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デート

 今日はリーナとデートの日だ。

 とは、言っても現在は、朝の5時頃だ。リーナも起きてないし、朝食の準備をしよう

 まずは、厚切り食パンに井の字に包丁をいれる。そこにし少量のバーターを塗り込み、トースターで焼く。

 その間に、りんご、バナナぶどうなどを切り、白い高級感のある皿に盛り付ける。

 トースターでパンが焼けても、まだ冷めないようにオーブンに入れておく。

 良い朝食にはヨーグルトがつきものだが、なかったので屋敷の食堂にまで向かった。

 そろそろ朝食が完成間近なので、トースターからパンを取り出し、レモン汁をかけ、風味を足し、蜂蜜をかけると、はちみつレモントーストの完成だ。


「リーナ、起きて」


「ん〜?ミウ様?」


「ほら起きて、せっかくの朝食が冷めちゃうよ?」


「ん〜…むにゃむにゃ…」


「ねぼすけさんだな〜リーナは」


 まだ寝たいよ〜と言いたげなリーナを席につかせた。


『いただきます〜』


 リーナがはちれもトーストを食べた瞬間、驚いたように目が開いた。


「!?このトースト生きてきた中で一番美味しいです」


「それは嬉しいな〜」


「…!?これミウ様が作ったんですか!?」


「そ、そうだけど…」


 その後、リーナは嬉しそうに俺の作った朝食を食べてくれた。俺自身もリーナの嬉しそうな顔が見れて嬉しい。

 ___朝食を食べ終わって___


「じゃあ、食べ終わったことだし、準備するか。あっ、メイド服はやめてね」


「どうしてですか?」


「今日はデートなんだし、主従関係みたいなのを周りから見られたくないなって」


「…」


 黙り込んじゃった…


「では、着替えてまいります」


 バタン…「ヒャーーーーーー」となんとも嬉しそうな声が聞こえたので悪いことを言った感じではなさそう。


「さーて、どんな服を着ようかな…」


 服の種類はたくさんあるが、ファッションセンスのない俺にとっては、かなりのピンチだ。

 ここは、シンプルに黒いズボンに、白いYシャツを着て、肘の少し前あたりまで捲くる。そこに、黒い半袖のカーディガンをあわせ、黒いスカーフを緩く身につける。

 こんな感じでいいだろう。執事感はあるが、少しだらしないかんじにしてそれを打ち消す。

 あとは、気にならない程度の香水かな。自作だよ


「あとは…お金かな?フェニックスの討伐から出た報酬使うか」

 いくらあればいいのかわからない…スーツをアイテムポーチ化させ、ハンカチ2枚と香水を入れた。

 デート経験がない俺にとってはこれくらいしかできない。

 結局、お金は全額持っていくことにした。


「おまたs…」


「ん?」


 かっ可愛すぎる…全身黒を基調とした服で、灰色のブラウス、丈の短い(背中の真ん中あたり)マント、ミニスカートに、革ブーツ。病み系女子を思い出すが、スルー…


「おまたせ、リーナ。すごく似合ってるよ」


「ミウ様も、とてもお似合いですよ。それにとっても可愛らしい…」


「ありがとう。それと今日、父上に外出許可もらってないから、内緒だよ」


「ふふ、こんな楽しみなこと誰にも話しませんよ」


「じゃあ、行こっか」


 屋敷を出て、街についたはいいが……何をすればいいんだ?

 とりあえず、リーナが手を繋いでくれないかな〜な挙動をしていたので、少し目を話したタイミングで握ってあげた。


「ひぎゃ!?」


 想像以上の反応をもらったので満足。それよりも、デートどうするかだ。

 思い出をものにできれば、かなりグッドだろうな…食べ歩きは必須。俺的にやりたいのは、高場から夕日を眺めること。

 空間認識魔法で、あたりをリサーチ…よし、ここだな距離も近いし。


「リーナ、美味しい食べ物の店があるんだ。行かない?」


「はい!どんな食べ物ですか?」


「行きながら話すよ、え〜っとね、りんご飴って知ってる?」


「いいえ、初めて聞きました」


「りんごに飴を絡めてある食べ物なんだ。他にもいちごとか、ブルーベリーの味とかもあるよ」

「ちょっと並んでるみたいだしもう少し話そうか」

「周りが飴でできているから、パリパリしてるんだ。」


「どういった味なのですか?」


「それは、食べてからのお楽しみだ」

「リーナは何食べる?りんごと、いちご、ブルーベリー、みかんがあるってよ」


「うーん…りんごと、みかんで。」


「じゃあ、俺はりんごと、いちご、ブルーベリーで」


「はいよ、会計2000な」


「1万で」


「お釣りの8000な」


「ありがとうございまーす」


「食べていいですか?」


「食べていいに決まってるでしょ?もしかして、想像と違うもので嫌だとか?」


「いえ、そんなのじゃないです。奢ってもらっちゃっていいのかと…」


「そんなの気にしなくていいよ。遠慮せず食べちゃって」


「ありがとう…ございます」


 頬を赤らめてた。かわいい。


「それじゃあ、食べ歩きしながら街を周るか」


「そうしましょうか」


 ___街の高場___

 まだ、昼頃だが、食べるスペースもあって、かなり居心地がいい


「きれいですね…用水路とか、光が反射して輝いてます」


「そうだね」


 とても好奇心に満ちたリーナの顔を見れて、微笑ましい。だけど、リーナが遠い民家の方に視線を向けるとリーナの好奇心に満ちた表情がだんだん薄れていった。


「……実は、私平民でも身分が低い人でした。学校にも行けず、ただただ安い仕事につくことしかできませんでした。だけど、私は身分を偽って、クアドラ家に貢ぐことに決めました。学校に行けていないので、文字の読み書きができなくて、バカにされ、必死に働いてきました。だから雑用などをよくやらされ、とても辛かったです。だけど、生きていくのに必死で仕方がなかった。でも、ミウ様の傍にいれるようになってから、どんなに辛くても頑張れるんです。同じ時間を過ごせるのが幸せです。もっと一緒にいたい。そんな気持ちでいっぱいです。こんな、ちゃんとした仕事もできなくて、わがままな…私が、ミウ様…あなたの…あなたの…そばに…いてもいいのですか……」


「辛かったね…泣きたいならおいで、全部受け止めてあげる。だから、これからも俺のそばにいてくれ」


「ミ゙ウさま゙ぁ〜あああ…」


 俺は、リーナをそっと抱きしめた。


「俺はずっとリーナの味方だ。絶対見捨てたりなんかしない。また逃げたくなったら、俺のところに来てもいい。何なら毎日でも。」


 もうこれ以上言葉が出てこない…これ以上声をかけるのも、いけない気がする。


 リーナがこれ以上泣けないほど泣いた。


「もう少し、このままでいたい…」


 昼の2時過ぎ、


「…もう大丈夫です!ごめんなさい、せっかくのデートなのに…」


「大丈夫だよ」


「お腹空いてません?少し遅いですけど昼食しましょう」

「う〜ん…どこがいいかな?」


 リーナが少し変わった。思いをぶつけれて、気持ちが楽になったのかもな。ほんと、良かった。


「ミウ様〜あそこのお店良さそうです!早速行きましょう」


「そうだな、何食べるか考えておかないとね」


「ミウ様は何を食べるつもりですか?」


「そうだな〜…今食べたいのは、ハニーガーリックポークかな?」


「その…ハニーガーリックポークは美味しいのですか?」


「それはもちろん!」


「私もそれ食べたいけど、やっぱ私はハンバーグかな〜」


 ___店に入って___


「2名です」


「こちらのお席にどうぞ。注文はお決まりですか?」


「はい、ハニーガーリックポーク定食とハンバーグ定食、それとグラタンを一つ」


「かしこまりました。しばらくお待ち下さい」


「ごめんね、注文させちゃって」


「そのくらい大丈夫」


「ちょっとトイレ行ってくるね」


「わかった___________……何こっち見てんだよ気持ちわりい」


「ほぉ、背後なのに視線が分かるなんてなぁ、俺はアントン」


「そうですか、なんの御用ですか?」


「兄ちゃん、いい女持ってるじゃねえか?ちょっと譲ってくれねえか?」


「無理な話ですね」


「そうかよ、なら力ずくで…!!!!」


 面倒事になったな…被害を最小限にするために、合気で相手をふっとばした。思考加速もあるので、動きを合わせやすかった。


「なっ…舐めんなよ!!!!!」


 往生際が悪いやつか…


「身体強化」


 足を引っ掛けて、倒れたところ頭を抑えた。周りから、「お〜」と称賛の声が上がる。


「二度と話しかけてくんな。それとも、顔から血が出て、分かるようになるまで殴るか?」


「わかった、わかった!すぐこの店から出てくよ」


 …「兄ちゃんすげえな」「ほんと」


「嬉しいけど、今はデート中なんだ。何事もなかったかのように雰囲気づくり頼むよ」


「ああ、わかったぜ」「任せろ」


「ただいま〜」


「おう、おかえり」


 そしてちょうどよく頼んだ料理が届いた


「おまたせしました。ハニーガーリックポークとハンバーグです。グラタンはもう少々お待ち下さい」


『いただきまーす』


「うーん♪おいしい」


「ほんとだな、めちゃくちゃ美味い」

「そう言えば、これ食べたいって言ってたな、ほら、あーん…」


「!?」


 フッ、顔が赤いぜ?リーナさん。ほらみんなあーんすること気づいてないふりしてるから


「ほら、あーん?」


「あ、あーん…///」


「どう?」


「お、おいしいです…///」

「!ほらミウ様もハンバーグどうぞ!ほら、あーん…」


「パクっ、ん〜おいしい!」


 あーんは男のロマン、故に今は最高に幸せ〜


「そろそろ食べ終わったし、他の店回ろうか」


「そうしましょう、行き先は決まってますか?」


「一つだけね」


 そう、目的の場所とは、アクセサリー屋だ。ネックレスや、指輪、髪飾りなどいろいろだ。

 リーナも目を輝かせて、目が釘付けだ。


「一つ好きなのいいよ」


「いいのですか!?こんな貴重なもの…」


「遠慮しなくていいよ、ただし、一つだけだからね」


「ありがとうございます、少し考えさせてください」


 女子の買い物は長い、そう思わせられる時間だった。

「ミウ様!これ似合います?」「ここ、宝石は待ってて綺麗です!」とか止まらない止まらない…


「でも、やっぱりこれかな…」


 そうして見せられたものは、2つでワンセットのネックレスだ。


「これなら、お揃いですし、また会える…そんな気持ちにしてくれます」


「いいね、俺も気に入った」


 レジで会計を済ます。60万だった。ギリギリ…


「リーナどこか行きたいところある?」


「服屋に行きたいです!」


「よし、じゃあ行こうか。何軒くらいまわる?」


「気に入った服が手に入るまで」


「ふっ」と笑ったが、かなりやばい気がする。


 一軒目、「ん〜これ良さそうだな〜…ミウ様これ似合いますか?」


「リーナは清楚系だけど、少し攻めてる感じで似合ってるよ」

 何いってんだ俺〜〜!!!普通に恥ずかしい!!!!!


「やっぱ、いいかなミウ様次行きましょう?」


「そうだね」


 続いて、二軒目、三件目、と続いて、六軒目でようやく決まった。

 パーカーだ。俺の性h…とても似合っていたので強く進めたら。気に入ってくれた。


「ごめんなさい、かなりの時間使っちゃって…」


「いいよ、気にしなくて、それよりそろそろいい感じの時間帯だし、最後に行きたかった場所にでも行こう」


「一体どこへ?」


「ついてからのお楽しみさ」


 目的地について___


「ここは…!?」


「そう、浜辺、ほら夕日が綺麗だろ?」


「はい、ほんとに」


 しばらく眺めていると、日が完全に沈んだ、完全に美しさがなくなっとように思えるが、そこにはまた、新しい美しさが現れた。


 こんなきれいなのに俺はリーナと話さない。一緒にいれる安心感、距離の近さ、そしてこの夜景、全てにおいて、いいのだ。だから言葉は蛇足


「リーナ、そろそろ帰ろう」


「もう、そんな時間ですか…」


 俺は、魔法でリーナを浮かせる。


「さあ、最後に空の散歩でも行こうじゃないか!」


「…はい!」


 そのまま、手を繋いでまだ賑わってる街の上を歩きながら屋敷に戻った。


 屋敷についたが、正門からは入らず、裏口から入った。


「ふう〜着いた〜楽しかった?リーナ」


「はい!とても楽しかったですよ。こんな時間がずっと続けばいいのにって…」


「…リーナ今日も一緒に寝るかい?」


「どうして今日もまた…」


「なんとなくかな」


 実際は、過去の闇を俺に打ち明けてくれた。でもその闇をまた別の何かで覆っているように感じた。不安に思ってるかもしれないし、それなら一緒にいてあげたほうがいい。


「それでは、準備してきますね」


「うん、こっちも準備するから、焦らずにね」


 そして就寝時間が近づき、


「もう眠いから、先寝させてもらうね」


「はい、おやすみなさい」


アクセス数は増えているのですが、評価に比例していなくて…

現在4です。誰か増やしてくれませんか?

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