久力があるなら、鋳造で制作しよう。


 現在、ブルーで列車を制作しているので、列車ほどの大きな構造物を作るとなれば、巨大な空間が必要…

 そこで、またも天才的なアイデア!

 ブルーの地下に巨大地下空間を作ろうというものだ。

 先に、誰かに作られている可能性もあるが、俺はないと考える。

 理由としては3つだ。まず1つ目、巨大な地下空間を作る技術がない。これは単純だ。


 そして2つ目、そもそも地下に空間を作るアイデアがこの世界にはない。

 この理由にまた理由と付け足す形になるが、地下迷宮のような巨大な地下空間がすでに存在するが、それを擬似的に作ろうと思っても、かなりの労力が必要になる。そこで諦める


 そして3つ目、そもそもここの地盤がゆるい。


 この3つだ。理由1,2はもうすでにどうにかなるが、地盤がゆるいのはかなりの問題だ。スーツで空間内すべて補強しようとしても、スーツは使用料が増えるごとに魔力の必要量も比例的に増えていく。

 何処かから魔力の補強ができればいいのだが…

 そもそも、魔素ってどこから来てるんだっけ?……そうだ!次元の隙間。でも国に管理されてて、手出しができない。

 地下迷宮の底…つまり最下層、底からも魔素が溢れ出ている。そのお陰で、地下迷宮が成り立っている。でも最下層が何階層なのかわからないし、魔物の強さも上がり、リスクが多い。

 ……でも、魔素を永久得られることができれば、その分メリットも多い。

 命の天秤だ。


 永久の利益、取り返しのつかない命。


 俺としては、前者だ。でも急ぐことでもない。列車の制作は、人目のつかない遠く離れたところで作ればいい。しかし、その分労力が増え、完成も遠のく。現状最善手は同時進行だろう。地下迷宮の攻略を進めつつ、列車の制作を進める。


「やあ、スヴァルト調子はどう?順調に進んでいるか?」


「あ、おかえりアーバス。列車に使う素材と制作過程が決定したところだ。進んでいるか、いないかの二元論なら進んでいるな」


「そうか、でも少し難しい顔してるな?どうしたんだ?」


「実はな、列車を作るうえで、

 ……俺はさっき話した、列車の大きさ的に必要な制作場所、地下を作ること、迷宮の攻略のすべてを話した


「そうなのか、どう思う?ベータ、ガンマ?」


「難しい話すぎてうちにはわかんないよ〜」


「俺も同感だ。戦いに関してはそれなりの知識はあるが、そのへんの知識に関しては、口出ししたら終わりだと思っているさw」


「俺としては、同時進行が望ましい。列車の制作が決定したとしても、企業主や、線路の建設、車掌の雇、他にも問題が山積みだ。列車だけ完成しても、線路がなければ意味がないし、車掌がいなければ運行がうまく行かない。」


「それなら、迷宮の攻略を早めに終わらせて、地下空間を作って、たくさん人を誘って俺らの組織を大きくして、そこから戦闘員、列車の運行委員とか選出していけばいいのではないか?と僕は思う。」


「そうだな〜それも一理ある。__…いや、そちらのほうが合理的か?あーもうわかんねえ!!!とりあえず、迷宮の攻略は、今でも未来にも必要なものだ。……よし!考えが変わった。俺も迷宮攻略を優先することに賛成だ。」


「スヴァルトは、攻略を優先するそうだ。クイナ、ハーロン、君たちの意見はどうだ?僕はもちろん攻略に賛成だ。」


「うちとしては、たくさん戦いたいし、攻略には賛成だね〜」


「俺も賛成だ。」


「満場一致だな。どうする?みんな?明日、攻略に向かうか?」


『行こう』


 そうして、明日迷宮の攻略に向かうことになった。

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