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黒歴史?

 とうとう、街の滞在で最終日を迎えた。

 街に滞在するまえ、アーバスから最終日の昼頃、”日和”という飲食店に集合だそうだ。

 ベッドの上で、クイナが頭を痛そうに苦しんでいるが、自業自得だ。


 しかし、昼まですることがないので、魔力を使った、機能性のある物質の生成をしてる

 耐寒性や耐熱性がほしいから、熱の伝導率は少なくていいかな…

 でも、色々変形させたり成形しやすくするためにも、魔力の伝導率は高く…

 錆びたり風化したりしないように、かなり反応しにくい物質に…

 とまあ、こねこねしてたら、ある程度形になったので、実験しよう

 名前でもつけるか…スーツでいいか。衣服用で作ったし、


 さあ実験。まず、手に、スーツを乗せる?巻いて、炎魔法で炙った。

 うん。全く熱を通さないし、完璧。

 次に、氷魔法でスーツを冷やした。手に冷たい感覚が来ないので、完璧。

 今度は、魔力を込めてドラゴンを整形してみた。鱗までよく再現され、魔力の伝導率はかなり高いようだ。

 しかし、実験や生成するためにスーツを闇魔法で色々していたので、変色して黒くなった。

 そうこうしていると約束の時間が近づいてきたので、部屋に戻って、クイナがちゃんとしているか確認しに行った。


 予想通り、二日酔いに負け、死にかけている。

 俺はクイナを宿から引きずり出し、チェックアウトした。


 そのまま、日和に向かった。アーバスが美味しそうにポテトをつまんでいたので、


「ここの席にポテト2つください」と言って、席についた。


「やあ、アーバス。ゆっくりできたか?」


「そうだな。傷も完全に癒えたし、ここで食事を済ませたら街を出ようか」


「クイナはどうする?死にかけだけど…」


「いつも通りだから大丈夫」


「大丈夫じゃないよ〜」


『(じゃあ、酒飲むんじゃねえよ)』アーバスと意見が一致した気がする。


「あ~それと、こんなものを作ってみたんだ。まだ試作品だけど機能性はかなり高いぞ」


 俺は、スーツを取り出す。


「これは?」


 俺は、手にスーツを巻き付け、炎魔法をスーツに向かって放つ。


「これ全然熱くないんだぜ?」


 それから、魔力を通して、フェニックスを作ってみせた。


「これは…す、すごいな…」


「身にまとったらかなり役に立つと思うんだ。パーティーの統一衣装とかでどうだ?」


「それいいな!今日からそれが統一衣装だ!」


 気に入ってもらえたようだ。それから、このスーツの性能をアーバスに伝えた。形を変えることができることとか


 そのあと、ガンマも集まり、豪華な食事を迎えた。

 かなりの量があって、10分ほどで腹八分目になった。


「何だ?もう腹いっぱいなのか?」


「ああ、もう十分だ」


「そう遠慮すんなって!まだまだあるんだし、食べてもらわなきゃ困るな」


 その後、リバース案件になりそうなほど食べさせられた。飯がうまいことには変わらないのだが…あまりの量に胃の許容量を超えて押し込んでいるので苦しい。


 俺は、モサブリドのような胃腸運動をさせる作用にある薬を作成し、飲んだ。10分くらいで効果が出て、かなり楽になった。


「さあ、街を出るぞ」


 腹一杯で幸せな俺とアーバス、食いすぎて今にも吐きそうなハーロン、2日酔で頭が痛いクイナ。

 状態としては最悪だ。俺はハーロンにモサブリドをあげた。

 クイナには頭痛薬。


 10分もすると効果が出始め、出発できるようになった。


「スヴァルトすごいな!もう吐き気が止まったぜ」


「もう二度と、俺にあの量を食べさせずに、自分でも自重しろよ」


「わかってるって」


「それにクイナ、酒はやめろ。嫌な思い出ができた」


「え〜うそ!?ごめんね?」


「今度から飲まないなら許す」


「それじゃあ今度こそ出発するぞ」


 俺達は街を出た。人目のつかない門から出た。


「みんなに渡したいものがある。」


 そう言って、俺はスーツを出した。

 試しに俺が、着て、フード付きのロングトートに変え、背中には羽を生やした。かっこいいだろ?男のロマンだ


「なにこれすごい!?この辺気温が高くて暑かったけど、涼しい!」


「耐熱性と耐寒性があるんだ。全身に薄く張り巡らせておくと、あまり目立たないしというか身につけているかどうかもわからない。だから、どんなに暑い場所でも寒い場所でも耐えれるようになる」


「おーいスヴァルト?なんか固くなっちまったんだが…」


 魔力の込め方下手くそかよ…


「代わりにここで俺が、魔力込めてやるから、家で練習でしてこいよ〜」


「ありがとうよ」


「みんなロングコートにしてくれないか?雰囲気づくりのためにさ」


「確かに、全員ロングコートは謎の組織感あるな」


「だろう?ということでこのまま王都に帰るぞ」


「走って競争なんかどうだ?」


「え?俺不利じゃね?戦闘系のジョブじゃないし…」


「体力づくりってことで、頑張ってね」


「はい、じゃあスタート」


 一斉にスタートしたが、ガンマも意外と速い。遅いとか言ってたのに…50km/hくらい出てるんじゃね?

 対して、アルファやベータは80km/hくらいで走ってる。

 ガンマが可愛そうなので、バフ系統の魔法をかけてやった。グッドと親指をつきたて、拳をつきだす。

 ついでに俺にもかけて、アルファとベータを追い抜かした。


「え!?うそ!?」


「それはずるいぞ!デルタ!!!」


「一番遅かったやつ、罰ゲームな!」


「………」


 もうかなり離れたので、アルファたちが何を行っているのかわからなかった。


「こんな早く走ったの初めてだぜ、罰ゲームな内容何にするか?」


「バフがなきゃ無理だが、俺もここまで早く走れるとは思わなかったよ。罰ゲームか…今度こそいい走りをしてもらうために、筋トレなんかでどうだ?」


「恥ずかしい、自分の経歴晒しなんかもどうだ?」


「名案だな!両方でいいか」


「おっ!そろそろ王都の門が見えてきたな。門前の端でアルファたちを待とう」


 数分後、


「罰ゲームはクイナで決定だな」


「んじゃ、デルタとガンマが考えてもらった罰ゲームを行ってもらう。」


「まず、最初は恥ずかしい経歴晒しだ。つまり黒歴史だ。はいじゃあ、どうぞ」


「うそでしょ!?絶対無理!!!」


「仲間を知ってこそ、お互いが仲良くなれる」


「アルファも、何すました顔で言ってるのよ」


「ったく、言えばいいんでしょ言えば、私が、10歳の頃、誘拐されたんだ。その先で、色々ひどいことをされたんだけど、…」


「されたんだけど?」


「その…ひどいことをされることに快感を覚えちゃって、気持ち悪いって誘拐犯に何もされず、釈放されたこと…うう、何か思い出しただけでなんか感じるぅ…」


「これは、黒歴史なのか…?」


「新しい扉を開いたまでの経緯を買っただけじゃねえか?」


「まあいいんじゃねえの?あの感じてるような顔を見る限り、恥ずかしさは感じてるようだし。」


 ガンマに寄って、「おい、筋トレなんかさせたら…な?わかるだろ?」

 ガンマも小声で、「ああ、わかってるさ。まずい状況だな。」


 アルファにこっち来いとハンドジェスチャーをする。


「もう一つの罰ゲーム筋トレなんだが、あのままさせるとまずいことになるのは分かるよな?」


「他にいい案はあるか?」


「無駄だろうな…これ以上これ以下してもあいつは止まらない。」


「やっぱなしが、いいんじゃねえか?」


「そうだな。」


「よし、ギルドに戻って討伐報告をするぞ。」


「罰ゲームはなし?」


「なしだ」


 雰囲気をブルービオンドに戻して、フェニックスの討伐報告をした。


「はい、討伐の証拠フェニックスの心確かに確認しました。これは買い取りでよろしいでしょうか?」


「ああ、」


「いや、我がもらってもよいか?」


「デルタの意思承った。フェニックスの心はこちらで預からせてもらう。」


「わかりました。では、こちらが討伐依頼の報奨金です。」


「確かに預かった。」


 アルファが小声で、「店に向かう」といったので、ついて行った。

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